20231211

昨日、大勢で海に近い温泉に泊まって、サンダルと水着、あと一つ大切な何か(覚えていない)を持ってくるのを忘れて、てんやわんやしたという夢を見た。

その夢から覚めて、僕は「実際にあった出来事を夢に見ることってあるんだなー」と思ったのだけれど、実はそう思ったのも夢の中の話だった。目を覚ました僕は寝起きとは思えないくらい心拍数が早くて、もしかしたら悪夢だったのかもしれない。

落ちついてから、多重構造の夢を見ることが本当にあることに妙に感慨深くなったのだけれど、すぐに「もしかしたらこれも夢の中の出来事かもしれない」とまんま荘子と同じことを考えてしまった。何故か、いまどきこういう展開は創作物では安直すぎるのではないかと心配になったりもした。

目覚めることにはなんとなく浮上するようなイメージがあって、浮上する先は現実だと思われているわけだけれど、それも夢かもしれないよ、わからないよね、というのが胡蝶の夢の話だろう。だから実は、人間は眠って目覚めるたびに、どんどん深い夢の中に降りていっている可能性もあるわけだ。

その場合、睡眠というものの扱いはどうなるのだろうと思ったけれど、ここから先に進もうとすると頭がこんがらがってくるのでこの辺でやめておく。少なくともいま無理に考えてここに書く必要はないのだ。そもそも原稿の息抜きとして書き始めたのに、いつの間にか深遠な話になっていた。夢の話の対偶になっているような気もする。現実逃避もまた一つの現実だということかもしれない(違うかも)。

おやすみなさい。



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