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なぜ早稲田を選択すべきなのか
私は高校生の時には大学生の先輩から大学説明があり、東大生から「東大は行くべきでない」と聞いた。
なぜか、というと教養学部の存在である。
バブル期では、学生の青田買いが横行していたので、就職活動は実質3年生であった。
就職活動で「大学で何を学んだのか」は当然聞かれる。
私は銀行などをまわり、長岡の地元の早稲田大学同窓会の新年会には参加していた。
その時に当時の北越銀行の人事課長から、はっきりと「銀行は大卒者に求めるのは経済や会計ではなく、契約などの民法法律実務。リーガルマインドがある行員が必要」
バブル期から、法令順守であり、時としては抜け穴に陥らないよう法律実務が分かる人が必要だったのだ。
東京大学は2年間教養学部で学ぶため、法学部に入っても本格的に学び出す前に、3年生で企業の面接に直面する。
私の就職活動のスタートは大学3年生の連休明け頃。新潟県企業合同説明会であった。
秋ごろには人事部長クラスの面接が控えている。
都内の官庁や企業は秋ごろにはリクルーターに会う。
バブル期では東大生はそのような状態だった。
早稲田大学は2年生でゼミ選択をするから、マスコミに強いゼミ、公務員試験に強いゼミ、出版社に強いゼミを選択していた。
マスコミに強いゼミは人気があり、選考がなされた。
東京大学は2年生では学部選択、早稲田大学は就職分野の選択である。
教養学部の問題点はそれだけではなく、医学教育も他大学に比べ1年遅れになっている場合がある。
解剖実習は通常、京都大学も含め2年生の単位だが、東京大学は3年生で行っているそうである。