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生木を裂く
今日は七夕。このイベントってなんだろうってふと思った。
今日の日本には祝日ではないが、この日はこのイベント!というイベントがままある。クリスマス(12/25)やバレンタイン(10/30)、七夕(7/7)などがそれに当たる。
クリスマスとかバレンタインとかは日本中で盛大に盛り上がるムードがある。最近ではハロウィンもその機運がある。各業界はそれぞれのイベントに向けて様々な商品を展開し、多くの利益を見込んでいる。その経済効果は1つ1つが数千億円にまで及ぶと言われている。
一方で、この七夕。とっても影が薄い気がする。考えてみれば七夕で形式的にやることといえば短冊を書いて飾ること。とても地味である。さらにそれをしなかったらもはやただの日である。
企業も、この七夕のために何か商品を売り出そう!というのはほとんどない気がする。他のイベントの場合、日が近づくと家の近くのスーパーの一角がそのイベントの特集で飾り付けられる。ところが、今日スーパーに行ってみてもそのような装飾がなされた形式はなかった。メディアも七夕を大々的にピックアップしようなどとは考えていないだろう。
もしあなたが七夕っぽいなぁという場所を見つけようと思ったら、それ自体は意外と簡単だ。商店街、と呼ばれる場所に行くことだ。そうすれば様々な色の紙で装飾された、上から垂れる飾りつけと小さな木を見つけることができるだろう。逆にいえば、そこ以外で七夕を感じるのは難しいであろう。
さて、ここで考えてしまうのは、果たしてこのイベントってホントにいるのか?ということだ。大きな経済効果が見込めるわけでもなく、日本中で盛り上がるようなムードでもない。織姫と彦星の再会をお祝いしている人が果たして何人いるだろうか。
私は別に、七夕なんていらない!今すぐなくせ!と言いたいわけでない。むしろ日本の良き文化としてこれからも残ってほしいと考えている。だからこそ、このままでは時代に埋もれて消えてしまうよ、どうにかしないとね、と言いたい。
いつの日かハロウィンのように隆盛を迎える時が来るのだろうか。(流星と隆盛をかけた今日の日本で1番面白いギャグ)