「俄然」は「断然」ではないし、「断トツ最下位」もおかしいのです
音が似ている言葉は混同しやすいですね。私もよく間違えて使っていることがあります。
たとえば「俄然」と「断然」
以下はある人たちのブログですが、「俄然」の使い方が「断然」と混同されていますね。
いずれも個人のブログなので出典は明らかにしません。
「俄然」の意味は、物事がにわかに起こるさまで、急に一変した状態になるさまですね。
たとえば「あなたの言葉を聞いたら、俄然やる気が出てきました」など。
「俄然」の「俄(にわか)」は突然の意味で、「俄雨(にわかあめ)」などと使いますよね。
一方、「断然」の意味は、断じて、きっぱり。あるいはははっきり、段違いにです。
たとえば「何があっても、断然として酒を断つ」や「理科のテストでは彼が断然優秀だ」などと使います。
ちなみに「断トツ」は「断然トップ」の略なので、「断トツの一位」は重複表現となるので本来はおかしいですね。
以下は経済アナリストの中原圭介氏の記事ですが、タイトルでやってしまっています。
「断トツ最下位」は「断然トップの最下位」となるのでおかしな表現ですね。
しかし、このように使ってしまいたく気持ちはよ-く分かります。
私も気をつけなければ。