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2022.6.30 定期振り返りの会 ~2022年4月-6月編~

鴫野エイカーです。写真は漬けマグロ丼です。

GWの時間を使って銚子へ行ってきました。
GWだからということはなく、その日急に「どうしても漬けマグロ丼が食べたい!!!!!!」と思い立ち、電車数本(片道2時間)で行ける銚子まで行ってきました。アッサリ目の味付けの中にしっかりとマグロの香りがしてとても美味しかったです。なんて書いてたらまた海鮮丼食べたくなってきたな。

ということで四半期ごとにいつも書いている振り返りのアレです。毎回振り返りを書けるくらいのお仕事を頂いていることに感謝せねば。

※内容は鴫野エイカー個人の見解であり、特定人物や団体の見方を代弁するものではないことをご了承ください。
※この記事は何かあり次第予告なく編集が入ったり記事そのものが消えたりします。


【心躍る日々に DLカードデザイン・MV】

「にじそうさく06」頒布物のデザイン周りを担当しました。
静止画デザインはなぜか毎年やったことのないお仕事が舞い込みます。去年はCDジャケット、今年はスモールサイズのカード。当然レイアウトのノウハウも変わってくるのでそのたびに勉強しています。圧倒的成長。

ラフ段階で大枠は決まっていつつ、細部を詰めるときに迷走しかけたデザインです。イラストにベクトル性(特定の方向・流れを意識させるような構図)を感じたので、上手いこと活かそうと思ったのですがそこに苦戦したようです。使用する色がすんなり決まったのがせめてもの救いか。

結局は歌詞の内容から「お出かけ」「外出」「歩く」→「タウン誌やガイドブックの表紙」を連想したフラットデザインにしたのですが、どうしてもなびく髪に風を感じたかったので動画の方でパーティクルを飛ばしました。

日頃から「音を動きに変換する」ことは慣れていますが「音を静止画のイメージに変換する」ことに関してはもっと研鑽が必要なのかもしれません。


【ラブコメ・イン・ザ・ダーク イメージMV】

鈴木大輔先生による新作ライトノベル『ラブコメ・イン・ザ・ダーク』のイメージMVを制作しました。
「イメージMV」というあんまし聞かない類の映像です。実際、担当者さんもノベル業界に関わる映像でこういう形は見たことないって言ってた。
なので、「この形態がめっちゃ上手くいった結果マネする人やプロジェクトが増えて、MVの使い道が増えて鴫野のような映像屋や音に関わるクリエイターに対して振れる仕事の枠が拡がる」みたいなことがあったら嬉しいと思ったので、今回はいつも以上にクオリティにこだわりました。

内容はと言うと、「イメージMV」の名に違わず小説序盤のストーリーをなぞるような構成となっております。「夢の中の王様」→「夢の中に侵入してくる」→「夢の世界を粉砕」→「色々あって行動を共に」という一連の流れを視覚化しました。この辺は小説を読むとより意図が伝わると思うので是非本編を読んでください。ラストシーンで玉座の上の王冠にメスが刺さっているのはジローの上に座るユミリをイメージしているなど、ちょっとしたネタも盛り込んでおります。

ここ最近作った映像の中でも特にビジュアル面に手ごたえを感じています。方向性を守りつつクオリティも求められたということで、他の映像と比べてこの映像に対する自己評価はちょっと高めです。自分でもこれが作れるんだ、という感じでここ最近の心の支えになっています。


【学戦都市アスタリスク17 発売告知CM】

大学入学直後くらいの一番深夜アニメにハマっていた時期にアニメを放映していた作品なので感慨深いです。「こんなに続いてたんか!」と「終わるんか!」の二つの感情を同時に覚えました。あと1巻と比べて絵柄変わりまくっててビックリしました。10年も続いてたらそりゃ絵柄くらい変わるわな。

最初のシーンはMF文庫J内の特設サイトにアクセスするとすぐに出てくる、奥から手前に向かう動きを意識しつつ、「出会って物語が展開されていく」というイメージを込めました。

出典:https://mfbunkoj.jp/special/asterisk/

↑これ。特定の色相を決めずにあえて多くの色を取り入れる手法は特設サイトをイメージしたからこそ可能になりました。

その後は「カッコいいアクションの見開きがアツいエフェクトとともにドーン!!!」「カッコいい戦闘シーンが臨場感あるカメラワークでバーン!!!」という感じで、アニメや映画のアクションシーンをリファレンスにストレートなカッコよさを求めてみました。だってラノベのイラストがエフェクトとともに動いたら嬉しいじゃんね。

サムネイルでも表示されている集合絵は、鴫野がよくやるグロー感・にじみ感のあるコンポジットを遠慮なくやらせていただきました。本当はもうちょっとキャラの明度を暗くして逆光感を出すのが好みなんですがやり過ぎると普通に怒られるので抑えました。


【学戦都市アスタリスク17 ミニドラマ映像】

そしてこちらは同作品のミニドラマです。
実はこういう制作結構好きです。
キャラのテンションや感情の動きを読んで適切なモーションを付ける作業は充実感があります。鴫野が作るのは音楽映像やPVだけじゃないんすよ。

鴫野がやった範囲について、端的に言うと「脚本と絵と音以外の全て」です。つまるところ「視覚演出全般」ですね。画面全体の設計、イラスト以外の素材の選定、アイコンの制作等、見た目以上にやることが多かったです。
今回のイメージ元は「TVアニメのweb次回予告」だったので、オマージュして画面を設計させていただきました。

↑これ。7~8年前に見た画面が令和に再現されていたら既存ファンは「懐かし~!」ってなるじゃんね。でも手足のパーツまでグネグネ動かそうとすると作業量が死んじゃうのでできんかった。ごめん。
全体的な心掛けとしては、視覚情報に不自然があったらその時点で脚本への集中が削がれると考えているので不自然さの排除を心がけつつ編集しました。でも「動きが自然」というのは視聴者から見ると全く目立たないのが世知辛いですね。
疾走するバトルエンタ、完結おめでとうございます。


【人外教室の人間嫌い教師 2巻告知映像】

非常に喜ばしいことです。というかライバーやりながらいろんな執筆を同時進行するのってシンプルに凄いな。
2巻の書籍は既に2冊買ってます。オタクって何故こんなに特典に弱いんだろうね。

1巻が1年を通しての物語を描いた作品だったので、新キャラ3人が上級クラスの新入生であることは容易に想像がつきました。なので「春」「新学期」「新たな生活の始まり」というイメージで制作しました。

この映像では1巻の告知映像を作った時の反省が随所に活かされています。
具体的には、

・1巻はキャラをアップで映すときのカメラワークが大きすぎた
→視聴者が初めてキャラを目にする瞬間の視認性を下げてはいけない
→2巻は上下左右のカメラワークを小さく、1カットの尺を長くして顔や姿をしっかりと映すようにした

・1巻はキャラごとのイメージカラーを自分で設定した
→後で別の色が既にイメージカラーになっていることを知った
→2巻はキャラごとに色を設定せず、背景の色使いを統一した

などが挙げられます。1巻の告知と比べて、情報の引き算が適切にできたと思います。

余談ですが、複数冊買った2巻に加え特典目的で買った未開封の1巻がまだあるので万一鴫野とオフで会おうものならアツい押し売りを受けることになるでしょう。覚悟しな。




夏はだいぶ忙しくなる予感がしています。生き残るぞ。



©Daisuke Suzuki 2022/株式会社KADOKAWA MF文庫J刊
©Yuu Miyazaki 2022/株式会社KADOKAWA MF文庫J刊
©Kurusu Natsume 2022 ©2022 ANYCOLOR, Inc/株式会社KADOKAWA刊

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