貴重な人材だった

容子さんは、
以前一緒の施設で働いていた先輩だ。
その先輩は大型免許を持っていて、
マイクロバスを運転できる。
利用者さんたちを送り迎えするのに、
容子さんの存在は貴重だった。

容子さんは、
いきなり信号待ちで、
もの凄い勢いでシートベルトを外し、
ジャンパーを脱ぐ。
運転していたら、段々暑くなってきて、
そういうことが何回もあった。

だから、
それは冬の風物詩となり、
涼しくなってきた今日この頃、
寒くなるのを見越して
また見たくなるのです。

でももう見れないんだ。
そういう、些細な1コマも
静かに思い出してにやけるように、
過去は優しい。

さっきLINEしたら、
元気そうなお返事。

遠くに行ってしまったからこそ
気づく
そばにいられるからこその
ありがたみに感謝。

今日も腰が痛い。
明日でおわり。



いいなと思ったら応援しよう!