【CF実行者インタビュー#07】鳥取鹿野町からはじまる、農業姉妹の夢。
プロジェクト名:農業姉妹の夢、遂に始動!鳥取鹿野町に旬ごはんとお菓子のお店作りたい
鳥取県鳥取市鹿野町にて、カフェ「時々」を姉妹で運営している松本凌さんと松井日向さん。姉妹どちらも農業を勉強し、焼き菓子と温かいデリを販売するお店を作りたいとクラウドファンディングに挑戦しました。
目標金額は200万円。結果はなんと、クラウドファンディング終了3時間前に目標金額を達成!2,147,500円集めることができました。
想像の倍大変だったという松本さん、クラウドファンディングが終わってみての感想や、経験したからこそ分かる大変さについて話をお聞きしました。
ー「時々」はどんなお店?
「時々」はイートインと、テイクアウトどちらもできるお店になっています。メニューは、オープンサンドと焼き菓子を用意していて、自分たちが育てた野菜+知り合いや農家さんと直接取引をして仕入れた野菜を使っています。野菜は友達が作っているものが多いです。大学の友達がみんな農家で、その友達が全国に散らばっていて、鹿野にいては繋がらない・手に入らないものが手に入るので、お茶やレモン・りんごとかを、全国から送ってもらってます。
クラファンをするなんて思ってもみなかった
ー姉妹でカフェをやろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
きっかけは家族の会話の中から生まれました。私が高校生の時に食関係の進路に進みたいけど、どうしようか悩んでた時、妹は農業に興味があって。で、その話を母と3人でしたら「じゃああんたが料理を作って、妹が野菜作って一緒にやればいいんじゃない」って言ったのを姉妹2人で本気にしたんです。そこから私も妹も農業の勉強をして、一度県外に出てたんですけど、去年鳥取に帰ってきて合流して、それでお店を始めようという感じです。
ーでは、クラウドファンディングを始めたきっかけはなんでしたか?
クラウドファンディングの地域キュレーターをしているまーしーさんにDIYの相談をしたのがきっかけでした。
お店に使うことになった建物が、3年前までカフェをしていたみたいで、ほとんど改修の手を加えなくて良かったんですけど、キッチンがなかったので、そこだけが大変で。
大改修しないといけないなぁということで。まず改修するとなった時に、前から知り合いだったまーしーさんがDIYしてそうだったんで、相談しに行ったのがクラファンに繋がるきっかけ。
元々クラファンの存在は知ってたけど、自分はやらんかなって思ってました。ハードル高そうだし、なんかよくわからんし、お金を集めるっていうのが、自分たちでは集まらんというのはあったし、難しそうだなって全然考えてなくって。普通に融資で借りようかなぁみたいな。
けど、まーしーさんからクラファンについてメリットやデメリットとか詳しく教えてもらい、サポートがあるならできるかもとなり、やってみようと思いました。
やらなきゃいけないことが毎日ある大変さ
ークラウドファンディングのために準備したことはありますか?
もう始める前のことは、なんかすごい昔のことみたいで笑
クラファンのページの文章作ったり、動画の撮影したりとかしてました。
始める前よりは、始まってからの方がやることがいっぱいあったかも。
クラウドファンディングをしていた時は、自分たちのお店がまだなかったので、イベントに出店して知ってもらったり、インスタを毎日更新したりとか。そんなにSNSを使いこなす方じゃなかったので、それが結構大変でした。クラファンのページの経過報告を書くやつ、ある程度の文章量書かないとページが寂しいなみたいな。毎日の更新に追われる感じが大変でした。
ーシゴト場カケルのクラウドファンディングサポートはどうでしたか?
具体的なサポートとしては、2つありました。プロジェクトのスタートから終わるまでのページ作成や、この時期にこういうことしたらいいよと相談ができる伴走支援。もう一つが、クラウドファンディングのための動画作成です。
動画の力もすごいなって思って。クラファン始めてから動画見たよって言ってもらうことが増えて。目を引く感じがあったみたいで。動画の撮影は恥ずかしかったけど、頼んですごくよかったですね。
知ってもらうキッカケに、資金調達以外のクラファンのメリットを実感
ークラウドファンディングをやってみて気づいたことはありますか?
クラファンをやって一気に知ってくれた人が増えたなと思いますね。元々私たちのことが知られてなかったので、広報的な役割でもクラファンをやってて、クラファン始めてから一気にインスタのフォロワーが増えて。イベント出店した時とかもクラファンの支援しましたって言ってもらえたり。
それが拡散されていくのがよかったなって。
あとは、クラファンって大変なんだなって気づきましたね笑
私たちの場合は、金額がそんなにわーって伸びる感じじゃなくて、最後にガーッと。READYFORが出してる指標の通りみたいな感じで。期間は45日間で、最終日の3時間前に達成して。めっちゃギリみたいな。終わってからも「感動しました、こっちがドキドキしてみてました」って言われました。
やってみたからこそ伝えられる「正直クラファンはオススメしないです」
ー今回の経験からクラファンをおすすめしない人、こういう人にはおすすめですとかありますか?
えっ正直、クラファン自体そんなにおすすめはしないです。かなりしんどかったので。笑
やってる最中の、Instagramあげなきゃ・ページ更新しなきゃ・Facebookあげなきゃ、イベント出店しなきゃ、ていうクラウドファンディングの準備が、お店の準備と同時にやらないといけなくて。
絶対結果には直結するんだけど、でもその影響で改修が進まないとか、時にはそもそもこれをやってる意味があるのか、って思っちゃうこともあったので。1人だったら絶対やれんかったし。「クラファンすごいおすすめ!みんな絶対やった方がいいよ!」とは言えないですね。やらなくていいならやらない方がいい。
あと、支援してみなさんからお金を出してもらってるから、責任感もあるっていうか、ちゃんとこの日にオープンしないといけない、潰れるわけにはいかないみたいな。
それは私たちにとっては良かったんですけど、とりあえずカフェやりたくて、お金がないからクラファンやりたいみたいな軽い気持ちでやるのは多分メンタル持たないなって。なので、そんなにおすすめではないですね。うん、やってなかったら絶対言えないです笑
ーそれを踏まえたうえでクラウドファンディングをやってみたい人にアドバイスがあればお願いします
それでもやるなら頑張ってと思うし、周りに頼れる人がいるなら頼った方がいいですね。肩の力を抜いてやれる人はやったらいいと思う。やりたいならやればいい。
特に相談できる人が周りにいるといいかなって思いますね。途中の支援が入らない時はメンタル的にめげそうになるので、クラファンを知ってる人に「大丈夫」と言ってもらえると、心の持ちようがだいぶ違うので楽になりましたね。
「そんな支援入ってないけど大丈夫?」ていう人よりも、「大丈夫!」って言ってくれる人がいなかったらきつかったと思うので、そういう相談できる人を見つけることかな。
まーしーさんや、動画編集してくれた川本さんとか、「最後に伸びるから、大丈夫」って言ってくれたからなんとかできました。
ーそれでは最後に、今後してみたいことは?
鹿野町にお店を作った理由として、見かけてふらっと入るお店よりは、わざわざ来たくなる場所にしたかったんです。
なので、今後はここでイベントをやりたいなと思ったり。ピクニック系のものがまだできてないので、ピクニック用品を揃えたり。マップ作ったり。そういうのを徐々にやりたいなと。ここを拠点に中部とか東部とかの外で食べたら楽しい場所をまとめたいなって。
あとは、このお店の来たくなるポイントはここです!という強いものは今はなくて、徐々に。長く続けていきたいからこそ徐々に作っていきたいなって思っています。
話し手:松本凌(時々 共同店主)
聞き手・書き手:正田好実 (鳥取県琴浦町地域おこし協力隊)
※文中の記述はインタビュー当時の内容です。
■クラウドファンディングプラン
基本プラン:シンプルプラン(手数料12%)
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「クラウドファンディングについて~シゴト場カケル~」
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