話題のスーパー「盒马鲜生」について
皆さん、こんにちは。志合会の中国人メンバー安(アン)です。志合会って何?と思われる方はこちらご覧ください。
2019年の4月月末から5月頭まで、志合会メンバー8人で「香港・深セン」のスタデーツアー行ってきました。
たくさんの学びやたくさんの発見がある中で、今日は話題の「盒马鲜生」(中国語ピンイン:hé mǎ xiān shēng)について私の発見および感想などを共有したいと思います。よろしくお願い致します。
2019年5月2日の午後15時ごろ、志合会のメンバーと一緒に深セン「皇庭广场」(ショッピングモール)の中にある「盒马鲜生」に行きました。
「盒马鲜生」って何?と思われる方々に簡単にご紹介しますと、アリババが出資する食品スーパーです。特徴としては、実店舗で買い物ができ、「盒马」という連携のアプリで買い物をすると、店舗から半径3キロメートルまでは30分以内に届けられることです。
たくさんの方々がブログでとても詳しい紹介を書きましたので、詳細についてはわたくしのほうで省略させていただきます。
今日は一人の中国人の目線から「盒马鲜生」の面白いところについて書きたいと思います。
・「実店舗の海外の商品」x「送料無料で30分以内に配達」
実店舗に世界各国のお酒・お菓子や日本のシャンプーなどの海外の生活用品及び飲食品の豊かな品揃えが印象的でした。海外の商品を多く陳列することはスーパーなら当たり前のことでは?と思われる方々がきっといらっしゃるかと思います。
確かに、他の中国スーパーでもたくさんの海外の商品を売っているのですが、「盒马鲜生」の面白いところは、「アプリで盒马鲜生で売っている海外の商品を買うことができ、店舗から半径3キロメートルまでは30分以内に届けられることです」
言い換えると、オフィスや家の半径3キロメートルに「盒马鲜生」があると、「本物」の海外の商品が30分以内に届けられるということです。
私を含む中国の多くのユーザーはネット通販で買い物をする際に、注文した商品が届くまでは本物か偽物か判別できないわけです。届いてからやっと本物っぽい、偽物っぽいというぐらいの判断しかできなかったのです。特に何年か前にアリババのECでは、たくさんの偽物が売られているという指摘もあり、ネット通販に対しての信頼感はかなり低めだったのです。
しかし、現在、顧客は実店舗の「盒马鲜生」で実物の海外の商品を目で確認し、次からは「盒马」アプリで安心して海外の商品を購入することができるようになったのです。しかも店舗から半径3キロメートルまでは30分以内に届けられることですので、消費者にとってはとても嬉しいサービスです。
・毎週火曜日は会員日であり、すべての商品が元値段の88%!
添付写真の真ん中に「周二会员日全场8.8折」と中国語で書かれているのですが、これは毎週火曜日は会員日であり、すべての商品が元値段の88%になるという意味です。
「盒马鲜生」では、アリババの決済サービスである「アリペイ」か「現金」でしか支払いができないのです。顧客及びシェアを拡大するためのプロモーションだと考えると競合のWECHAT PAYで支払いさせないことは理解できます。
会員にとっては、毎週の火曜日は安くなるため、嬉しいプロモーションだと考えられ、さらに決済サービスの使用頻度の維持にも繋がり、ユーザーも少ない金額ではあるのですが、値引きされ、Win-Winのプロモーションではないかと考えられます。
日本のモバイル決済サービスを提供している会社が参考になる良いプロモーションではないかと思います。
・全体の感想
全体の感想としては、実店舗はやはり日本のスーパーのほうが、衛生の面、陳列などの面でおしゃれであり、きちんと管理・ケアされていると感じられます。
オンラインのサービスに関しては、もし日本のスーパーとUBER EATSが提携し「盒马」のように30分以内に家もしくはオフィスまで注文した商品を届けられるようなサービスを提供できたら面白い取り組みになるのではないかと思います。
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