会社の”使いにくい”システムについて
わたしの上司が「UI」とか「UX」とかの言葉にハマっている時期があり、「うちの会社のシステムはなんでこんなに使いにくいんだろう」ということをよく言っていました。
たしかに会社で独自に開発したシステムやアプリって使いやすいというイメージはあまりありません。そこでわたしは上司に「なんで使いにくいのでしょうか?」と質問してみたところ、ハッキリとした回答はもらえませんでした。たぶん上司はUI とかUXの流れに影響され、そういうことを言いたくなっていた時期だったのでしょう。
ただこの疑問はなんとなく面白そうだったので、使いやすいシステムと使いにくいシステムの違いを考えてみようと思いました。
1. 使いにくいと思う理由
まず考えられるのは、「普段から使っているアプリとかと操作方法が違っていている」ことがありそうです。普段からなんのアプリを使っているのかはよくわかりませんが、LINEとかYouTubeくらいだと想定します。プライベートではパソコンはあまり使っていないでしょう。メッセージを送るとか動画を見るみたいな操作は複雑ではない為、これは理由ではないかもしれません。
また、アプリという括りではなく「普段の行動の流れと異なっている」ということもありそうです。ここで、家でご飯を食べるまでの順番を考えてみましょう。
食べる
料理を作る
スーパーへ材料を買いに行く
これはおかしいですね。ご飯を作る前に何かを食べ始めました。何を食べているのでしょうか。
こんな感じで、現実ではなかなかあり得ない動作手順をシステムやアプリ上で強要されてしまっているのかもしれません。理由として、これはなんとなく可能性が高い気がしてきます。
2. 慣れるともうよく分からない状態へ
長らく同じ会社で働いている方からすると、自社のシステムとかアプリに対して使いにくいと思わなくなっているような気がします。
日々だいたい同じ操作を繰り返しているので、システムを使いこなすというかは一連の作業が体に染み付いているようです、使いにくいとか使いやすいとかではなく、「そう言ったものなんだ、文句をいうな若造」という説教のような、または諦めのような状態になります。こうなってしまった場合は、もう使いやすい使いにくい議論はできなくなってしまいます。すでに世の中の摂理であり真理となっています。
3. ではどう改善すればいいのか
これはもうどうしようもありません。放っておきましょう。
自然淘汰されない孤島で育った弱小動物のように、会社内システムというのはどれだけ使いにくかろうが生き残ります。どうにかしようなんで思う人は一人もいません。
淘汰されるタイミングがあるとすれば、コストが低く同じような機能をもったパッケージシステムが登場した場合くらいでしょう。
それでもその新しいシステムが使いやすいものであるかは分かりません。
4. 使いにくいシステムは楽しい
使いにくいなあと思ったシステムを見つけたらこれは大変うれしいことです。格好の遊び道具になります。
どんな風に変えたら良くなるのか自分で作り変えてみることができます。パワーポイントを使って自分の理想の画面を作って遊び、業務時間のヒマつぶしとなります。
5. まとめ
会社の不満はすべて遊び道具になる!
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