花田敬 「ミスター保険営業」最強の紹介営業⑦
セミナーで信頼を得る
大坪:お客さんは税理士さんが集めてくれるわけですね。
花田:そうです。今では税理士さんも営業を一生懸命やられているようですが、昔は営業とかPRはそれほどやっていませんでした。
そのため、顧客開拓するためにセミナーや勉強会をよく開いていました。
セミナーには税理士さんの他にも、社会保険労務士も講師として呼んでいました。そして、保険の話も面白そうだからやってもらおうということになったわけです。
社会保険労務士の話は1時間半、私の話は1時間を予定していたのですが、社労士の方が誰も理解できないような細かい数字を並べて2時間も話をしてしまって、私の持ち時間が30分になってしまいました。
休憩を10分入れたので、実際に話した時間はわずか20分。何を話したかというと、さきほど述べたような簡単な話だけです。
あと、追加して話したのは海外旅行保険の話です。
海外旅行に行った場合、旅行から帰ってきて玄関の中に入ったら支払い対象外になります。
だから、調子が悪くて電話してきたら、家の鍵は閉めてください。玄関の外で亡くなったら保険金が出ますから(笑)。というような話をしたら、ものすごくうけました。
それが私の第1回のセミナー営業でした。1994年の6月3日のことでした。
大坪:それが花田さんの勧める保険営業における「セミナー営業」の始まりだったのですね。
今のお話を伺って思うのは、AさんからB さんを紹介してもらうというように狭く捉えるのではなく、AさんからB さん、そしてZさんまで数十人と一気に会う。これもまた形を変えた紹介ですよね。
あまり狭く考えなかったことが成功の要因なのでしょうか?
花田:そうですね。紹介というのは信頼されないとしてくれません。信頼している人を紹介するわけです。
信頼を別の言葉に言い換えると推薦ということになりますが、私は税理士の先生に信頼され、推薦されてセミナーに出るようになりました。
また、セミナーに来てくれる人たちは、税理士を信頼しているわけです。
大坪:人の信頼を借りるということですかね?
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