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「退職後、フリーランスとして働くか、地域おこし協力隊になるかで悩んでいます。」という相談へ全力で回答してみた

こんなご相談をいただきました。

私は退職後、フリーランスとして働くか、地域おこし協力隊になるかで悩んでいます。地域おこし協力隊になっても、どう働いていくか3年後また考えることになるなら、フリーランスとして今1歩を踏み出すか。。。ならみおさんは地域おこし協力隊をご経験されているので、任期が終わった後、どのように今後の進路を考えていたのか、地域おこし協力隊を経験して良かったこと、苦労したことをお聞きしたいです。

お答えします!

地域おこし協力隊の任期が終わった後、どのように今後の進路を考えていたのか


東京でフルタイム会社員をやることは今後ないだろうな〜と思っていたぐらいで、明確に「これをやる!」と決まったものは着任当初はなかったと思います。2017年4月から地域おこし協力隊になり、途中1年産休育休を挟んで2021年3月末で3年の任期を終えたのですが、最初は知人の住んでいた古民家を借りて住みながらゲストハウスとして運営をしていました。

コロナ禍になることを全く予想していなかったので、当初はこれを生業にしていくのかな〜、そのためにはちゃんと事業としてゲストハウスやそれを軸にした事業を生み出して、協力隊のお給料が出なくなっても生きていける分を稼げるようにならないと!と思っていた気がします。

そんな中以前からの知人だったワークキャリアCEOの山口(通称池ちゃん)が

田舎フリーランス養成講座」というものを千葉の金谷でやっているという投稿をSNSで見つけ、「これだ!」と思って飛び込んだのが、協力隊になって2ヶ月経たないぐらいの頃でした。6月くらいだった気がします。

最初は自分がフリーランスとして稼げるようになるために受講するつもりで面談を申し込んだのですが、その面談で池ちゃんと話しているうちに、金谷に行くのではなく、私のいる山梨県都留市にいなフリを誘致し、自分は運営側に周って運営しながら学ぶ、ということにいつの間にかなっていましたw

今思えばそこがターニングポイントだった気がします!

地域おこし協力隊を経験して良かったこと、苦労したこと

良かったことは、

・3年間約17万円/月の給与・家賃補助5万を貰いながらやりたいこと探しができる
・上記以外にも、申請すれば事業運営に使えるお金がある(上記含めて合計400万円ほどが年間予算としてとられています)
・任期終了1年前後の期間中に起業する場合、100万円の起業補助金がもらえる

です!美味しすぎて申し訳なくなるレベルです。
(これは2017年当時の山梨県都留市地域おこし協力隊の要件だったので、現在とは異なる可能性が大いにあります。また市町村によっても金額や制度そのものの有無など違いが大きいので、正確な情報は各自治体の募集要項などをご確認くださいね)

自分は全然そんなことなかったのですが、協力隊としてやっていることが「地域のためになっている」と自信を持って言える状態でないと、逆にこれだけの待遇を受けていることがしんどくなってきたり、役所の方や地域の方に説教されたりすることがあるのでその辺りは注意が必要かもしれません。

苦労したことは特にないですね。

私の場合は
・Uターンでもともと知った場所だったということ
・担当いただいた市役所の職員の方がとっても優しく理解のある方だったこと

がすごく大きいと思います。

今自分が相談者さんの立場だったらどう行動するか


いただいた質問に回答するだけだと、属人性があまりにも高すぎて何一つ参考にできるところがなく申し訳ないので、勝手ながら、もし私が今相談者さんのような立場(今月末退職し、その後どうやって生きていこうか悩み中)だったらどうするか、というのも考えてみました。

①とりあえずワークキャリア(田舎フリーランス養成講座)に参加する

退職後なるべく早いタイミングで開催のある場所を選んで参加しますね。
よく「地域ごとに内容とか違うんですか?」と聞かれるのですが、過去はそうでしたが今は全地域カリキュラムが統一されています!なので直感で選んでもらって全然OK。無料カウンセリングでは、申込を強要されるとかも全然なく、現役フリーランスが親身に相談にのってくれるので、迷っているぐらいなら申し込んで話してそれから考える、ぐらいが丁度いいと思います!

②講座に参加しながら、今後のキャリアを考える。メンターや現地スタッフのサポートを受けつつ、いくつか良さそうな候補地を見つけて地域おこし協力隊の採用に応募する

地域おこし協力隊って、所属する市町村によって働きやすさが全然違うんですよね。ネット検索するだけじゃわからないこととかもザラにあります
。なのでここは経験者(私でもいいし、他の開催地にも結構現役協力隊やOBなどいる印象です)に直接相談しながら、あたりをつけていくのが吉です。
間違っても、行ったことのない場所にいきなり応募するなどといったことはしないように。

③もし転職等も視野に入れているようだったら、仮に勤めることになっても「苦ではない」程度の会社を探して応募してみる(あまり多いとやりとり面倒になるので多くても3社ぐらいまでにしておくのがいいかと)

地域おこし協力隊の選考倍率も、地域やタイミングによって本当にバラバラです。あと「絶対に地域おこし協力隊でなければならない」とまでのモチベーションでない人は、普通に転職した方が条件も幸福度もこっちの方が良かった、ってなるケース大いにあるので、負担にならないレベルで転職活動もこの際やってみるのがベターだなと個人的には思います。

私は今でも、暇な時にMIIDASの市場価値診断を受けてマッチする企業を軽くみてみたり、よく名前を聞くスタートアップの求人をWantedlyで検索してみたりなどしてます。最近はやってないけど。

④ ②③を最優先でやりつつ、余った時間でライティング・サイト制作・動画編集いずれかのスキルを徹底的に磨いて案件をこなせるレベルになる

1ヶ月で全部突き詰めようとすると結局何も身に付かないまま終わってしまってもったいないので、1週目にそれぞれの入門講座を一通り受講してみて、これなら続けられそう!と思ったものに2週目以降は集中して取り組むのがおすすめです。特にWEB系職種未経験の方は、ライティングがっつりやるだけでも経験と知識が得られる(文章を書くだけじゃなく、WEBマーケティングの本当に基本の部分や、営業のイロハも実践の中で学べる)ので、フリーランスではなく、転職するとなった時にも、選べる企業の選択肢がグッと広がると思いますよ。

⑤講座最終週の時点で、内定や選考への参加予定がない場合には、引き続き現地に残って④を続けるか、お金面で不安があればひとまず③で安定してお金を得られる環境を作り、目標金額を決めて貯金する。仕事以外の時間で④を続ける

ワークキャリアでは、1ヶ月間の合宿期間の最終日に、自分が今後どのような進路に進むかをプレゼンする時間がとられています。なので最終週(4週目)に入る頃には、否応なしに今後の進路どうするかを仮でも決めないとならなくなります(スパルタw)。
その時に、無事内定がもらえていたり(交通費等は実費になってしまいますが講座期間中に外出などすることは、事前共有していただければOKとしています)、具体的な進路の予定が決まっていたら万々歳なのですが、まあ1ヶ月そこらでここまでは中々いかないでしょうね。。

なので、
・引き続き現地に残って④を続ける
・③で安定してお金を得られる環境を作り、貯金する
のどちらかを意思決定する必要があるかなと思います。

引き続き現地に残って④を続ける の場合。
ワークキャリアの開催地には、基本的にどこもシェアハウスや、卒業生を中心としたフリーランスコミュニティが存在しています。都市部で一人暮らしをするよりは固定費を安く抑えられ、初期投資もそんなにかからないところがほとんどなので、現地に残って出費を抑えつつ、スキルアップとキャリアづくりを継続して行っていきたいという人は良い環境だと思います。
金谷で受講した人が都留に来る、その逆、あと開催地を巡る人もいたり。
こういう「思い立った時にいつでも行ける場所」「コミュニティ」ができることが、ワークキャリア受講してめちゃくちゃ良かった!と言ってくれる方もすごく多いですね。

③で安定してお金を得られる環境を作り、貯金する の場合。
貯金が全然ない!とか、お金の不安がある、という方にはこちらの方がおすすめかな。実家に帰ったりとか、ワークキャリア開催地以上に条件の良い場所(あるのかな?仕事する人とかは勤務地の近くがいいですよねやはり)に移り住み、再スタートを切る。みたいな進路を進む方も割といます。
重ねて宣伝になっちゃいますが(笑) 私が住んでいる都留は、シェアハウスも複数あるし住民たちそれぞれいろんな仕事をしながら生活をつくっている(フリーランスはもちろん、地元のスーパーでアルバイトや、派遣で超ホワイト企業な工場で働いている人などいます)ので、話を聞きに来てもらっても面白いかもしれない。

…とまあ長々と書いてしまいましたが、結局のところ
どこまで行ってもベストな道は「人による」だと思うので、正解という正解はないんでしょうね。

でもその人それぞれの「答え」をつくるプロセスを、ほど良い距離感でお互い見守りつつ、時に影響を与えたり受けたりしながら共に育っていこうじゃないか!という気持ちで、私は都留で生かし生かされています。。。

もし興味をお持ちいただけたら、いつでも連絡くださいね!
相談者さんはもちろん、この文章を最後まで読んでくれたあなたに、
何かしらお役に立てることがあったら私も嬉しいです。

ではまた!


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