高浜FCと自分
昨日(令和2年12月20日)に所属しているサッカーチームの高浜FCを退団することに決めた。ここに至った経緯と自分の心境を記録に残したいと思う。
高浜FCは愛知県高浜市を拠点とするサッカーチームで、小学生から中学生までと、トップチームである大人の部門がある。そのトップチームの監督兼選手を5~6年前から自分がやっていたのだが、結果が出ず、チームも解散寸前の状態だった。
その状態を救ってくれたのが、ユース(高校生の部、現在は解散)のとき、一緒にプレーし、今は高浜FCのスタッフとして中学生を見ている後輩だった。中学生の練習の後にトップチームも見てくれると同時に、教え子を集めてくれて、その子たちを中心にチームを新しく立て直してくれたのだ。このことで、自分は数年ぶりに選手として集中できることになり、新しく加入した若いメンバーと一緒に汗を流すことになった。
毎週水曜日に練習日が設定され、練習に毎回10人前後が来るようになった。中学生のメンバーと一緒に試合形式の練習もできるようになった。リーグ戦はまだ新しいメンバーということで慣れてないこともあり、突き抜けた結果は出せなかったものの、練習体制がしっかりしたことで、メンバーが新しいメンバーを連れてくるといった好循環ができ、チームが活気づいた。
そんな中、自分の中で焦燥感が芽生えていた。サッカーの練習中に感じる実力差。今の若い子たちはほんとうまい。ボールの止め方、けり方、パスのつなぎ方、パススピード。考え方や感覚もかなりちがう。
そしてむかえた12月20日。この日はサッカー名門高校との練習試合。しかし、この日は遅刻してくる選手が多かった。全員集まった時点で、監督がみんなに対して説教した。「集合時間は守れ。遅刻してきた選手が試合に出れたりすると、チームは必ず緩んでしまう。遅刻するにも連絡をすること。やるからにはきちんとすること」
自分も遅れてしまった一人だったので大いに反省するのだが、これを聞いて、このチームはもう大丈夫だと思った。今までは、人数がギリギリだったこともあり、逆に集合時間に来ているメンバーのほうが少なかった。それを注意して試合に来なくなってしまうことのほうがリスクが高かったから。監督の言動は正しいし、今のメンバーはそれについてきてくれるだけの気概がある。
この日はほとんどのメンバーが集まったので、ほぼベストな布陣で試合に臨んだと思う。自分は当然控えだった。試合が始まって驚いた。新チームとはいえ、名門の高校のほぼAチームと互角に試合ができている。高校生とはいえ、毎日部活をやっている連中に対して全然負けてない。むしろ相手を崩してチャンスも作れている。
試合を見ながら、「あぁ、このメンバーに自分が割り込む余地はないな」と思った。
自分は相手のBチームとの試合に出たが、暗澹たる結果だった。相手の猛攻にただ耐えるだけ。パスはつなげず、前線までボールがいかない。自分の持ち味である、チームを鼓舞し盛り上げたり、コーチングでポジション修正を促したりもできなかった。
試合終了後、監督にチームをやめることを伝えた。このチームに自分はもう必要ない。ポジションもない。
決断したものの、感情はくすぶったままだ。スポーツって残酷だな。なんでここまで続けてこれたのかな?やっぱりプレーすれば楽しいから?今後はどうする?全然きまってない。感情を整理しようとして文章にしてみたけど、ぜんぜんまとまらない。少しずつ消化していくということなんだろう。
高校生からお世話になっている高浜FC。この場がなければ、自分はここまでサッカーを続けていなかったかもしれない。本当にありがとうございました。