茹で上げ日本人
思想強めと思われるような発言は極力抑えている。でも、考えるきっかけを提示したい気持ちもある。言葉を選びながら、腹落ちできるように、今日はマスコミと政治の話に触れる。
自民党の総裁選真っ只中で報道も連日、各陣営の足の引っ張り合いで過熱気味の様相。
マスコミはその存立基盤とビジネスモデルの性質上、極めて恣意的な情報を流さざるを得ない。経営状況が逼迫するとなおさらで、なりふり構わず金に媚びるようになる。そこを理解していると、テレビのニュースの見方が大きく変わる。特に今の政治に関するニュースを見ると、報道機関であるマスコミ側に、真実を伝えようとする姿勢はない。
「このニュースが流れると、誰が得をするか?」
自分が得をするには、誰かに損をさせる必要がある。実はこの発想で考えることが肝要。例えば、昨日から総裁選候補で名乗りを挙げた高市早苗氏が過去の発言を掘り返されネガティブな情報が流されている。恐らく、彼女に関しては今後もネガティブな情報が流れるはず。評価を下げるダメ実績としては小泉、河野の方がはるかに豊富なネタがあるにも関わらず、何故高市氏が? これはとてもわかりやすい。高市氏が総裁つまり総理大臣になると困る勢力がいるから、ということになる。
自民党は戦後以来一貫してアメリカの傀儡で、今となっては中国の傀儡勢力も多い。残念ながら国益を第一優先で政策を考えることができない。今の我が国の政治体制には、そんな、国民に厳しく外国人に優しい環境が整っている。
高市氏はその中にいて、国益を優先し、戦う姿勢を最も強く打ち出している候補者のひとり。彼女が総理になっても劇的な変化は期待できないが、行政立法の現場の戦闘レベルにおいては少なくとも、外国勢力の言いなりにはならないだろう。キシダは二つ返事のミスターイエスマンで、まさに傀儡と呼ぶにふさわしいただの操り人形だった。メガネの中のマリオネット、気分のままに踊りな、という氷室の歌が頭の中でリフレインもするわけだ。
残念ながら、世界は良心で動いていない。世界は力を持つ人たちの欲望によって動かされている。資本主義が限界を迎えている、と言われる所以がここにある。
そう言えば、民放キー局にはどこも大きな外国資本が入っている。調べると誰でもわかるはず。日本は島国だから、つまり、外からの攻撃に対してもともと地理的に守られ易いから、外部からの攻撃に鈍感なのだろう。多分、ほとんどの日本人が悪意ある外国勢力の存在をカルト的な考えとして受け付けない。
ここ10年ほどで少し風向きは変わってきたかもしれないが、それでもこの国を覆う全体の空気は、ただのあきらめというか停滞ムードしかない。危機感のないまま、無意識に白旗を挙げ、蹂躙され、気がつくと日本という国のかたちがなくなって、それでも、当然の時代の流れのように受け止めてしまう日本国民。まさにゆでガエル。まあ、そのような認識のないまま生きる多くの日本人が、幸せを感じて生きているなら、それはそれでいいのかもしれない。
軍事侵攻がない限り戦争だと認識できないのもよく理解できるが、現代の戦争は緻密で狡猾。気がついたら王を取られ、国民一人一人の幸福も少しずつ搾取される。自分の子や孫のためを思うなら、少しは学ぶべきだろう。世界が今までと違って見える。