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前借りウィッチクラフト雑感

※サムネはやってみたかっただけです.某kinghaloさんとは関係ありませんし,初手に前借り来ても何とかなります.

茶番はこれくらいにしておきましょう.
2月のKCカップが終わり新しいリミットレギュレーションとスキルナーフがが発表され,新しい環境が始まりましたね.環境序盤は,デスペラードや聖騎士,オノマトがきついせいで前環境では活躍できなかった月光や黄金櫃軸のサンダードラゴンなどがサイド制大会で結果を残し環境の変化を感じつつ,前環境からは鮫,堕天使,青眼などが構築をチューンアップして引き続き環境に居座り,手探りでメタゲームが回っている感じでしょうか.環境トップデッキの顔ぶれは大きくは変化ないですが,初手安定スキルと絶対運命力のナーフによって,安定性に少々不安があるデッキでも環境入りを狙えるチャンスがあり,運営の環境調整絶妙にうまいなあと思います.

今回は,自分が新レギュ対応のポイントバトルや3月のランクマッチで調整していた前借りウィッチクラフト(以下WC)の使用した感想や課題を雑にまとめていくだけの記事です.自分でもあまり考えがまとまっていない部分もあるので,アウトプットの作業のつもりで書いているので内容は雑な部分もあると思います.バランスナーフでWCの新しい構築が見つかってない人のヒントになれば幸いです.

1.前借りWCの構築とプレイング

1.1 動機

3月のランクマッチで調整してキングになった,前借りWCの構築です.

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そもそも前借りの前借りというスキル何?と言う人もいると思うのでスキル説明文です.

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次のターンのドローを破棄する代わりに占い魔女専用カードの幸運の前借りをサーチできるスキルですが,WCはコスト用の魔法カードが必要になるので1枚分スキル名通り前借りできます.

構築の説明に戻ります.基本的には,バランスWCの構築から大きくは変わらず,エクシーズ軸WCからは抜けていたライトロード要素を再び追加しました.バランスWCについては過去の記事を見てください.

そもそもバランスWCが構築不可能になったのに今更WCを調整しようと思ったのか?月光やサンダードラゴンが大会に結果を残していることから分かるように今の環境はバックをしっかり敷いて戦うデッキより展開系がものすごく強いです.初手安定スキルのナーフでバックを構えて強固な盤面を安定して作れるデッキが構築不可能になったのでどの環境デッキも事故るときは事故ります.月の書の存在も展開系デッキの躍進を後押ししてますね.このような状況から,少々安定性に不安があっても展開系に強く出れるデッキを握りたいと考えています.
前環境から使ってたWCはバランスナーフで安定構築は難しくなりましたが,展開系に立ち回りさえ気をつければ強く出れるので環境に合ってるのでは?と調整し直すことにしました.

1.2 ボツ案の供養

バランスWCのWCの代替案はいくつか候補はあると思います.自分は前借りWCを昔使ってた時期もあったのとkinghaloさんが動画を上げていたのをきっかけに思い出したので,昔よりはテーマへの理解度も深まったているのでもう1度練り直すつもりで前借りWCを調整していました.kinghaloさんの動画も参考にしたところあるので貼っておきます.


ボツ案①

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エクシーズ軸バランスWCを軸にした前借りWCです.前借りの場合初動で魔法カードのコスト1は確保できているので,初手にWC下級モンスターが1枚でもあれば最低限の動きができます.初手にモンスターしかない場合(WC愛好家の間では女子会と言われている)がむしろ中~強初動になるので初手のモンスター率を上げたほうがいいと考えました.上の構築の場合,下級WCモンスター8枚+ヴォルカニックウォールを1枚で動ける初動にカウント,デモンストレーション+ヴェールみたいな弱初動も含めれば85%以上の初動率になります.
かなり高い初動率で安定して強いと思いポイントバトルやランクマに持ち込んでみましたが期待以上には勝てませんでした.問題点として,初手女子会率を上げるためデッキ枚数を抑えるとデッキパワーは下がるため,安定して強い動きができる一方で上振れもないので安定して弱く勝ち切るのが難しかったです.エクシーズ型を軸にしていたため,バランスWCでは初手にパトローナスが一定確率で来るのでパトローナスありきの展開ができていましたが,バランス以外だと初手率が下がるのでエクシーズしづらいパターンが多くヴェールだけで殴りきらないといけないパターンがほとんどです.ヴェールだけで殴り切れるような環境でもないのでパトローナスに依存した構築は難しく感じました.

ボツ案②

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一瞬可能性を感じてすぐにボツにした魔導軸前借りWCです.

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魔導加速とエトワールでアドを取りつつトーラで相手のバックも見れる天才構築かと思ってました.結果はランクマ5連敗してレジェンド1まで降格した戦犯でした.エトワールと魔導加速で2枚使って2枚しかアド取ってプラスマイナスゼロコンボが強いわけありませんでした.2度と使いません.

1.3 前借りWCのプレイングと構築面の注意点(スキルの使用基準など)

結局安定性と上振れのトレードオフのバランスが取れている構築が要求される現代リンクスで安定性だけが売りのデッキが勝ち切るのは難しいという結論に至り,kinghaloさん同様ライトロード型の前借りWCになりました.

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バランスWCと比較すると分かると思いますが,罠カードの枠が1減って前借りが追加されたくらいしか構築は変化してません.結局このカードの比率がバランス関係なく強い気がしました.

当然ですが,バランスWCと構築がほとんど変わっていないため,回れば金アイコン取れるほどポテンシャルの高いテーマですから,どの環境デッキとも同等からそれ以上の強さがあります.逆に言えば,回ればという前提条件なので事故るときは事故るので事故れば環境・環境外関わらず全てのデッキに負けます.ポイントバトルやランクマで調整していても回れば勝ち,回らなかったら負けというパターンがあまりにも多く,対戦相手と対話して対戦している感じが全くしないので,人とデュエルしてる感ありませんでした.おそらくですが,きれいに回ったWCを捲れるデッキは今の環境にはないような気がして回ったら勝ってしまうんだと思います.実際,WC視点で苦手意識を持ってる対面は現環境ないです.事故らなければ...おそらく現段階では最も事故らないWCデッキは前借り型だと思いますが,それでも事故を意識回避できないのでカードプールの限界な気もします.

①構築について

現環境を意識した時,WCデッキで一番強いカードはパトローナスだと思います.

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①②両方環境にマッチしています.現環境は,サンドラや月光のような展開系デッキも存在しますが,鮫や青眼のようなバックを最低限置いてくる展開系もいるので,バックしか見られないもしくはモンスターしか見られない札があまり強くないと思います.バランストラミッドのようなバック干渉札ないと厳しい対面もないはずです.現環境はバックと前両方を同時に見れる札が特に強いです(月の書がその代表でしょうか).パトローナスの①の効果はテーマカードでバックと前両方同時に見れるのでここはWCの強みですね.
②の除外からWC魔法カードを回収する効果ですが,セプスロ堕天使のような決まったらアド差を大きくつけてくるデッキが環境に存在するので,一気にアド差を0に持っていける効果は特に強いと思います.セプスロの雑なアドにアド取り合戦で追いつけるのも流石は10期のカードですね.

上記の理由からバックしか見られないコズミックサイクロンのようなバックしか見られない干渉札が弱いと感じます.

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いろいろなデッキが存在するランクマッチなので一応採用していましたが,強いときと弱いときの差が大きく感じます.魔法カードをカード効果そのもの以外にも役割を持たせられるWCだから魔法枠の採用札が少々雑でもある程度は勝ててしまうのであって,対面によって腐る札はなるべく抑えることを意識したほうがいいと思います.スキルの関係上絶対に魔法カードであること以外に意味のないカードを積まないといけないため,腐り札になりそうな枠は丁寧に選ぶべきです.以前まではあまり評価してませんでしたが,禁じられた聖衣はいいかもしれません(1枚しか持ってないから試してませんが).

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ライトロードについて,ライトロードは初動安定と言うより上振れをデッキ内に仕込むために採用しています.デッキ枚数を抑えたりして安定構築も試してみましたが安定=強いと安定=弱いが特に紙一重のテーマなのでそこは難しいです.パトローナスに依存したエクシーズ軸のWCが許容できていたのもバランスだったからこそな気がします.このあたりの安定と上振れのトレードオフのバランスを取るにはもっと試行回数を増やして検証が必要です.

WCモンスター枠について,前借りの場合は,下級WCモンスターは最大枚数入れたほうがいいと思います.先に説明してましたが,女子会になってもスキルを使えば動けるのでモンスター枠に比重は置いた方がいいはずです.ただしジェニーの枚数については難しく,ジェニーだけはアドにすぐには繋がらず純粋な1枚初動ではないのでここについては検討課題です.ジェニー+マスターピースセットなら中初動以上の期待はできるのでジェニー3,マスターピース3にして前借りを2枚にするのもいいかもしれません.

EXについて,ライトロード採用型で組むならブラックローズドラゴン,アーカナイトマジシャン,ブリューナク,エネアード,ダイヤウルフまでは固定枠で,あと2枠が自由枠になると思います.ランク3も出せるデッキなのでランク3もあると便利な場面もあるので自分は広い対面を見られるアルカードを採用してます.エヴァリーについては,月光が環境に顔を出せる程度には環境が抑えられ中速度の展開系デッキでも戦える環境であり中速度デッキには強い点,堕天使に楽して勝ちたいという理由から採用しています.環境見て柔軟に変えていくのが大事ですね.

②スキルの使用基準

基本的に,前借りの前借りはアド損スキルです.これだけは間違えてはいけません.というのもドローフェイズのドローは,WCのハンドコストを1枚ノーコストで供給しているのと同義なので,一番のアドです.そこを破棄してでも初動を取っているくらいWCは初動の重要さと課題を同時に抱えてい待っているテーマなので,可能な限りアド損を抑えるようにスキルは使うべきです.
自分のスキルの使用基準は,ヴォルカニックウォールか光の援軍が手札にない場合とある場合で場合分けしています.ヴォルカニックウォールか光の援軍が手札にない場合は,次の相手ターンにヴェールの無効効果が使用可能かつ後続が取りにいける盤面をスキル込みでしか作れない場合に限ってスキルを使い,それ以外はスキルは使わないです.後続が取りにけるかどうかが判断基準で後続が取りに行けない場合は2ターン初手のみでしのがないといけないためスキルは使いません.援軍やウォールが手札にある場合は,ウォールと援軍の落ちに期待しないと動けないときは落ちを見てから再度スキルを使うか判断し,それ以外はスキルを先に使います.スキルを先に使う場合は,かなりの強ハンドなのでスキルの少々のアド損全く問題ありません.ウォールや光の援軍の落ちに期待しないといけないパターンはWC下級モンスターに全くアクセスできていないパターンがほとんどなので,ワンチャンターンが返ってきてトップに賭けるくらいしか勝ち筋はないので,勝ち筋を残すためにもスキルは使いません.加えて,女子会のときは何も考えずにスキルを使いましょう後続とトップの勝ち筋がスキルの使用基準です.
ここまでの説明で気づいた人もいるかもしませんが,前借りの前借りは強ハンドをより強ハンドにして,女子会を回避しているだけで,WCモンスターにアクセスできない初手を強初動に変えるようなバランスのような初動安定スキルではありませんあくまでも強いハンドをより強くしているだけなので,これが前述した回れば勝ち事故れば負けの側面をスキルが強くしています初動安定スキルだと考えて構築や展開を考えると失敗するので注意が必要です.例えば,ありがちな前借りと死者への供物の併用はよく考えて採用は検討した方がいいでしょう.

③月の書について

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前借りWCに限ったことではないですが,WC視点の月の書についてあまりまとめたことがなかったのでこの機会に触れておきます.
WC視点の月の書は,相手から使われる場合,想像以上にはきつくないです.というのも実際に対戦してみたら分かると思いますが月の書はあくまでも直接1枚でアドを取っているわけではありません.当然ですが,月の書を打ってもそのターン全く動けなければ次のターン反転召喚して全く状況は変わりません.月の書を強く使うには月の書を打ったターン確実にアドを取りに行くか,月の書がアド損にならない効果的な場面で打つことになります.これがかなり重要で月の書+展開札を要求できているので展開札が手札コスト1枚使って展開しているのと変わらないことになります.たしかに月の書を打たれて負けるパターン(セプスロなど)もありますが,回れば圧倒的アド差で勝ててしまうWCは月の書に対しての耐性は他デッキ以上には高いと思います.(1対1交換を確実にできる供物のほうがWCはきついのはカラクリ環境のときに多くのWC使いが思い知ったと思います)
月の書を意識したプレイとしては,鮫と堕天使が現環境では特に月の書を強く使ってきますが,基本的には月の書は無視して自分のターンにヴェールを立てにいくことを意識します.堕天使に対しては,セプターを止めたいのと月の書+セプスロを要求してハンド要求値は高くなっているので,月の書+セプスロ+ワンキルはプレイでカバーできる範囲を超えてるので割り切っていいと思います.展開に余裕があるならマスターピースを落としておけば次ターンの勝ち筋に賭けられますがWC側も要求値は高いのである程度の割りきりは仕方ないと思います.鮫に対しては,ヴェールを裏側にしたところで裏側ヴェールを突破する手段が限られているのでディーヴァを止めるためにもヴェールを自分のターンに立てるがいいはずです.
自分のターンにヴェールを立てるプレイはあくまでもWCの手数を1手破棄したプレイです.バランスと違って手数の期待値が低い前借りWCでは,月の書を意識する関係なく頭に入れておかないといけないプレイになってきます.堕天使と鮫が上振れと弱初動の差が大きいから成立してるプレイとも言えるので月の書が今後もずっと強いことを考えると対月の書へのプレイはこれからも変わってくると思います.現段階ではの話で,環境と相談していくのが大切です.

WCが月の書を採用する場合についてですが,自分のアカウントには月の書がまだ実装されていないので分かりません.ただし,置物(制圧モンスター)を処理する目的での採用は微妙な気がします.結局のところ現状のWCはヴェールで殴り切らないといけない場面が多いため,月の書で処理できる置物は打点で処理できる置物に限ります.2月のKCカップで金アイコンを取ったバランスWCが月の書ではなく供物だったのは月の書が未実装のアカウントの可能性もありますが,WCの月の書では処理しきれない置物が多かったので供物のほうが優先されたのもあると思います.このあたりも意識する対面で変わってくることなので環境と相談して採用は検討すべきでしょう.

以上で,前借りWCの構築とプレイングの解説は終わります.

2. あとがき

今回の記事は,調整段階のデッキを自分の考えを整理する目的で書いたのでかなり雑な内容になってしまいました.記事の更新頻度を上げたいので今回のような,今使ってるデッキやまだ形になっていないデッキ案などの記事を今後は書いていきたいと思っています.
ここまで読んでいただいた方はありがとうございました.誰かの役に立つ内容があったのなら幸いです.

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