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エントリーの根拠 まとめ(株デイトレ・スキャルピング編)

「根拠がある状況で買う」
よくいわれていることです。
適当なタイミングで買うよりも、何かしらの根拠があるタイミングで買ったほうが、儲かる確率が高いといえます。
また、根拠がある状況で買えば、「勝ちパターン」や「勝ちトレード」を再現しやすくなります。

「エントリーの根拠」とは、わかりやすくいうと、「これがこうだから、株価がこうなるはず」といったものです。
たとえば、
「板がこういう状況だから、株価が上がるはず」
「歩み値でこういった買い注文が出たから、株価が上がるはず」
などです。

といわれても、初心者の方にはわからないと思います。
そこで、多くのトレーダーが知っている根拠をいくつか紹介したいと思います。
参考にしてください。

なお、「稼げる根拠」はトレードスタイルやトレード手法によって違います。
自分のトレードスタイルや自分が使っているトレード手法で、「使える根拠」を見つけなければ稼げません。
なので、ここに書かれている根拠でエントリーするのではなく、これらを参考にして、自分のトレードでのエントリー根拠を見つけてください。

①厚い買い板が気配値の一番上に出てきた

突然、買い気配値の一番上に、株数の多い買い注文が出てくることがあります。
たとえば、どの呼び値にも数千株の買い注文しかないのに、一番上に5万株くらいの買い注文が出てくるような状況です。
一番上に出てくるということは、その値段や成行で売り注文が出るとすぐに約定してしまうので、「見せ板」である可能性はかなり低いです。

このような買い注文が出てくると、少し上の値段を買う人が現れるので、株価が上がりやすくなります。
買いの根拠になります。
私も便乗して買うことがあります。

ただし、突然、買い板が消えてしまうこともあるので、注意が必要です。

②気配値の一番上にある厚い買い板が値段を上げてきた

これは、先に紹介した「厚い買い板が気配値の一番上に出てきた」から進展した状況です。
たとえば、500円に出ていた買い注文が、501円に指値を上げてきた。
このような状況です。
指値を上げるわけですから、買い意欲はかなり強いといえます。
買いの根拠になります。
さらに、502円、503円というように指値を上げてくれば、かなり強い買い根拠になります。

ただし、これも、買い板が消えてしまうこともあるので、注意が必要です。

③厚い買い板が気配値の下のほうに出てきた

これはデイトレをしていると、よく見かけます。
たとえば、現在値が500円だったとしたら、495円あたりに株数の多い買い注文が出てくるパターンです。
見せ板である可能性はかなり高いです。
突然、消えてしまうこともよくあります。
そのため、買いの根拠としては弱いといえます。
しかし、状況によっては、このような買い板が出てきただけで「板の雰囲気」が変わり、株価が上がっていくことがあります。
その1つが、「押し」の状況です。
押しの状況で出てくると、板の雰囲気が変わります。
上昇トレンド中に高値からある程度、下がったとき、突然、気配値の下のほうに厚い買い板が出てくる。
すると、株価が下げ止まり、上値が買われて上がっていく。

このようなことがよくあります。

私自身、ほかにも根拠があれば、買っていきます。
この根拠だけでは弱いので、複数の根拠で買うわけです。

④株数の多い買い注文が出た

歩み値を見ていると、ときどき、株数の多い買い注文が出てきます。
板だけではわかりにくいです。
歩み値を見ると、よくわかります。
よく、「大口が買った」といわれます。
実際はどうだかわかりませんが。
この「強気の買い」に便乗して、買う人がけっこういます。
そのため、株数の多い買い注文が出た直後は、株価が上がりやすくなります。
買いの根拠の1つとして考えてよいでしょう。
ただ、株価が上がらないこともありますし、上がってもすぐに下がってしまうことがあります。

私自身、ほかにも根拠があれば、買っていきます。

⑤厚い売り板が全部喰われた

これもよくあります。
ある値段に株数の多い売り注文が出ていて、それが買われて全部なくなった、という状況です。
たとえば、500円に5万株の売り注文が出ていて、それが買われて全部なくなる。
株数の多い売り注文があると、「そこで株価が止められて、上がりにくくなるのでは」と考える人が多くなります。
買いを控える人が多くなるので、実際、株価が上げ止まることが多いです。
一種のレジスタンスになるわけです。
レジスタンスがなくなれば、買いを控えていた人が買ってくるので、株価が上がりやすくなります。
買いの根拠になります。

ただし、最近は、アルゴリズム取引の影響で、一旦、下がることが多いです。
厚い売り板があった値段を株価が上抜けた後、下がってくる。
すると、ブレイクアウトで買った人は慌ててロスカットしてきます。
そして、ロスカットによる売り注文が減ったところで、再び上抜けていく。
このようなことが多くなったので、以前に比べると、根拠としてはやや弱くなりました。

⑥厚い売り板が消えた

厚い売り板があると、多くの人が警戒して、株価が上がりにくくなります。
しかし、この売り板が消えると、逆に株価が上がりやすくなります。
とくに、指値を下げてきて、株価も下がってきた状況で売り板が消えると、高い確率で株価が上がります。
出現率は低いのですが、覚えておくといいでしょう。

ただし、厚い売り板が再び出てくることもあるので、注意してください。

⑦株価がレンジの下限あたりまで下がってきた

これもよくあります。
「レンジ内で推移している株価がレンジの下限まで下がってきた」
「レンジの下限に株価がタッチした」
「レンジの下限あたりで株価が反発した」
という状況です。
レンジが崩れなければ、下限あたりで反発する可能性が高いです。
なので、買いの根拠になります。

ただ、状況によって、サポートとしての強さが違います。
なので、その「強さ」を見極める必要があります。

私自身、レンジの下限で買うことは1日に何回かあります。
レンジのサポートが強いと判断できたときや、他の根拠があるときに買います。
勝率はけっこう高いし、ときどき、急反発して大きく獲れることがあります。

⑧株価が節目まで下がってきた

これもよくあります。
節目はサポートラインとして機能することがあるので、株価が反発することがあります。
節目はいろいろあります。
前日の終値
前日の高値
前日の安値
当日の始値
当日の安値
株価がもみ合った価格帯

など。
このほかにもたくさんあります。

レンジと同じように、節目は状況によって、サポートとしての強さが違います。
なので、その「強さ」を見極める必要があります。

私自身、節目の下限で買うことは1日に何回かあります。
節目のサポートが強いと判断できたときや、他の根拠があるときに買います。


「複数の根拠」で入れば勝率が高くなる

複数の根拠が重なったタイミングで入ると、勝率が高くなります。
たとえば、
「株価がレンジの下限あたりまで下がってきた状況で、株数の多い買い注文が出た」
とか。
「根拠⑦」プラス「根拠④」というタイミングです。
それほど強くない根拠でも、複数重なることで強い根拠になることがあります。

「稼げる根拠」を見つけよう!

私自身、リバウンド狙いでは、「継続して稼げる根拠」を見つけることができました。
気付いている人が少ない根拠なので、他のトレーダーよりも早く買うことができます。
そして、後から買うトレーダーに売りつけて利食いします。
この根拠で、20年くらい稼ぎ続けています。

『二階堂重人のリバウンド狙い手法 1分足編(デイトレ・スキャルピング)』

「デイトレで上手く稼げない」という方は、ここに書かれている根拠を参考にして、「自分のトレードで稼げる根拠」を見つけてください。


以上です。
このほかにも、よく知られている根拠はあります。
今後、いくつか追加していきます。

二階堂重人のデイトレスキルアップ講座

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