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虐めの加害者はどうやって生まれる!?
今回の記事では僕の恥を1つ晒します。
学生時代、1度は経験したこと、もしくは目撃したことの中に
「グループからハブられている女子」
っていうの、ありませんか。
僕は学生時代、塾講師時代、いろんな女子生徒のコミュニティの様子を目の当たりにしてきましたが、結構この状況をよく見かけました。
「あういうのって特に理由とか無くて、順番なんだよね」
僕の姉は学生時代にそう言っていました。
妻からも似た言葉を聞いたことがあります。
仲の良い女友達も同じ。
でもいつも不思議に思うのが
ハブられた経験をした人間はいるのに、
ハブく側の人間に会ったことがないこと。
女子学生のコミュニティを例に出しましたが、何が言いたいかというと、
誰しもが無意識に虐める側に立ってしまうことがあるんじゃないか
ということ。
ハブかれていたかと思えば、ようやくグループに戻れた。
あれ、でも誰かがいないような…。
あ、A子ちゃんが独りぼっちだ…。
なんなんだろう。別に自分は嫌いじゃないけど…。
でも雰囲気的にしゃべり辛いような…。
そんな事を考えているうちに、A子ちゃんは
「自分がハブられている」
「虐められている」
と思っていて、その実行犯の中には自分も含まれているってことが
あると思うんです。
実は僕にも似たような経験がありました。
本当に恥ずかしい話、虐める側に立っていたんじゃないかという話です。
中学生の頃、同じ部活に所属するK君がいました。
みんなからマスコットのように慕われ、休日もよく一緒に遊ぶような仲でした。
「マスコットのように慕われ」と言いましたが、要はよくイジられているような子でした。
冗談のネタに使われたり、言葉尻をとってからかってみたり。
K君も本心から笑っているように見えたので、僕もよくK君とそういう絡み方をしていました。
でもある日の下校途中。
いつも数人の集団で下校し、最後は家が近い僕とK君の2人だけになるのですが、その2人だけの時にK君が急に泣き出してしまったんです。
「俺、もうこんな扱いウンザリなんだよ。適度ってもんがあるだろ。しつこいよ。」
そう言われ、ものすごく胸が痛くなりました。
「良かれと思って…」
「イジっていただけ…」
イジメの加害者がよく口にする言葉が自分の頭にもよぎったのが当時ものすごくショックでした。
僕はK君に謝罪しました。
また、友人達にもこの事を話しました。
付き合い方をガラっと変えると、それはそれでK君も嫌だったようなので、
それから「自分がK君だったらこれ以上は嫌だな」という相手視点で物事を考えるよう心掛けるようになりました。
そんなK君とは実は今も親交があり、月に1回以上は一緒に飲みに行く仲です。何度か一緒に旅行にも行き、来週にはキャンプにも行く予定で、一生涯の友達だと僕は思っています。
嫌なものを嫌と言うのって実はすごく勇気がいることです。
中学生当時のK君がそのことを思い切って打ち明けたことで、僕は改心するきっかけをもらいました。
自分の「良かれと思って」が相手を苦しめている。それが例え表面上は笑顔でも…ということを学ばせてもらいました。
当時のK君には本当に申し訳ないことをしたと思いつつ、
こうして今も仲良くしてくれている彼に感謝しています。
虐めの加害者は意識的にではなく、無意識になってしまうもの。
この記事で虐めが少しでも減ったり、加害者を加害者にしないきっかけになったらいいなぁと思います。