正しく言えてない言葉は、書くときにも間違えるかも
私はとても滑舌が悪いので、正しく言えていない言葉がたくさんありそうです。
自分のことは気付きにくいのですが、人が話しているときに正しく言えていないと、「ああ、これはきっと書くときにも正しく書けていないな」と思います。
このことですぐに思い出すのは、会社員時代の同僚の言葉でした。彼はどうにも「ただしい」と「だたしい」の使い分けが逆になっていたのです。
つまり彼はよく、次の二つの言葉を間違えて話していました。
「もう、ほんとうにあわだたしくってさ。まったくはらただしいよね」
この言い間違いの癖はとうとう直せませんでした。
「あわだたしい」では「泡立たしい」で泡を立てている状況になってしまいます。
正しくは「あわただしい」で「慌ただしい」ですね。
もう一つは「はらただしい」で「腹正しい」ってなにやら整腸剤の効能のようです。
ただしくは「はらだたしい」で「腹立たしい」ですよね。
あ、もう一つありました。これはネット上の記事やタイトルでもよく見かける「言い間違い」で「書き間違い」です。
それは、「味あわせる」です。
皆さんは正しく言えてますか?
「立つ」の使役の言葉は「立たせる」。「書く」の使役は「書かせる」。「合う」の使役は「合わせる」。
それでは「味わう」の使役の言葉は?
ここで「味あわせる」と言ったり書いたりしてしまう人が多いようなのです。
これ、上手く言えていないがための間違いだと思います。
正しくは「味わわせる」ですね。「わわ」と「わ」が続くので言いにくい。
しかし「味わう」であって「味あう」ではありませんから、「味わわせる」が正解です。
日本人だからと言って、正しく言えてるとは限らないのですね。