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オンライン修習の過ごし方

伝えたいこと
まずは友達を作ること
カメラはオン
ライングループ作って情報交換
教官には積極的に質問

1.オンライン修習ってどんな感じ?

私は73期の司法修習を受けていたので、はじめてのオンライン修習世代です。
ほんの少しでも、お役に立てたらなと思い、オンライン修習がどんな感じだったかお伝えできたらなーと思います。

オンライン修習は、MicrosoftTeamsで行われます。ひとりずつ、アカウントが付与されるので、それを利用して、Teamsを利用します。
講義は、一コマ、1時間から1時間半くらいでした。
1時間に一回は、10分休憩を取ってくれる感じでした。
導入修習もオンラインとのことなので、きっと記録が事前に配られていて、即日起案も行われると思います。即日起案とは、修習記録を用いた論文式の試験です。試験問題は、導入段階では基本的には事実認定問題と民事は要件事実を用いた主張整理問題かなと思います。

実際に、オンラインで講義を受けてるってどんな
感じか。
オンラインでソクラテス講義が実施されます。
なので、事前に記録を読む、事案を整理しておく、論点をメモしておく等の予習は必要になります。
画面は通常はオフにしておいて、当てられたり、質問があるときにはオンにして、答えます。
あとは、それぞれのグループに分かれて、ワードやエクセルなどの共同編集機能を用いて、Teams内で書面を作成したり、グループの議論を整理したりします。発表担当者を決めておいて、指名されたグループの担当者が発表する感じです。
あとは、オンラインで模擬裁判なども実施されます!案外上手いことできるので、ご安心ください!(通信環境がしっかりしてる前提)
ここまで聞いて、皆さん気づいたと思いますが、普段の講義と何も違うところはありません。

では、どこが違うのでしょうか?

2.オンライン修習の難しさ

私が感じているオンライン修習の難しさについてざっと箇条書きにしたいなと思います。

・同期と仲良くなるのが難しい(特に、修習地を超えて仲良くなるのが難しい)
・同期の起案を見せてもらえない
・同期や教官に質問しにくい
・書籍がなくて調べ物がしにくい、購入しにくい
・判例検索システムの申し込みを研修所でできない
・勉強仲間を見つけるのが難しい
・飲み会のハードルが高い(オンライン飲みで個別に話すのが難しい)
・起案やるのもだらだらしてしまって、締まりがなくなる

こんな感じかなと思います。
じゃ、どうするか。

3.オンライン修習の乗り越え方

73期は導入修習を研修所でリアルに行っていたので、修習地を超えて同期と仲良くなる、同期に起案を見せてもらうことが比較的容易でした。
74期はそれが難しいと思うので、私ならどうするかというのを少し書いていきたいと思います。

①ロースクール時代、予備試験時代の仲良くしていた同期と仲良くし続けて、情報交換する!
私は2年間修習に行くのを遅らせていたので、周りにロー時代の同期がおらず結構大変でした。
とはいえ、ローの後輩や大学の後輩がいたおかげで、色々な情報に取り残されずに済みました。
元々の関係性を大切にして、困ったら助け合うようにしましょう。
②オンライン飲み会を開催する!
絶対にオンライン飲み会を実施した方がいいと思います。修習地に分かれてしまうと、本当にクラスの同期と会う機会がなくなってしまいます。私は、三重で修習をしていましたが、コロナ前は名古屋修習の友人たちと仲良くしてもらっていましたし、いまでもずっと連絡とったり、励まし合ったりしています。自分の修習地のメンバーとは、大規模庁でなければ自然と仲良くなると思うので、同じクラスの他の修習地のメンバーと仲良くなるのは大切です。
Teamsには部屋をたくさん作る機能があったりするので、教官に許可を取って利用させてもらうか、周囲でZoomの有料アカウント持ってる人を探してホストになってもらう等して、部屋を分けて少人数で話をして、できるだけ色々な人と繋がった方がいいと思います。
自分の修習地の同期以外にも絶対に仲良くなれる、気の合う同期がいるはずなので、諦めずに仲良くなってほしいなと思います。
③グループディスカッションではカメラオン!積極的にファシリテーション!
グループディスカッションでは、カメラがオンになってないと議論しにくいなーと結構思ってました。カメラオンにしなくても、やれてたグループはあると思うのですが、導入修習でみんなの顔を知らない中のはずなので、まずは自分からカメラオンにして、お話するのがいいかなと思います!
あと、PCから流れる音と自分の声が反響してしまうのでできればイヤホンとかヘッドセット使った方が、いいかなと思います。
モニターとプリンターも持っていましたが、かなり役立ちました!服装は、自由でした!スーツの人もいれば、私服の人もいました。私は、私服で受けてました。
ちなみに、通信量は、1日あたり2から3Gくらいでした。スマホのデザリングでやってる人とかいましたが、結構落ちてましたね。可能であれば有線を引く、インターネットが引かれてるマンションを借りる、難しければ強そうなポケットWi-Fiを借りましょう!地域によって全然状況変わると思いますが、私は三重修習で、Ymobileでしたが、調べた感じ速度的にはWi-MAXも大丈夫だとおもいます。
私は、講義をダウンロードなどせずに十分対応できていたので、そこまで強い回線がなくても何とかなってましたし、周りも困ってませんでした。

④分からないことは放っておかない!
起案は本当に難しいので、分からないところはたくさん出てきます。なので、教官には、本当に積極的に質問に行った方がいいと思います。分からないことを放っておかない。やはり、今までの実体法の勉強と事実認定の勉強はやり方が異なるので、実務家の思考回路をトレースできるようになるまでは、絶対に質問して、教官と対話した方がいいです。

あと、修習の講義は、本当に早くてたいへんです。
もしタイピングに自信がなければ、友達にノートもらいましょう!(フリーライドはだめですよ!施されたら施し返す!笑)
導入講義の内容は、二回試験でも出るので、ノートや配布されたプリントなどはきちんと保存しておくようにしておきましょう。
もし可能であれば、仲のいい同期の起案を見せてもらうのもすごくいいことだと思うので、ぜひ交換してみてください!本当に人の起案を見るのは勉強になりました。
講義後には教官に積極的に質問する。教官は丁寧に回答してくれるので、安心して質問にいけば大丈夫です。どんなに些細なことでも構わないので、どんどん教官に関わりにいきましょう。
教官との関係も同期との関係も続くので、丁寧かつ感謝の心を持って、関わったほうがいいとおもいます。
あと、任官志望者は、絶対に個別面談があれば、全部参加したほうがいいです。教官といっぱいお話して教官に覚えてもらって、起案で成績取ることが任官への近道です。
⑤クラスのグループラインは作っておこう!
講義の予習のスケジュール、班分け、提出書類、就活の情報とかを投げてくれる人がいると思うので、ライングループは絶対にあった方がいいです!
言わなくても作ると思うんですけどね笑

4.おわりに

簡単ですが、オンライン修習について書かせていただきました。
こんなこと聞きたいとかがあれば、Twitterやnoteにコメントいただければお答えしたいと思うのでご連絡ください!
同期と仲良くなるのは本当に大切なので、積極的に関わっていきましょうね。なかなか勇気もいるし、しんどいし、めんどくさいと思いますが、ほんの少しだけ勇気を持って同期や教官と関わってほしいなと思います。
絶対に大人数のオンライン飲み会では仲良くなれません。仲良くなりたい人がいれば、1on1で話してみる機会を作ってみる、3人から5人で雑談をしてみる、お昼にグループワークしたメンバーでオンライン飲み会をしてみるなど工夫をして、オンラインでのコミニュケーションのハードルを超えて行ってください!
74期の修習が実りのあるものになりますように。

5.おまけ

起案の話が少しTwitterに出てたので、オンライン修習中にどうなるか分かりませんが、73期の集合修習では、修習地の裁判所、検察庁、弁護士会館で起案が実施されていました。

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