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バレー歴20年が解説!石川祐希選手のすごいポイント3選!

  • アジア選手権優勝

  • ブラジルに30年ぶりの勝利

  • VNL(バレーボールネーションズリーグ)銀メダル

世界を舞台に躍進している全日本男子バレー!

その中でも活躍が目立っているのが、キャプテンの石川祐希選手です。

石川選手が日本男子バレーの躍進を担っているといっても、過言ではありません。

本記事でお伝えしたいのは、石川祐希選手は世界一のプレイヤーになる可能性を秘めている、ということです。

「日本バレーボール界史上最高の逸材」のキャッチフレーズどおり、世界大会で得点王、アジア選手権でMVPなど、個人でも輝かしい成績をおさめています。

さらに2024年5月には、世界最強と呼ばれるクラブチーム「ペルージャ」に移籍しました。

そんな石川選手ですが、他の選手となにがちがうの?と疑問に思われてる方もいらっしゃるでしょう。

結論、石川選手のすごいポイントは次の3つです。

  • なんでもできるオールラウンダー

  • 多彩なスパイク

  • バレーへの熱意

小学2年生からバレーをはじめ、現在も社会人チームでプレイしているバレー歴20年以上の私が、上記3つのポイントをわかりやすく解説します。

本記事を読めば、石川選手が「日本バレーボール界史上最高の逸材」と呼ばれている理由や、世界一のプレイヤーになりえる理由がわかるでしょう。

プレーの意図や難しさがわかることで、バレーボール観戦をより楽しめるようになります。

石川選手はここが別格!すごいポイント3選!

石川選手のすごいポイントは以下の3つです。

  • なんでもできるオールラウンダー

  • 多彩なスパイク

  • バレーへの熱意

なんでもできるオールラウンダー

石川選手は、どんなポジションでもハイレベルにこなせるオールラウンダーです。

スパイク、サーブ、レシーブ、ブロック、全てのプレーが世界トップレベル。

身長は192cmと世界で見ると高くはありませんが、最高到達点は351cmとトップクラスのジャンプ力があります。

石川選手が相手コートにスパイクを突き刺すシーンや、相手の強烈なスパイクをブロックするシーンは見たことある人も多いのではないでしょうか。

じつは石川選手のすごさはスパイクやブロックだけでなく、トスも上げられること。

ゆっくりと高い二段トスを上げられる選手は多いです。

しかし、セッターとしてトスを上げたり、スパイクを打つと見せかけてトスを上げる「フェイクセット」で完ぺきなトスを上げられるのは、石川選手ぐらいでしょう。

まずはセッターとしてトスを上げたシーン。

国際大会の舞台でセッターとして完ぺきなトスを上げています。

普段、練習してないであろうセッターとしてトスを上げられるのは、才能としかいえません。

次に、石川選手の十八番でもある「フェイクセット」のシーン。

石川選手のフェイクセットにより相手のブロックを欺き、西田選手がノーマークでスパイクを決めました。

今でこそ日本でも見られる「フェイクセット」ですが、このプレーは海外移籍で石川選手が習得して日本に広めました。

最後に清水選手へ上げたトス。

このプレーは簡単そうに見えますが、石川選手の位置と体の向きから斜め後ろにトスを上げないといけないため、清水選手との距離感が非常に難しいシーンです。

しかしながら、石川選手は清水選手が打ちやすい完ぺきなトスを上げました。

スパイクやサーブなど、どれか1つのプレーが長けている選手は多いですが、全てのプレーが世界トップレベルなのが石川選手の魅力です。

多彩なスパイク

石川選手のすごさの1つに、多彩なスパイク技術があります。

石川選手のスパイクは威力や精度、バリエーションの豊富さが世界トップクラスと評価されています。

ただ強打するだけでなく、状況に応じて一瞬で判断し得点に繋げるのが魅力です。

スパイクに関するすごいシーンを3つ紹介します。

まずはこの二段トスのスパイク。

高い二段トスをブロックの横、そしてコートの角を狙い、ブロッカーもレシーバーもボールに触ることなくスパイクを決めました。

一見簡単そうに見えますが、石川選手の技術がつまっています。

まずは、体をストレート側に向けてブロッカーを引きつけます。

そして腰と肩のやわらかさを使ってクロス側に強打しました。

意図的にブロックをストレート側に引きつけ、空いたところを撃ち抜くという石川選手の技術が光ったプレーです。

次にリバウンドからの強打。

一本目上がってきたトスは体勢が不十分なことから、もう一度自分たちが攻撃できるようにブロックに軽く当てるように打ちます。

そして返ってきたボールを味方が拾い、渾身のスパイクを決めました。

体勢が不十分な状態でスパイクを打っても、ブロックされると瞬時に判断したのでしょう。

またボールが返ってくるように軽く当てるプレーも、実はかなり難易度が高いです。

まずは相手の手のひらにボールを当てないと、拾えるボールが返ってきません。

さらに、打ったボールが弱すぎると相手に真下に落とされますし、強すぎると速いボールが返ってくるので拾えません。

瞬時に状況を見極める判断力と、それを実行できる技術の両方が光ったプレーです。

最後に空いたスペースへ回り込んだスパイク。

本来は西田選手のポジションからスパイクを決めました。

石川選手のポジションは真ん中からスパイクを打つのがセオリーですが、西田選手が懸命にレシーブした後、ポジションが空いたこと確認して移動、トスを呼びこみ決めるという世界でも稀に見ないプレーです。

空いたポジションを見抜く洞察力、そのポジションに移動して打つアイディア、普段は打たないポジションからでもスパイクを決める技術、バリエーション豊かなプレーが垣間見えたシーンでした。

バレーへの思い

石川選手のプレーやドキュメンタリーを見ていると、バレーが大好きな気持ちとバレーに対する情熱がひしひしと伝わってきます。

インタビューなどで「世界一のプレイヤーになりたい」と公言されていますが、その目標に向かって生活のすべてをバレーに捧げているという印象です。

石川選手の食事について。

イタリアでの食事は基本的に自炊をしているそうですが、なんとメニューは9年間も同じだそうです。

その理由は、栄養をバランスよく摂取できて、メニューを考える時間を削減できるから。

白米は計量器で測り、食べる量も同じにしていました。

徹底した食事の管理により、最高のパフォーマンスを発揮するための体作りにつなげています。

バレーボールのために、9年間も同じメニューを食べるストイックさは圧巻です。

次に自宅でのストレッチについて。

毎日のルーティンとしてタイマーを使って秒単位で、ストレッチをしているようです。

プロのバレーボール選手は体が資本。

体のケアや怪我の予防のために、自宅でのストレッチも欠かしません。

取材中に「違うメニューやってよ」と言われても、「もう少ししたらやります」と、ルーティン通りに進める徹底さが印象的でした。

最後に練習中に楽しむ石川選手。

声を張り上げたり即興のダンスを踊ったりと、バレーボールが楽しすぎてテンションが爆上がりしています。

クールなイメージの石川祐希選手ですが、キャラが崩壊していますね。

すごいのはプロの選手でありながら、ここまでバレーボールを楽しんでいるということ。

プレッシャーがあるなか、競技を楽しむことこそ、最高のパフォーマンスを発揮できる要因なのかもしれません。

石川選手は世界一のプレイヤーになりえる

本記事では、石川選手のすごさを3つ解説しました。

  • なんでもできるオールラウンダー

  • 多彩なスパイク

  • バレーへの熱意

石川祐希選手は、「日本バレーボール界史上最高の逸材」として称賛され、世界でもトップクラスの選手です。

スパイク、サーブ、レシーブ、ブロック、どのプレーも世界レベルで、見る者を驚かせます。

さらに、ストイックな姿勢とバレーボールへの熱意があり、更なる進化を遂げる石川選手から、これからも目が離せません。

石川選手のすごさを理解すると試合観戦がより楽しめます。

今季、世界一のクラブチーム「ペルージャ」に移籍し、世界一のプレイヤーを目指す石川選手の今後の活躍に期待でせす。

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