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真珠湾とイマジン

12月8日は、太平洋戦争開戦日であり、ジョン・レノンが暗殺された日でもある。母国、日本を愛し、日本史特に昭和史に強い関心を持つ立場として、また同時に、UKロックを愛し、当然のようにビートルズの音楽を聴きまくり、ソロのポールもジョンも大好きな立場として、この日は特別な感慨を抱く日。

「真珠湾攻撃に思いを馳せる人は、きっと愛国保守の人」
「ジョンに哀悼の意を示す人は自由・平等・博愛を重んじるリベラルな人」
きっと、そんなイメージで勝手に決めつけられがちだが、私はどちらにも属するし、どちらにも属さない。

実際のところ、戦後自虐史観における真珠湾攻撃は一方的に好戦的な日本軍による奇襲攻撃とされているし、ジョン・レノンに関して言えば、死後、イマジンという楽曲とオノヨーコ界隈に捻じ曲げられ偶像化されてしまった神的な存在である。どちらも、起こってしまった事件の後に、ずっと後に、巧みな歴史修正が施され、都合よく解釈されているに過ぎない。「歴史は、勝者によって作られる(チャーチル)」とはよく言ったもので、日本の戦後史は、まさにアメリカによって作られていると言ってよい。日本がいつか真の独立を勝ち取ることが、万が一叶ったとして、その時に初めて、戦後史も塗り替えられる。太平洋戦争という呼称も、大東亜戦争に戻されることだろう。

今日は、大雪だった。道路の雪が溶けずに春まで黒い路面を完全に覆ってしまう状態のことを根雪(ねゆき)と言うが、いつもならクリスマス前後がその目安なのだが、今年はきっと、これで根雪になる。来週は0度を超える日がなさそうだから。

2007年か2008年だったか、その年も早い根雪だった。12月8日、私は末っ子と一緒に庭に雪を集め、長くてくねくね曲がる滑り台を作った。写真はその日の張り切る末っ子。騒がしかった子どもたちはもう家を出てしまって今は穏やかに妻と暮らしている。

来年、世界は穏やかではいられないだろう。多分、より深刻な状況に陥る。万が一、核が使われれば、巨神兵が登場して世界を焼き尽くす火の七日間よりも早く、人類史の幕は引かれる。そうなっても、最後まで美味しいコーヒーを飲んで穏やかに最期を迎えたい。ジョンが小さい頃に遊んだ戦争孤児施設のことを歌った名曲「ストロベリーフィールズフォーエバー」を聴いているせいなのか、そんな感傷に浸る12月8日の夜。

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