#501 ITmedia @IT に「パワハラを回避する伝え方」の記事を寄稿
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
音声はこちら。
今日はですね。ITmediaさんの@IT 自分戦略研究所に連載をしている仕事が「つまんない」ままでいいの? の新しい記事「パワハラのリスクを回避しつつ、伝えるべきことを伝える方法」という記事を寄稿しましたよ、という話をしたいと思います。
パワハラ・モラハラに気をつけよう!
昨日は大阪で、管理職やリーダーの皆さんに、組織作りやコミュニケーションの講演をしてきました。
いまどきの管理職やリーダーの皆さんは、結構、パワハラとかモラハラを気にしてらっしゃる方が多いです。パワハラモラハラを気にするようになっているのは、パワハラ防止法という法律の関係もありますが、かつてと違って、組織運営をしていく上で、力ずくで動かすのではなく、いかに一人ひとりが尊重されて、個性や強みを発揮して、チーム運営をしていくか? ということが大事だよね……という認識に変わってきていますよね。
そういったこともあり、「パワハラ・モラハラと言われるような言動には気をつけよう」ということで、特に近年、言われるようになりました。
パワハラ・モラハラがいけないのはわかる。じゃあ、どう伝えればいい?
管理職やリーダーの皆さんからよく聞く困りごと、悩みごとのひとつに、と「パワハラ・モラハラはいけないことはわかっているけれども、自分の言動がパワハラ・モラハラになっていないか不安」と。「自分が知らない、気づかないうちに、パワハラ・モラハラになっていないか」と。それが不安で、つい、コミュニケーションを遠ざけてしまう……といった困りごとをよく伺っています。
パワハラ・モラハラを防ぐために、研修とかで「パワハラはいけませんよ」「モラハラ行けませんよ」「こんな言い方をしてはいけませんよ」のように
、「〇〇してはいけない」「〇〇はダメだ」という話を聞く機会は多いかもしれません。
一方で、「じゃあ、どういう風に伝えたらいいのか?」というのは、案外知らされていないのかもしれなくて。
その結果「知ってはいるけど、どうすればいいのかがわからない」という状況になのかな? と思います。
ときには、伝えなければならないこともある
あとですね。パワハラ・モラハラはいけないことはわかるけれど、仕事をしていると、何かしら、改善点や問題だと思うこと、「このままじゃ、ちょっとまずいよな」と思うこと。そういったことを伝えたり、フィードバックしなければならないことが、よくあるじゃないかなと思います。
このような、ネガティブなことを指摘するのって、やっぱり難しいですよね。パワハラ・モラハラと言われる恐れがあることも、指摘しにくくしている大きな理由だと思います。
「伝え方がわからないと、ちゃんと指摘ができない。だから、改善がしない」という、悪循環が生まれる場合もありますよ。
このような課題を抱いている管理職やリーダーの皆さんに向けて、今回の記事は、「こういう風に伝えれば、そんなに恐れなくていいんじゃない?」という伝え方についてお話しました。
「お前はみたいな……」みたいな言い方で、相手を責め立てたり、問題点を指摘したり。そういう言い方だと嫌な気分を誘ってしまいます。
そこで、問題は問題として、伝え方を言い方を変えてみる。確かに、目の前に起こってるのは問題かもしれないけれども、「こういう風にしたら、もっと良くなるんじゃない?」みたいな伝え方に変えてみる。
また、「この経験を、次に生かすとしたら、どんなことができるだろう?」のように、未来を考えるような問いを立ててみたりね。
このように、言葉遣いをちょっとひねって、できるだけ肯定的な言い方にしていくだけで、そんなに恐れなくて大丈夫ではないかなと思います。肯定的な表現をしていけば、相手を批判することにはなりません。
ということで、 今日は、@IT自分戦略研究所の記事についてお話しました。是非ご覧いただければと思います。
今日の話はこれで終わりにします。