【高島プラン】2021年10月8日(金)参加者レポート③
参加した理由
今回私が、しがワークステイ「高島プラン」を選んだ理由として、
・海よりも山の魅力のある土地が好み
・元々は大阪府出身なので、将来的な親や家族のことを考え関西方面で移住先を探している
といった自分が移住先に求めている点にマッチしている場所だと考えたからです。
今回はその2点以外の情報は何も持たないまま手ぶらの状態で参加しました。あまり事前情報を知っても楽しくないので、何度も高島市について検索をしたくなるのをこらえつつ当日を迎えました。
当日は湖西線「JR安曇川」駅に集合しました。
私は京都駅から乗車したのですが景色を観ているうちにあっという間に到着しました。手軽に京都の市街地に出られるというのも土地の魅力の一つだと思いました。
1社目
駅で他の参加者と今回のアテンドをしてくださるお二人と合流し、さっそく1社目の『高島市森林組合』さんに車で向かいました。2,200人の組合員さんが所属する組合とのことでした。「林業ってなに?」という初歩の初歩の段階の私にも丁寧にお仕事の内容を説明してくださりました。林業というと職人気質でいかついイメージがありましたが、今回お話ししてくださった3名様はとても温和な印象でした。興味深かったのは、ただ木を伐る というだけが仕事ではなく、森林を管理し、木をきって、せりへの出し方てまでの全体をプロデュースするようなお仕事だということでした。(そういえば今やっている朝ドラでも同じような仕事が出てきたなと思って聞いていました。)
ドローンをつかって場所の状況を把握し、その土地土地にあった運用の仕方を提案していくプランナーのお仕事は、肉体を酷使して働くというよりは頭を使って分析を主にするお仕事だと感じました。また、高島市の林業の歴史についても話してくださったのですが、昔は安曇川の川の流れを使って、伐った木材そのものを筏にして川を下って木材を出荷していたというお話も聞けました。お時間の都合上ざっくりとお聞きしただけでしたが、そこからシコブチ信仰という地域信仰に繋がっていく流れがあるようでとても興味深くもっと知りたいと思いました。
転職する側として私の方で気になったのは、これまでのキャリアで全く林業に触れていないのに転職をしてもやっていけるか?という点でした。お答えとしては、結局「その人次第。」ということでした。山の仕事は日々勉強だからずーっと毎日勉強していくことになる。それがちゃんと続けられる人は大丈夫とのことでした。また、経営に関しても黒字を確保できているとのことでした。
ほんとは森林の中に入っていって森林浴といきたかったのですが、今回は時間の都合上実際に現場を見るということはできなかったのが少し残念です。ただ会社の入り口に積み上げられた丸太の山を見られただけでも都会ではできない新鮮な体験でした。
2社目
続いて、2社目の『安曇川電子工業株式会社』さんに移動しました。
・OEMで電子製品をつくっている。
・女性の比率が男性を超えるほどに女性が活躍している職場。
・ネット上からの販売経路を模索中である。
といった会社の概要をまず教えていただきました。
お話ししてくださったのが、「地元出身だけど一度高島を出て、結婚を機に高島に戻ってこられた30代女性」の方だったので会社概要の後は、そういった高島で暮らす1人の女性・母としての生活という視点での話をたくさんしていただいたので、私にはとても有益でした。
とても判り易かったのが、実際に紙に簡単な地図を書きながら「〇〇へは車でこのぐらいでいける」「高島の中でもこの土地はこういう特徴がある」といった実地の話してくださったことです。また、子育てをする上での「医療面はちゃんとある」「給食費や保育料が無料」といった話も有益でした。元から用意された原稿を読むという感じではなく、自分の言葉でその場その場で答えることができる方だったので、とてもライブ感のある時間を過ごせました。
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今回移動の車の運転を、昨年高島から移住してきたばかりの先輩移住者の方がしてくださったのですが、道中寄り道で琵琶湖のほとりのキャンプスポットや、川べりの方などを回ってくださって高島市の魅力を言葉だけでなく、目でみて感じさせていただきました。とても大きな体験でした。
また、その方のご職業が自分と近い方向のことをされていたのでモデルケースとしてとても参考になるお話をたくさん聴けました。
コミュニティスペース
1日の締めくくりに、7年前に高島に移住し、現在は高島紹介のメディアを運営したりコワーキングスペースを運営したりしていらっしゃる方の元を訪ねました。
元々あった納屋をリノベーションして建てたスペースとのことでしたが梁が見えて天井高が高く居心地がとても良かったです。面積の割にとても広く・開放感を感じました。
時間の都合上、各々の参加者とじっくり交流というところまではいけませんでしたが参加者の年代層や移住理由に自分と近い方が多いように感じ、同じように悩みながらも移住を模索している方がいるということを知れて心強く感じとてもよかったです。
最後に
今回高島で出会った方々のお話をきき、「人間らしい暮らし」という自分の求めている働き方・生き方を実現できる環境だと思いました。これまで都会の便利な生活に慣れてしまっている以上、ただ単に自然豊かというだけの環境では自分はやっていけないと思っています。今回訪れた高島市の安曇川なら、ある程度の生活利便は確保された上で、自然とともに朝起きて、星が出たら寝て、といった山々に囲まれた自然ゆたかな暮らしが実現できるのではないかと感じました。