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『長浜市プランに参加して』【長浜プラン】2023年参加者レポート④

プラン参加の目的や移住を考えた経緯について

京都に生まれ育ち、京都以外では、滋賀が最も身近なまちのひとつでもあったので、移住候補を考えるなら滋賀かもと考えていました。
どのような生き方をするかは、どのような住み方をすることでもあり、個人的には、都市圏とゆったりとした気持ちで生活できる「二拠点生活」のようなことにも興味がありました。
この一年間、滋賀全域を周る機会を多々持ち、滋賀の特徴や良さを感じ、学んできました。
県としても移住を進めてられるイメージがあり、特に県の北東部・北西部の各地域で、盛り上がりを見せているように感じます。
その中でも長浜は、特にそのような雰囲気を感じます。

1社目の体験内容や企業の魅力について

1社目は『扶桑工業株式会社』さまでした。
1962年設立で創業60年を越える企業さまです。ものづくりの会社として、建設機械やあらゆる産業機械の主要な部品をつくり、産業の基盤を支える重要な使命を担っておられます。
常に熱意を持って仕事に向き合い、現状に満足せず、変化を求め、改善改革を推し進めていく(=変化し続ける)ことが重要とのことでした。
そのために最も大切なのは“人”と考えておられ、人の成長を第一に考え、人がどんどん育つ会社でありたいとのことでした。
 一度倒産を経験し、そこから社員たちで再興したという歴史を持っていることからも、熱意を持って変化・挑戦する人に機会を惜しみなく提供する風土が根付いているようです。
このように、様々な辛い経験を乗り越え、現在の扶桑工業を支えているのは、「見える経営」と「深める技術」と言う二つの大きなビジョンで、「経営を見えるようにしていくこと」「技術を深めていくこと」とのことです。
VM活動(ビジュアルマネージメント活動)と呼ばれる「経営の見える化」の手法を取り入れ、生産・管理・事務システムの維持管理・改善活動を展開することによる経営革新の実現を目指し、取り組まれているそうです。
実際に工場内部を案内していただいた時に、会社の情報が社員全員に共有できるようにしてあり、本当に風通しの良い、信頼できる会社だと感じました。
また人を大事にしているということも、担当者の方からの説明でひしひしと感じましたし、言葉だけでなくそれを実施されているところは、やりがいや意欲にもつながると感じました。

2社目の体験内容や企業の魅力について

 2社目は『湖北精工株式会社』さまでした。
設立は1942年でこちらも80年を越える、古くからこの地域に根差し活躍されてきた企業さまです。
 最新のメカトロニクスを活かした設備機械を創造するスペシャリスト集団の会社で、自動車、エレクトロニクス、プラスチックなど、各分野のお客様のニーズにお応えしているとのことでした。
より具体的には、一般産業機械・省力化機械の設計から、製作を手がける機械メーカーということで、お客様からのご要望をお聞きし、設計・部品製作・組立・電気制御・据付工事までを一貫して行い、自動車産業、電気機器産業、食品産業、建築資材産業など幅広い分野でお客様のご要望にお応えしているとのことでした。
国内で圧倒的なシェアを誇る食品飲料のカップ印刷機、ボトルキャップ印刷機、カーリング装置など、具体的な製品も見せていただきました。
製品は受注生産によるオーダーメイドで、難しいこともあるが、やりがいもあるとのことでした。お客様の要望を満たす技術は、奥が深く追求するほどにやりがいが増していきます。扱う製品は様々なので、製品毎にチームの人数や、設計から完成までの期間も異なるとのことでした。
中小企業の存続が危ぶまれる昨今、今後をどう生き抜いていくのか、競争力向上の為には、設備投資や研究開発など、手段は様々ですが、特に重要視しているのが「真の技術者」の育成とのことでした。

地方で“はたらく選択肢“について

滋賀は、文化的・経済的にも恵まれた近畿圏にあり、また近畿圏の中でも中部圏にもアクセスし易いという利点があると思います。
このような立地から、滋賀はある程度都会的な雰囲気もありながら、極度に田舎でアクセスが悪いわけでもなく、閉鎖的というわけでもない、いわゆる良い意味での「トカイナカ」的な県だと思います。
長浜は、比較的大きな街であり、生活するには十分な大型店もそろっている「トカイナカ」で、自然や歴史に囲まれた素敵な場所だと思います。今回、休憩の時間に、琵琶湖に行く機会があり、いろいろと魅力的な観光地もあり、移住をするには、魅力的な場所だと改めて感じました。
訪問させていただいた企業さまや滋賀県庁さま、運営のみなさま、この度はありがとうございました。

※大津市について
大津市は琵琶湖に面し、比良、比叡、音羽、田上などの山並みに包まれる自然豊かなまちです。また、地形は南北45.6㎞と細長く、市の面積は464.5㎢になります。
気候は日本でよくみられる温暖湿潤気候です。夏は暑く冬は寒いですが、琵琶湖のおかげで、一日の気温の変化や年間の気温の変化は比較的小さいといわれています。
また大津市は本州のほぼ中央に位置し、京阪神・中京・北陸を結ぶ経済および交通の要として、昔から人と物資が行き交い栄えてきました。大津市は茶の発祥の地として知られるなど古くから農業も息づいており、現在もなお市内には、住宅地と田んぼや畑が隣り合う町並みがあちらこちらに広がっています。
<名だたる偉人が愛した歴史の街>
大津京遷都から1350年の歴史を持つ大津。最澄によって創建された、天台宗総本山の比叡山延暦寺、紫式部が源氏物語を起筆したといわれる石山寺、明智光秀の菩提寺である西教寺、松尾芭蕉がその景観を好み、墓も建つ義仲寺など、歴史上の錚々たる人物に愛された街です。
<びわ湖が育む大津のグルメ>
日本三大和牛の中でも最も歴史のある近江牛に代表される大津のグルメ。びわ湖に育まれた鮎やホンモロコの塩焼き、全国にファンを持つ鮒寿司、また、清冽な水から醸造される日本酒など、豊かな自然がもたらす美味・珍味に溢れています。
また、最近では大津の各レストランで提供される、近江米を使ったおおつ近江米カレーも個性に溢れて人気です。

大津市HP、国スポ紹介ページより

※訪問企業情報
<1社目>
会社名:扶桑工業株式会社
住所:〒526-0043滋賀県長浜市大戌亥町730番
TEL:0749-62-2451
公式WEBサイト:https://fusoco.co.jp/

<2社目>
会社名:湖北精工株式会社
住所:〒526-0802 滋賀県長浜市東上坂町351番地2
TEL:(0749)63-5212
公式WEBサイト:https://www.kohokuseiko.co.jp/

 


 



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