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大学選びは出口から


日本の七不思議は、高校選びは大学進学実績で選ぶにもかかわらず、大学選びは、大学院進学実績、就職実績を見ていない、ということです。

企業には学閥があるケースが多く、商社は慶應が強く、銀行は早稲田が強いといいます。
またマスコミは早慶、NHKになると東大が加わるところです。
中央省庁は東大と言われましたが、今は財務省が強いところで、他省庁では私学の事務次官も出てきています。
地方自治体では地元国立ですが、特筆すべきは中央大学ですね。

トップの写真は長岡技術科学大学。半導体や電子機器、IT関連に強いと言われます。豊橋技術科学大学も同様ですが立地から村田製作所や自動車産業に強いといわれます。
また長岡技術科学大学の特色は原子力産業です。学科のほとんどは機構や電力(関西電力が主です)

技術科学大学は全国に2校しかなく、ほとんどが高専生の編入先になりますから、高校選びで高専に入るケースになります。一般受験枠は少ないのです。
就職率は100%近く、学生1人につき50社以上の募集がある「超売り手」の大学で、企業がほしい学生でも上位にあります。
長期企業研修を経るのでミスマッチなどがわかり、3年以内離職率は低い傾向(ほとんど無い)にあります。

なぜそのようなシステムが構築されたかというと、田中角栄主導で産業界の要請を受けて科学技術立国のために作ったのです。

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