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最近、MacでDVDやらBlu-rayを作るのに苦しんでいるという話を耳にするので、そういう方たちの為になればと記事を書いてみます。

まず、この記事を書いている最新MacOSで、アップルがディスクを作るために推奨しているのはToastというソフトです。

2024年前半まではアップルが出していたFinal Cut PROとCompressorでDVDとBlu-rayが作れましたが、OSのアップデートによりその機能が外されました。

ただToastはディスクメニューを作るのには向いていない。簡単なテンプレートをちょっと加工するだけ、広告にあるような何でもかんでも出来るそんなことは全然ありません。

最新のOSで試していませんが、Macの場合もフリーソフトのDVDスタイラーが動きますので、かなり頑張るとそこそこ自分のイメージにあったメニューが作れるでしょう。

サイバーリンクのパワーディレクターも有料ですが、おそらくToastよりは凝ったメニューが作れるはずです。

ただし、クライアントの要求を全部反映させてとなると、一から作るオーサリングソフトではないと作れないので、テンプレートを加工するソフトでは限界があるのも事実です。

さて、ここから本題

どうしてDVDやBlu-rayがMacでうまく作れないのかを考察してみました。

まず、DVDやBlu-rayがなんなのかということを意識せずに作っている。要するに最終フォーマットを理解していないから苦労することになる。

こんな事を思うわけです。

フォーマットについて

■DVD-VIDEO

映像:Mpeg2ファイル(最終的には.vobという拡張子のファイルが映像ファイルです。)
音声:LPCM(非圧縮)・AC3(ドルビー)・MP2(Mpeg1オーディオレイヤーⅡ)※MP3より前のオーディオモード

720×480(画像の大きさ) NTSC(日本の放送コード) フレームレート29.97fps

このいずれかの形になります。

■Blu-ray(BDMV)

映像:H.264またはMpeg2
音声:LPCM(非圧縮)・AC3(ドルビー) その他、サラウンド系

1920×1080(画像の大きさ) NTSC(日本の放送コード) フレームレート29.97fps(または23.98)

このいずれかの形になります。

ということで、編集ソフトからオーサリングに書き出す際にMACの場合ProResやH.265などMacフォーマットの映像コードや、H.264よりも新しい映像コードで書き出してしまう事が多いと思われますが、ディスクに変換するときに、昔の形に書き換えなければいけない、その際にデータ容量や作業が多すぎるとエンコーダーの作業処理量を超えてしまいパンクする。

こんなことで不具合が起こっているように思えます。

編集の作業手順

1.編集前にターゲットのフォーマットに素材を加工する。

映像編集に入る前に、映像や音声のファイルを統一化させます。

統一化の簡単方法は一度編集ソフトのタイムラインに該当の映像ファイルをのせて、目的のフォーマットに書き換える(出力する。)

この場合のダーゲットは
フルハイビジョン1920×1080、30fps(29.97がよりいい)、音声はPCMがいいでしょう。

2.各素材が整った後の編集のタイムラインは1920×1080、30fps(29.97がよりいい)、音声はPCM

フォーマットを理解せずに何でもかんでも映像をタイムラインに乗せる人が居ますが、フレームレートや音声のサンプリング周波数がバラバラな物を一度にのせるというのは編集ソフトにとってかなり負荷がかかる。レンダリングして編集できるようにはなりますが、どうせなら編集ソフトに負荷をかけずにフォーマットを事前に統一させておきましょう。

3.映像の書き出し形式

映像フォーマット:MP4(H.264)フルハイビジョン1920×1080
音声:AC3 または LPCM

この書き出しをProResやH.265で書き出してしまうとエンコーダーが要らぬ苦労をします。

ここまで来ればあとすこし、

Toastでやるなり、DVDスタイラーでやるなり、パワーディレクターでやるなり、80%ぐらいはうまくいくはずです。

注意喚起 2選

ダビンチリゾルブはプリセットが24fps

映画仕様がプリセットになっているので、ディスクを作る場合はフレームレーを変えましょう!

サイバーリンクのパワーディレクター Blu-rayで音声不具合!

まあ、こんなところでしょうか・・・・疲れた。

なんか質問があったらコメント欄でどうぞーーー

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