新人保険営業におくる 「仕事になぜか罪悪感を持ってしまった」ときの対処法②
罪悪感払しょくは突然に
私の場合、ある日突然、罪悪感を払しょくする、矛盾が解消される瞬間が訪れました。
その頃、ある都内の地下鉄の駅の近くで何度も商談をしてお客様になっていただいた男性がいました。
商談中は罪悪感なんて覚えません。
「売らなきゃ!」「契約をいただきたい!」という思いばかりで、目の前の作業、ゴールにフォーカスしているわけですからね。
ところが……契約をいただいて、審査も終えて、ああホッと一息、という瞬間に、例の「罪悪感」が突然降って湧いてくるのです。
「これだけ保険営業マンがいるのに、自分があくせく契約をいただこうとあくせくするのは、お客様ではなく、自分だけのため?」
というあの思いです。
せっかく仕事で成果を出したのに、心から喜べない、なぜか割り切れないような思い……私は少し落ち着こうと、近くのファミレスに入りました。
そこで遅い昼飯を食べているときに、それは本当に突然に、ハっとある考えが降っていたのです。
「いや、待てよ? 罪悪感なんて覚える必要はないだろ?」
これだけ保険営業マンがいる世界で、もし自分が基準値以上のクオリティの高い仕事をすれば、その分、保険を売れない営業マンが出てくる。
そういう人はこの世界から退場して行かざるを得ない。
もちろんかわいそうなことだけど、やはり仕事のクオリティが低くて、提供するバリューがない人、言い方は悪いかもしれませんが、お客様の役に立つことができない人は、この競争社会から去るしかないわけです。
ということは……。
あなたの保険営業が業界を変える!?
そう、ということは、自分が頑張ってお客様にクオリティの高いサービスを提供することができれば、そうして自分自身の売上が上がったら、この世界での勝者になったら、その分、この保険業界の水準は上がるんだ、と。
これは長い目で見ればお客様にとって大きなメリットなんだ、と。
すると、がぜんやる気が湧いてくるんです。
「自分が一件でも多く契約を取れば、この世界のクオリティが上がる」
……そんな姿勢になることが、私が保険営業に対する妙な罪悪感を払しょくする方法でした。
罪悪感のなくし方については、いろんなことが言われています。
「罪悪感の元となる出来事を紙に書き出す」
「日常を離れてみる」
「親しい人と話してみる」
……いろいろありますが、仕事のプロとしての解決策は、ずばり
「クオリティの高い仕事をする」
ことに尽きるでしょう。
言い方を換えればそれは「目の前のお客様の〝役に立つ〟ことにフォーカスする」。
役に立つこと……それは保険の販売だけではありません。
・役に立つ情報を提供する
・役に立つ人脈をつなげる
……それだけで、仕事のクオリティは高まりますから。
そして業界の水準も高まり、巡り巡ってお客様が幸せにもなるわけです。
だから……。
あなたが頑張る意味は大いにある!
あなたが頑張れば、自分だけじゃない、誰かが幸せになる!
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