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Gold

みなさん、こんにちは。

2023JNお疲れ様でした。今年も魅力的なフリースタイルが多すぎてお腹いっぱいな内容でしたね。
自分のパフォーマンスにも満足していますが、他のプレイヤーが凄すぎて燃え尽きる暇もなかったです。もっと練習しよ。

さて、今回の自分のフリースタイル「Gold」ですが作成にものっっっすごい時間がかかった上にいろんな人の協力を頂いたので、自慢させて下さい。

「Gold」の作成を始めたのは昨年8月、
長い時間をかけて一つの作品を作り上げようと思ったのが始まりでした。

話は1年前、2022JNに遡ります。
この大会では「新しい自分を見せる」ことをテーマにスタイル・技を一新して挑みました。

しかし結果は7位、テンポの速い楽曲に振り回されて新技が決まらず、心技体が全部欠けた演技になってしまいました。
すべてが未熟すぎて悔しかったので、次は長い時間をかけて質の良いものを見せたいと思いました。

その後オンライン世界大会予選に追われながら、2023年の曲探しをしているときに出会ったのがEgoistGoldです。

めっちゃノれる曲でぜひ使いたい!と思い、すぐに構成を組んだのですが、初めて人前で披露した西宮ヨーヨー練習会では前を見る余裕すらありませんでした。
しかし課題点は極めて分かりやすかったです。単純に「技の速度を上げる」ことと「歴の浅い技を習熟する」ことでした。

まず前者にはストリングを短くすることで対応しました。
ショートストリングで技を詰め込むスタイルのQuoc anh選手等の前例もいたので、それも参考にしました。
後者はとにかく技の練習をいっぱいすると共に、未熟な技の実戦投入を続けました。
昨年の下半期に出場した新潟ヨーヨーコンテストとAxel Yoyo Cupでは技にこだわって成功率が低い技でも採用していたと思います。

このような過程の中迎えた2023年1月の地区大会WJで僕の新しいフリースタイル「Gold」を公開しました。

ミスが多かったものの見せたい技がしっかりと決まり、自分の中では満足でした。激戦と重厚なプレッシャーの中で優勝できてとても嬉しかったです。(T.E. 54.5, F.E. 26.8でスコアは大炎上してましたが)

同時にさらなる課題点も浮き彫りになりました。
WJの1週間後にyoyovideoarchiveから上がった動画を見てみると、「ボディコントロール」が過去最高レベルに酷かったです(膝の大きな上下運動が多かったり、上体の横ブレが見られたり、ふらついたり)。
また、練習仲間から「起承転結」が分かりにくいとの指摘も入りました。WJの構成ではロングコンボとサビ前の音ハメが大好きだったので採用していましたが、見ている人に伝わらないことが分かりました。(自分と競技ルールの価値観を擦り合わせて試行錯誤することも競技ヨーヨーの楽しみ方の一つです。)

「ボディコントロール」については速いテンポとショートストリングに身体がついて行ってないことが原因でした。
そこで、筋トレをいっぱいやって体重と筋力を増やしました。
なんで技自体の練習じゃないんだろー?と自分でも思いますが、いろいろと血迷った挙句、力で解決しました。(なんで?)

残る課題は「起承転結」です。
もはやこれは構成を変えることでしか、対応できませんでした。
サビ前のキャッチを徹底すると共に、今まで意地を張って採用していなかった分かりやすく派手な技を取り入れました。
具体的にはエアリアルプロペラやビハインドバック、ホリゾンタルです。特に自分はエアリアルプロペラの評判が酷く(主に練習仲間から)、満場一致で誰が見ても下手くそな技でした。
でも頑張って習得して良かったです。

そしてWJ後にはHydrangeaからとっても嬉しいお知らせがありました、メイン機種Magnoliaの再生産です。
Magnoliaは僕の意見を多く取り入れてもらった唯一のヨーヨーであり、最も苦しかった2021〜22シーズンをいっしょに過ごした相棒でした。
22年夏頃に発売されたGraphiteがラストカラーになることは聞いていて、少し寂しい思いもしていました。
しかし、再生産が決まったことでこれからも大好きなMagnoliaを使うことができ、内心めっちゃ嬉しかったのを覚えています。

さらに、Magnoliaのカラーリングも1色任せてもらえることになりました。
自分のフリースタイル「Gold」の最後のピースを埋められるのはココや!と思い、使用曲のイメージカラーである黄金色や山吹色に近いカラーをオーダーしました。
また、色味をよりイメージ通りにするためにブラストもかけてもらいました。

開発が間に合わない可能性もあったものの、いっぱい無理を聞いてもらった結果、JN1週間前にMagnolia Goldが完成しました。

Magnolia Gold

完成品を受け取ったときは、色味がドンピシャすぎて震えました。Hydrangea本当にありがとう。
また、超短期間で着色を仕上げるにあたりJapan Technology様に多大なるご協力を頂きました、ありがとうございました。

そして全ての課題点を洗い出し、コンディションを整えて、Magnolia Goldと共に迎えた2023JN

ベストパフォーマンスを引き出すことができました。

今まで何度も苦い思いをした横浜市教育会館ですが、最高に温かい声援を貰えました。
応援してくださった方々、そして素晴らしい大会を開催してくださったJYYFの皆様ありがとうございました。

ここに記したようにフリースタイル「Gold」はいろんな人の協力があって完成させることができました。

次は世界大会、新しいテーマで挑もうと思います。

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