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小倉名画座という映画館

福岡県北九州市、小倉駅から徒歩約3分。
小倉の路地裏にたたずむ映画館【小倉名画座】。成人向け映画を上映する映画館。
1階はピンク映画、2階はゲイ向け映画を上映している。

僕が小倉名画座と出会ったのは、2022年のこと。
当時働いていた会社の同僚Nさんから、
「小倉名画座で見学会がある。いっしょに見学しませんか。」
とお誘いを受けたことが始まりである。
北九州で暮らしだしてから、何となく気になっていたディープエリア。
またとない機会に即答でご一緒しましょうとなった。

当時の小倉名画座は、現館長の丸谷さんが事業継承をしたばかり。
成人向け映画館としての役目だけではなく、文化の発信地としての利用をとのことで、利用者向け見学会を開催していた。

早速仕事帰りに同僚Nさんと小倉名画座へと向かった。
1階、2階と自由に見学をさせてもらう。
様々な想い出を刻んできた場所の放つ空気感。
同僚Nさんのことをほったらかし、夢中になっていたと思う。

特に2階の舞台には興味を惹かれた。
平成の世までゲイのダンサーが踊っていたという舞台。
蝋燭の溶けた跡だと思われる痕跡を残し、静かな存在感を放っていた。

小倉名画座_2階舞台

当時は役者としての熱量が今よりもあり、この舞台で芝居ができたらと考えた。
まっさきに脳裏に浮かんだのは、熱海殺人事件。
このレトロな劇場、舞台で熱海を演じたい。

館長の丸谷さんに詳細を聞いた。
芝居で使っても良いかと。
快い返事をいただき、連絡先を交換した。

交換した。
が、その後連絡をとることはなく、頭の片隅から小倉名画座のことが消えていった。

1年が経ち2023年。
「北九州にお笑いの文化を根付かせたい」
熱い想いを語る芸人黒田くんとの出会いから、再び小倉名画座を思い出した。
早速、丸谷さんに連絡をとり、企画についての打ち合わせをした。
二つ返事をいただくことで、小倉名画座との深いかかわりが始まった。

小倉名画座館長_丸谷さん

それから、月日が経ち色々なイベントにカメラマンとして立ち会った。
お笑いライブ【小倉爆笑劇場】は、小倉名画座を知ってもらう一つの機会になったと実感している。

しかし、成人向け映画館との側面から、入りづらいとの意見も聞く。
確かに成人映画館が醸し出す独特の空気感、外観はある。
僕自身も深くかかわっていたなかったら、興味を引くイベントが開催されていたとしても、躊躇すると思う。

さて、長々と書いたが、何が言いたいかというと。

小倉名画座という場所をもっと盛り上げていきたい。

利用者の目線で情報を発信し、小倉名画座を知ってもらいたい。
そういう感じです。

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