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部下が飲み会を断る理由

皆さんこんにちは、投稿者のショウです。
こちらでは上司からのパワハラや、それが原因で発症した適応障害について実体験をもとにいろんなエピソードを投稿しています。

突然ですが、なんか最近よく"若者の飲み会離れ"みたいな話を聞くんですけど、
みなさんはどう思いますか?

お酒が好きな若者が減ったとか、
仕事後に会社とは別の活動をしている若い社会人が増えているとか、
そこのコロナウィルスの状況が追い打ちをかけているとかで、
いろんな要素が混ざり合った結果、

・会社の飲み会の機会が減った
・誘っても部下が断るケースがよくある

といったことが起きているようです。
ですが、お酒隙が減ったことやコロナウィルスが本当に理由なんでしょうか。

僕はどれも芯を突く理由ではないと思っています。
今回は会社での人間関係をいろいろ目にしてきた僕の見解をお話します。

1.誘いを断わられる上司って多分…。

まず僕が仕事をしていたころのエピソードを1つご紹介します。
あるとき社内で
「コロナ禍で変化した仕事関連の悩みはありますか?」
というアンケートがまわってきました。

(みなさんもご自身の仕事に当てはめて考えてみてください)

そして後日、その回答の集計内容が回ってきたんですが、

「オンラインでの対応業務が増えた」
「消毒品などの備品発注業務が増えた」

というような仕事の負担増加に関する回答が上位にあり、
次にあったのが

「人材育成が遅れている」

というものでした。
そこで人材育成に定評のある僕(ちょっぴり自慢。笑)に「他の現場のリーダーたちに研修をしてくれ!」と部長から依頼がありました。

僕はまずコロナ禍でなぜ人材育成が遅れているのかを現場のリーダーたちにヒアリングしてみたところ興味深いことが分かったんです。

箇条書きでまとめると、、、
・コロナ禍で飲み会の機会が減った
・その結果、部下と本音で語り合ったりアドバイスをする機会も減った

というものでした。

ちなみに僕はコロナ前含め飲み会を開くなんてほとんどしたことがありませんでした。
※どちらかというと1人でしっぽり飲むのが好きな人。笑

というわけで僕が研修で伝えたいメッセージが決まりました。

「飲み会に、逃げるな・頼るな・甘えるな!」

本音で語るだぁ?
アドバイスする機会だぁ?

んなことは仕事時間内で完結させろ!
って話なんです。

この会社にパワハラ上司やら人材育成が下手な人が多い理由が今回のヒアリングでよくわかったんです。

僕は部下やアルバイトスタッフと仕事をする中で、
・こちらから先に話しかけて、話しやすい空気を作る
・良い点はその場で言葉にして褒める
・その日の仕事の成果(良かった点、反省点)をヒアリングする

ということを習慣にしてきました。

だから部下とわざわざ食事に行かずとも、コミュニケーションを取れている自信がありました。
だから会計事務のおばさん社員からも
「みなさん穏やかに楽しそうに働いてますよね」
と言っていただけていたんだと思います。

人材育成というか、後輩への接し方が下手な人はそういう考え方が足りないんだと思うんです。
そしてなんとなく、上司や先輩はこうでなくちゃいけないみたいな謎のイメージで後輩に接しているんじゃないかと思います。

・仕事中は指示を出し、場合によってダメ出しをしないといけない
・仕事中はちょっと気難しい顔で接して、緊張感を感じてもらいたい

みたいな。

・でも尊敬はされたいし好かれたい気持ちもある。

この最後のピースを補うために、仕事後に食事に連れ出そうとしているんじゃないかと思うんですね。

・自分の夢を語る
・後輩の良いところを褒めてみる
・悩みを聞いてアドバイスを送る

ホロ酔いでどんなに気持ちよく"良い先輩"を演じてももう手遅れです。

「褒めてやり、悩みを聞き、アドバイスを送る姿かっけぇ~」

と思っているのは自分だけです。

2.誘いを断る部下って多分…。

部下からしてみたら、そんなことは勤務時間内でやってくださいって話ですよね。

勤務時間後に食事をしながらほろ酔いで良い気分になった状態で
優しく接してきても部下は冷めます。

もう一度言いますが、
んなことは仕事時間内で完結させろ!

って話なんです。
コロナ禍で人材育成が遅れていると錯覚しているのは上司だけ。
良い先輩ぶる機会が減って得た幻覚です。
部下は前と変わっていません。

3.最後に…

上司の誘いを断る部下が増えたというのは
正確に言うと、断ることができるようになった部下が増えたということだと思います。
今も昔も先輩の鬱陶しい訓話に付き合わされている感覚の後輩はきっといたことでしょう。

今はSNSが普及して、自分と価値観の合うコミュニティに出会えたり、自ら学べたり成長する機会も増えていますから、わざわざ会社のうざい先輩から話を聞こうだなんて思わなくなったのかもしれません。

だから先輩たちは、本当の意味で
「この人の話はぜひ聞いてみたい」
という実力だったり、
「見習いたい」
「一緒にいたい」

と思ってもらえるような慕われる人間性を身につけないといけないと思うんです。

大事なのは後輩への気遣い。
※ヘコヘコしたり、甘やかすということではありませんよ。

飲みにケーションのすべてを否定するつもりはありません。
時には必要だということは僕も分っています。

でも飲みにケーションありきでの後輩への接し方は
人として失礼な気がします。

勤務時間内での気配りへの意識を上げれば、部下や後輩に
パワハラだと思われてしまうケースも減ると思います。

どうかこの考え方が広まってほしいです。

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