お金のインフルエンサーとFPの立場の違いについて
こんにちは、節約お兄さんです。
インスタグラムで情報発信をして2年少しが経ちました。あと半年で30歳になるんですが、「節約"お兄さん"と名乗り続けていいのか問題」が発生し、日々悶々と過ごしております。
そんな冗談は置いといて、今日のテーマはツイッターやインスタグラムで情報発信をしている「お金のインフルエンサー」と、日々相談者からの依頼を受けてマンツーマンで問題解決に励むFPさんとの立場の違いについて。節約お兄さんになる前はFPとして5年活動をしていたのですが、どちらの立場も理解できるからこそ、自分なりの考えを書いてみました。
【読んでいただくにあたってのお願い】
どちらの立場も立派な仕事だと僕は思います。こちらの内容に関してはあくまでも両立場の良し悪しを書いたものではなく、タイプとして捉えていただければ幸いです。
インフルエンサーのメリット/デメリット
インフルエンサーのメリットはなんといっても「1つの発信で不特定多数の人に情報を届けられること」。イメージとしては拡散器を持った人。フォロワーが多ければ多いほどその拡散器は大きくなっていき、日本だけでなく世界にまで届けられる人もいます。僕も2年前の頃と比べてフォロワーさんが600→13000と増えたので、1つの発信で伝えられる母数が20倍以上になりました。
デメリットとしては、見るべきでない人が見て影響を受けてしまう可能性があることと、不特定多数の人に決断を委ねてしまうことの2点があると僕は思います。
例えば、貯金もしていない人が「がん保険はいらない」という記事を見たときに、「あ、いらないんだ!」と情報を断片的に捉えてがん保険を解約し、がんになってしまったパターン。決断が本人にあるため、"自己責任"の四文字で片付けられてしまうのはなんとも悲しい出来事です。人間はどうしても行動が楽な方向に流されやすいので、家計改善をする前に解約してしまうと問題が発生します。
「フォロワーが多いから信用できる」と慢心してしまうと、痛い目にあってしまうかもしれません。
FPのメリット/デメリット
かたや、マンツーマンで相談者の問題を解決するFPのメリットとしては、相談者の前提条件の詳細を判断した上で「これが合う」「これは合わない」と提案できることです。仮に「がん保険はいらない」派のFPだったとしても、相談者が全く貯金しない人でも「3年後までに200万円を貯めることができれば解約しましょう」と「いつ」「どんな状態になれば」と事細かい状況に合わせた提案ができます。さらに数年後にフォローすることも可能なので、まさに一人一人に合わせた提案と最後までサポートして相談者の行動を見守ることができるのはFPだからこそ出来る仕事です。
デメリットとしては、1人1人のサポートが手厚くなるため抱えられる相談者の数がFPのキャパによるということです。目安として、担当できる相談者の数は500人くらいが限界だと感じます(もちろん人によりますが)。また、"1対1"というクローズドな環境での決断になるため、自分の利益ばかりを求めたFPに出会うといわゆる「ぼったくり」のような提案をされる可能性があることもあるかなと。あってはならないことですが、年に数回そういった話を聞いてしまうので、やはり「担当がいかに大事か」を痛感させられます。
特性を理解した上で、「いい付き合い」をして欲しい
情報発信をすること自体は「言論の自由」であるため、何を書いても自由ですし、誰が見ようとお構いなしです。ただ最近SNSを見ていて思うこととしては、極論をあえて言うことで共感性を高め、ポジションを取ってフォロワーを増やす人が増えたように思います。その反面、"情報迷子"になる人もたくさん増えたように思います。
”インフルエンサー"という概念ができたことで、気軽に情報を受け取ることができ、勉強するきっかけが出来たのは素晴らしいことだと思います。ただ自分で情報を咀嚼することができる人が全員ではないので、そこをサポート出来るFPと付き合うことも大切かなと。両面の特性を理解した上で、尊敬するインフルエンサーさんやFPさんと付き合いして欲しいです。
自戒も含めて、
これからも情報発信を続けていこうと思います。
では!
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