才能より大切なもの 2014年4月12日
「よい仕事をしている作家なり文章家は、
やはりどこかで量を書いているんだね。
私は若い頃に少しやったがそのあと遊んでいたので、
普通は引退する年齢だけれどそろそろ本気でやらなきゃいかんと」
と、60歳から仕事の量を倍にすると決めていたという伊集院静氏。
結果、量を書くことで、酒、ギャンブル、云々にかける絶対時間が減り、
本も売れるようになったとか。
「そもそも文章を書くのは、気力、体力の勝負。
私に言わせれば、才能などというものはほんのわずかでいい。
じゃあなぜ書けるのかというと、長い間書き続けて培った、
慣性の法則のようなものがあるからだろうね。
どんな仕事においても、
できる人というのはこの法則をこしらえるまで相当踏ん張っている。
『こうやって生きるしかない』という覚悟ができているということだと思う」
週刊現代4月26日号 55周年記念インタビューより。
伊集院静、
いけすかないおっさんである。
美男子では決してないが、
上背があり、黒いスーツが似合い、ロマンスグレー。
何より、美しい手をしていて、話がうまい。
前列3列目から彼の講演を聞いたことがあり、
活字好きの女はころっとやられがちなモテ要素を備えている
と思った。
いけすかないおっさんだが、なかなかいいこと言うではないか。
(2014年4月12日のFacebook投稿より)
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