FP 試験勉強、どうやった?
写真は内容と一切関係ない、帯広市農村部の夕焼けです。
1年で FP 3級、2級(いずれも日本FP協会)、AFP に合格した経験から、FP の勉強をどのようにやったか、経験を書き記してみたいと思います。
前提
まず前提として、私はビジネス系の専門学校卒なのですが、その時(といってももう30年以上前ですが)に簿記を少し勉強しまして、当時第二種情報処理技術者試験を受けた時も選択教科は簿記をとった記憶があります。なので、貸借対照表とか損益計算書の見方は大体知っていました。
また、確定申告や不動産所得の青色申告の経験があり、一般の人に比べると税金関係の用語に触れていたという経緯があります。
対象となる試験は日本 FP 協会主催の試験です。金財主催の試験はこの文章では取り扱いません。
教材の選択
そもそもなんで FP の資格を取ろうと思ったのかはもはや忘れてしまったのですがw、最初にしたのは教材探しです。ほぼ完全にワークフロムホームの生活で外出することがほぼなく、学校に行くのは面倒だったので、オンライン講座を探しました。
そのなかで、金額が比較的安く、3級と2級がセットになっていたこと、川口春奈さんがイメージキャラクターを務めていたことが決め手で、スタディングを選びました。
あまり論理的でない理由で選びましたが、結果よかったと思っています。何がよかったかは後述します。
勉強法
としては、オーソドックスですが、
まずテキストを参照しながらビデオ講義を聞き、ポイントを理解する
その範囲の問題を解く
AI 復習機能で過去に説いた問題の復習をする
次の章に進み、1から繰り返す
全部の章が終わったら模試をやって実力チェック
あとはひたすら AI 復習と過去問を解きまくる
すべての章の正答率を95% 以上まで持ち上げる
試験本番に臨む
という感じでして、基本的な流れは FP 3級 も 2級も同じ流れでした。
スタディストの特徴
としては、
ビデオ講義はテキストの章の内容すべてをカバーしているわけではないので、馴染みのない内容の章はビデオ講義だけ見るのではなくテキストでもちゃんと理解する必要がある
過去問や想定問題が充実している
ビデオ講義がコンパクトにまとまっていて、スキマ時間で手軽にできる
アプリ操作が直感的で簡単
やっぱり川口春奈さんは美人だ
という感じでして、2点目以降がスタディストを選んでよかったと思ったところでした。
3級は上記のやり方だけで合格しましたが、2級はスタディストのほかに "FP2級ドットコム" の過去問道場を使いました。
スタディストだけをずーっとやっていると、問題そのものを覚えてしまって問題の先頭数文字を読むだけで反射的に答えが浮かぶようになってしまって、あまり練習の効果がないと感じたので、別の媒体も使って問題のバラエティを増やしたかったという理由です。
AFP までの受験スケジュール
FP 試験は年3回あり、試験日は 1月、5月 は月末、9月は月初にセットされていました。スタディストを始めたのが1月試験の直前で1月試験には全く間に合わないので、1月試験はスキップして5月に 3級、9月に 2級に合格するという目標を立てました。ただこれは、1月試験前にスタディストに申し込むと 9月試験後の10月までが有効期間になってしまうという理由も含まれており、もし1月試験後に受講を申し込んでいたら「時間あるから」と思ってさぼってしまい、1年で2級には到達しなかったかもしれません。
3級の合格発表が 7月4日で、そこから2級の試験の勉強を始めると実質2か月しかないのもポイントです。後から振り返ると、3級の試験の後自己採点してある程度合格してそうだなと思ったら、すぐ2級の勉強を始めるのがよいとおもいました(私はちょっとさぼりまして、勉強に取り掛かったのは7月くらいからでした)。9月試験は試験が月の頭のほうに置かれるので、微妙に数週間短くなるというのも注意点です。
AFP は FP2級に合格してからでないと申し込みができないので、2級の合格発表の後に講座に申し込みました。
FP 試験の合格点と合格率
日本 FP 協会の FP 試験は、3級も2級も合格点は学科・実技とも6割の正答率です。合格率は3級で8割くらい、2級で6割くらいといわれています。3級はある程度常識問題的なところもありますので、苦手分野さえ克服できれば合格はそれほど難しくはないと思います。
2級は3級に比べると歯応えのある問題が増えますので、過去問をしっかりやって全方位的に正答率を上げておくのがよいと思います。
AFP
AFP はスタディストに認定講座がないため、TAC の認定講座を取りました。
AFP の認定は、設定された架空の情報に従って実際にファイナンスプラン提案書を作成し提出するというもので、そのプランの出来が60点以上で合格というものです。TAC の特徴は、とにかくテキストやオンライン講義に従って数字や文章を埋めていけばある程度の完成度の提案書が出来上がる、というところです。キャッシュフロー表や貸借対象表に数字を埋めるのは FP の試験でも出ますが、改善のプランを作成して提案するというのが課題ですので、文章を書いて提案書の体裁にする必要があります。この提案の書き方をある程度ガイダンスしてくれるので、ちゃんと内容を理解していれば文章の体裁や構成で悩む必要はありません。
私は、オンライン講義と課題をいったん全部見て全体像を把握したら、提案書の作成は11月の3連休を使って一気に行いました。
めったに字を書かないので字が汚くて書き直すことはありましたが、肝心の数字や内容で迷うことは少なかったです。
このような感じで1年、本業の仕事もしながら、恒例の帯広3か月移住もしながら、それ以外にもちょこちょこ出かけたりしながらの合間を縫って勉強して、1年でAFPの認定まで到達できました。
FP の知識は、副業とかしなくても日々の生活に役立つ場面もありますので、勉強していて損はないと思いますし、勉強のコストも比較的安いと思います。合格率も高めなので比較的バーは低いですが達成感は得られます。
税金と社会保険料が増え、負担率が 五公五民 といわれる一方、でも年金はどこまであてにできるかわからない今の時代ですから、自分の生活が自分の知識と行動で防衛できれば、より前向きで豊かな生活が長く送れるのではないかと思います。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※ 私はスタディストや TAC から合格祝いのアマギフを除く収入は得ておりません。中立な立場となります(川口春奈さんのファンではありますが)。
駆け出し FP としてライフプランニングのお手伝いをしております。ご興味ありましたら是非!