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オフラインエディターは撮影現場で編集もする話し『深掘り版』

こんにちは、しげぞうです!

今回は撮影現場で編集する話の『深掘り版』です!前回は現場編集全体のことを書いたので、今回はもっと実務よりなことをご紹介します。

なので、前回の記事を読んでいただくと、より理解が深まると思いますので是非!

現場であると便利なもの、マインド、編集編と章立てしていきます。しげぞう個人が思うことなので、オフラインエディターの数だけ考え方があることにはご注意ください。皆様の参考になれば嬉しいです!


現場であると便利なもの・スタジオ編

チャンネルセレクター

一番オススメ!これがあるとカメラLiveとPremiere outを手元で切り替えられます!

業務用モニター

業務用モニターは前面でチャンネルを切り替えられるのですが、その切り替えが意外と面倒なんです。テレビみたいにリモコンがあるわけじゃないので、身を乗り出してチャンネルを切り替えます。

カメラLiveとPremiere outの切り替えなんて1日で何回もするので、これが地味に大変なんですよね…。なので、それを手元で変えられるのは超楽なんです!あと監督も自分の見たいタイミングで切り替えられるので、その辺りもスムーズです。

養生テープで固定しちゃいます

オフラインエディターのみなさん、これはマジで買いです!


丸型クッション

お尻が痛いのよ、お尻が…。

撮影スタジオ、ロケ関わらず基本的にはパイプイスです。長時間座ってるとお尻が痛くなってくるので個人的には必須です。

車移動だったらアウトドアチェアーいいですよね。疲れなさそうです。ぼくは電車民なので流石に持ち運びは厳しいですね…。


真夏でもカーディガン

撮影スタジオ、冬は寒くて夏も寒い。

ぼくは編集ベースといわれる場所で編集します。基本的にはあまりそこから動きません。

ベースの位置によっては冷房があたってしまい、めちゃくちゃ冷える時があります。なので、真夏でも必ずカーディガンを持っていきます。短パン、サンダルもやめて長ズボン、スニーカーで行きます。

角川大映で寒くなったら調布のパルコに駆け込みましょう。


ワイヤレスガイド携帯型受信機

TOA、キャッチミー、送り返し…と言われています。

これは持っているわけではなく、現場で録音部さんからお借りします。これを借りると「カメラマイク」+「ガンマイク」の音がイヤフォンから聞こえます。

なにが便利かというと、カメラ前で、監督がどんな演出をつけているかが聞こえます。編集ベースはカメラ前から遠くなることも多く、カメラ前で何を話しているか分からないこともあります。そんな時に、これ使って声だけでも聞こえるとマジでいいです。スクリプトにのらないようなこともメモれるのでいいんですねー。

いつもありがとうございます

録音部さんにお願いすれば、貸してくれると思います!


ごとうこうじ@GoToさんの持ち物

しゅ、しゅごい…!!

「無いと成立しない物」は予備も持っていく…。素晴らしい!Mac、I/Oなんてトラブルがあったらなにも出来なくなりますしね…。しかもこの量で車移動じゃないらしいので、ガッツ is Powerです。

他部署だと予備なんて当たり前かもしれませんが、オフラインエディターで予備を持ってきてるひとは多くない気がします。僕も持っていってませんし。うーん、素晴らしいですね。

また、手持ちライトはとてもいいですね!スタジオは撮影に必要な照明以外は消すので、結構暗いです。手元明るいと作業し易いですからね。電池式のスピーカーもいいです。シンプルな方がいいですよねー。

個人的に現場編集における音周りは課題ですね。Premiere outとクライアントモニターの切り替え簡単にやる方法ないかな…。オススメの組み方あるひとはぜひ教えてください!

ごとうさん、ありがとうございます!


現場であると便利なもの・ロケ編

雨の日で重要なのは靴

足元から冷える…。

先日ロケに行ったんですけど、雨が降った日がありまして…。上も下もゴアテックスにすれば雨と風は防げるのですが…。油断しました。スニーカーで行ったらびちょびちょで寒かったです。

監督、カメラマンがオススメの靴を教えてくれました。やはり、ゴアテックスかスノーブーツになっちゃいますかねー。


とりあえず上下ゴアテックス

風は体温を奪っていく…。

ロケの基本はゴアテックス!とりあえず上下着たいですね。ゴアテックス自体は暖かくないので、下に着込む感じかなーと。

ロケだけじゃなくて、普段も着やすいのがいいですよね。高いやつ買ってロケで着るのが勿体無くなるまでがセット。


日焼け止め

日焼けするのは夏だけじゃない。

油断すると見事なマスク焼けできます。個人的にオススメなのがオルビスですかね。

とはいえ、持っていくの忘れがちなのでコンビニで間に合わせることも。


ポータブル電源

段取りを要確認。

さすがにポタ電持っていくエディターはいないと思いますが…。ちゃんと制作部さんに相談しておきましょう。

画面明るくしてるとガンガン電池減っていくので、お昼休憩のときに充電できると安心です。


撮影現場で大切にしていること

DITさんとコミュニケーションをとる!

もちろん全部署に挨拶したいのですが、撮影現場ではDITさんの顔と名前は必ず覚えるようにします。

というのも、オフラインエディターはDITさんとのコミュニケーションは不可欠です。オフライン素材をどうするか、クライアントモニターへのオフラインのプレイバック、キャプチャミスったときの再プレイバックetc…。

また、撮影翌日からオフラインのときは、現場で素材をもらえないか事前に制作部さんを通してお願いしてます。現場で対応してもらえると本当にありがたい…!

オフラインエディターとDITさんはとても密接な関係にあると思います。

また、撮影素材の話しも重要です。こちらもよろしければぜひ!


DITタキユウスケさんの考え

DITタキさん目線でオフラインエディターに対する思いを書いてくれました。

I/Oデバイスはドライバや相性があるので自前&事前にチェックしてもってきてほしいです!(撮影部やDITに発注する人結構多い)

これは良くないですねぇ…。I/Oデバイスを撮影部やDITさんに発注するのは辞めた方がいいと思います。

そこはオフラインエディターが用意するべきだと思いますし、なにより当日に初めましてのデバイスを使うのが個人的に怖い!うまくキャプチャ出来なかったらどうするのか…。

I/Oを持っていないオフラインエディターの方はこれを機に購入をオススメしますー。

CMはかなりの割合で現場オフライン入るので、もうお客さん的ポジションじゃなく「自分のことは自分でやる&事前に用意してくる」マインドになってくれたらいいなと思ってます。

はい、これが全てですね!タキさん、ありがとうございます!DITさんに関する記事はこちら!


返事、お願いはデカい声を出す

監督「しげぞう今の編集に入れてみて〜」
しげぞう「はいー!入れます!」
みたいなのをデカい声でやりとりする。

プレイバックお願いしますー!
流しまーす!
本番ー!

みたいなのも同じです。「デカい声出すと現場が巻く」…なんてこともあるとか、ないとか。現場でハキハキしているひとはシンプルに印象もいいですよね。

Adobe MAXの時の、星子さんの登壇めちゃくちゃ良かったです。声のデカさがとても印象的でした。


編集の時に意識していること

本番前日のアングルチェクが大事

現場編集で大切なのは本番よりアングルチェックだ!…は言い過ぎかもしれませんが、オフラインエディターにとってはそうかもしれません。

合成は特にそうですね。アングルチェックでPremiereでもAfter Effectsでも差し替えられるように作っておけば、本番はだいぶ楽です。尺に関しても同じですよね。

たまに「予算がないので本番だけ入って欲しい…」と言われることがありますが、アングルチェックの大切さを説明してアングルチェックから入れてもらいます。


繋がりの上下左右、タイプ、Naを確認するべし!

引きのカットは右手だったのに、寄りのカットは左手を使ってしまう。15秒用の画角があった。6秒バンパーだけのNa…みたいなことはよくあります。

そうすると編集として繋がらなくなってしまうので、気をつけて見ています。香盤的に引きと寄りのカットを続けて撮るとは限らないので、オフラインエディターがそこに気付けるかはとても大切です。

素材自体はどうにもならないので、編集で工夫するしか選択肢がなくなるのは結構やっかいですからね…。


まとめ

はい、というわけで撮影現場で編集する話の『深掘り版』でした!オフラインエディターの方はぜひご意見聞かせていただけるとありがたいです!

それでは、またー!

質問なんでも受け付けています!


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しげぞう
ありがとうございます!家族でケーキを食べたいと思います!