2025年、新年のご挨拶

2023年1月の左上腕骨粉砕骨折手術から2年。
18本のボルトで固定したチタンプレートを抜くことはかなわず、日々カルシウム剤を飲んで骨が太くなるのを期待する日々です。

2024年を振り返ると、なかなか波乱に富んだ1年で、多くの学びがありました。

  1. 手伝いしていたバイオベンチャーの破産に巻き込まれてみて、会社をつぶしてはいけないと肝に銘じた。

  2. 4か月間にわたって大手コンサルティングファームの方とご一緒に仕事をする機会があり、新人の教育訓練の大切さとその方法を学ぶコトができた。

  3. 製品・事業開発に前向きだった複数の中国系の会社さんからプロジェクトペンディングのお話をいただき、独特のビジネスマナーを学ぶことができた。

  4. 昨年来お手伝いしているバイオベンチャーさんの決断の速さ、大胆さにふれて、守りに入りかけている自分を反省した。

2025年は前に前に進む1年にいたします。

  • カナダLinearis社との提携によるメタボロミスクAI解析事業は、バリデーションを経て国内での共同研究や測定解析受託がいよいよ始まります。

    • 国内からの投資家・投資企業の募集を拡大する予定です。

    • 日本の何周も先を走っているカナダのAI技術を国内導入するにあたり、有望な人材を募ります。

  • ミトコンドリア活性測定技術は、共同研究フェーズに入ります。

    • すでに臨床研究を進めている研究機関や企業との連携を深め、われわれの技術導入で社会実装・実用化を加速していきます。

    • 診断薬開発支援は、CABNET(日本がんバイオマーカー研究ネットワーク)との連携を深め、よりスピーディーな上市と承認申請が可能になります。

  • 臨床研究から臨床性能試験、薬事申請までの支援パッケージをよりシンプルなものにして、臨床開発・薬事申請のハードルを下げます。

    • 開発の総合支援に加えて、各開発プロセスごとの教育・人材強化や、手軽に分からないことをご相談いただけるサービスを始めました。

最後に、起業家はもちろん大企業で企画開発に携わっている人にも役立つ本を紹介します。
「ZERO to ONE」ピーター・ティール
イーロンマスクらとペイパルを創業したピーターが起業マインドを鼓舞してくれます。
もう10年も前に出版された本ですが、まったく色あせていません。

「競争」じゃない、「独占」を目指せ。
絶滅か、それとも進歩か。それは僕たち次第だ。
今僕たちにできるのは、新しいものを生み出す一度限りの方法を見つけ、ただこれまでと違う未来ではなく、より良い未来を創ること ― つまりゼロから1を生み出すことだ。
そのための第一歩は、自分の頭で考えることだ。

2025年が皆様にとって楽しい年になりますように。
引き続きよろしくお願いいたします。

中岡 茂
株式会社Spectro Decypher