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田んぼの「水の道」を整える小さな努力が未来を変える

こんにちは、「はないろふくふく米」の福ちゃんです。
秋の冷たい風が感じられるこの時期、田んぼのあちこちで来年度に向けた準備が進んでいます。今回は、その中でも「水路の整備」についてお話ししたいと思います。

水の流れを整えることの大切さ

先日の大雨で畝立てした田んぼに水が溜まっています

農業をしていると、水の管理がとても重要だということを毎日のように感じます。田んぼにとって水は命そのもの。適度に水を通し、必要な時にはしっかりと排水できるようにすることで、田んぼの健康を保つことができます。
先週から雨が続き、週末にはレベル4の大雨が降ったので、畝立てした田んぼにたっぷりと水が溜まってしましました。

大雨直後の田んぼ。畝が見えなくなるほどの水量でした。

この時期はなるべく田んぼを乾かすことが大切だと思っています。なので溜まった水がなるべく早くはけてくれるように、排水口までの水路を整備する作業を行いました。こうした「小さなひと手間」を加えることで、数ヶ月後の田んぼの状態が大きく変わるんです。

排水口の掃除と水路づくり

クワで溝をつけて水路を作ります。

今回の作業では、まず草刈機で排水口をきれいにしました。草がぼうぼうだと気持ちが盛り上がりませんからね!それから排水口の土や小石をきれいに取っていきます。排水口が詰まっていると、水がうまく流れません。田んぼに水が溜まることで土が硬くなり、稲の成長に影響を与えてしまうことも。
水がスムーズに流れるように、溜まっていたものを取り除き、田んぼから排水口まできちんとした水路を引いてあげる。単純な作業ですが、田んぼ全体の環境に大きな影響を与えます。

小さな作業が次の収穫に大きな影響を与えます

スムーズに排水されるようになりました

農業では、一つひとつの小さな作業がやがて大きな結果を生み出すことが少なくありません。今回のような水路整備もその一例で、たった一回の掃除や整備が数ヶ月後、あるいは翌年の収穫にまで影響を与えます。
こうした「小さなひと手間」を必要なタイミングで施すことの大切さを、農業を始めてから改めて実感しています。何もしないとただ土が固くなり、水の流れが悪くなる。田んぼに生活している生き物たちが変化してくる。
ちょっとしたひと手間をかけるだけで田んぼの土が柔らかく保たれ、健やかに育っていくんです。

次の収穫に繋がる「地道な作業」

正直、こうした作業は地道で、手間もかかるし、時には大変だと感じることもあります。でも、この地道な努力が次の収穫へと確実につながっていく。そう思うと、ひとつひとつの作業を丁寧に、大切にこなしていきたいという気持ちが湧いてきます。
特に、農薬や化学肥料を田んぼに使わず、自然に寄り添いながら育てる「はないろふくふく米」だからこそ、このような細やかな作業が欠かせません。

来年も豊かな田んぼであるために

自然と共に、そして田んぼと対話するように進める農作業。雨の降り方や気温の変化、土の様子を感じながら、少しずつ手を入れていく。この積み重ねが「はないろふくふく米」の美味しさと健康な土を支えています。
来年も元気な稲が育つように、そして田んぼが豊かであり続けるように。これからも手間を惜しまず、田んぼと共に歩んでいきます。

畝立てしていない他の田んぼも水溜りが。
コツコツ頑張ります!

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