日本農業のイノベーション
Data:データー活用による精密農業
経営の見える化と効率的生産システム
KSAS(Kubota Smart Agri System)
スマートフォン/PCなどの端末を、それに対応した農機と連携したデーターを収集・活用することで、農業経営の見える化を可能とした「KSAS」。
作業効率の改善・施肥量などのコストの低減、ならびに安心安全な良食味米の生産を可能とし、強いビジネス「PDCAサイクル」を回し続けて行き、
これまでの日本農業にはなかった確固たる根拠に基づいたソリューションとして、既に効果を発揮。今後の農業の進化に期待されています。
データと連携した次世代スマート農業
より便利で高い利益を生み出し、誰もが“簡単”に“効率的かつ高付加価値生産”を実践するためのKSAS。。。
(1) 機械化一貫体系とデータ連携の拡張:
トラクタ・田植機・コンバインとの連携に加えて、連携できる中間管理機やポストハーベスト機器(乾燥システム)も2017年に発売。農薬散布用ドローンなどとの連携も進めています。また、稲作だけでなく、畑作・野菜作にも適用を進めていく。
(2)日本型精密農業の確立:
機械から収集した収穫・生育情報や外部の気象情報などのビッグデータを地図情報に重ねたレイヤーマップを活用し、可変施肥・施薬、生育予測、病害虫予測などを実現可能としていく。
(3) AIによる高度営農支援システムの構築:
農家が用いる会計・販売などの各種情報システム、流通や金融機関などの外部データとも連携し、その収集したビッグデータを分析、AIなどにより処理。シミュレーションによる最適作付計画の提案など利益の最大化に貢献していく。
農業の持続的発展と豊かな未来のために
農機自動化による超省力化」と「データ活用による精密化」の各レイヤーマップやシステムを改良・連携させ、高い付加価値を創出する過程で、将来的には日本国内のみならず、世界のスマート農業を進めていきます。
現地の用途や要望に配慮し、アジアに向けては稲作地域や大規模畑作地帯への適用、対欧米では各国に適した精密農業用のスマート農機開発を見据えて
日々の研究・開発に取り組んでいます。
以上が日本の農業関連事業の大手クボタが実施している構想内容です。
現在、6000件の農家さんを対象に現在も進行中。
では、日本以外ではどうなのでしょう・・・?
現在、日本ではクボタが最も大きな企業ですが
このクボタの持つ農業シェアーの、倍以上のシェアーを持つ企業が
アメリカに存在しています。
その企業は「ディアアンドカンパニー」です。
ディア・アンド・カンパニーは、アメリカ合衆国イリノイ州モリーン市に本社を置く農業機械、および建設機械のメーカー。1837年に創設。 世界最大の農業機械メーカーである。
従来の農業は、より大きく、より速く、より強く(Bigger, Faster, Stronger)でしたが、次世代の農業は、自動化され、使いやすく、より精密に(Automated, Easy to Use, More Precise)と言われています。
畑を耕すところから、種まき、肥料・農薬散布・収穫などの全ての工程でより効率的・効果的に農業を行うために、最新鋭の農機の開発と同時にサポートを行っています。
精密農業というのは、農家のために出来高の変動による収入の変動を減らす手助けをし、より適正に肥料や農薬を使い、水やりをすることで、コストの削減と地球環境に優しい農業を実現するためのテクノロジーを指します。
ディア社はこの分野でも進んだ取り組みをしてきており、それが同社にある種のサブスクリプション型の収益をもたらしており、同社の収益の安定化にも寄与しています。
農業人口の減少により、より自動化を求める農家が増えつつあることに加え、パンデミックにより移民や海外からの安い農業労働力に頼れなくなったことで、デジタル・リモート化への期待も高まっています。
今回は以上となります。
最後までありがとうございました。