『殻を破る移住体験』【甲賀プラン】2021年参加者レポート①
はじめに
地元が関西なので、その中で自然が多い場所に住みたいと思っていたのでこのプランに参加させてもらいました。
1社目
1社目(株式会社ジョーニシさん)は大阪から移住をしてきた方の話を聞きました。
自分の出身も大阪なので親近感がわき、どんな話が聴けるのかワクワクしていました。
一番印象に残ったのは趣味が増えたという話です。
インドアだった人が車で滋賀を一周したことに驚きました、滋賀の土地柄的に琵琶湖もありアウトドアのアクティビティが関西では盛んな印象があり住む場所によっては暮らしの仕方が変わってくるんだとその土地に染まる意味ではすごく素敵だなあと思いました。
工場でしている仕事も自分が機械の制作などが好きなのを仕事にできている。
その話を聞いて、仕事も生活も今この瞬間を生きているのだなあと思いました。
移住してきた方の話を聞いたあとは工場の中を見学させてもらいました。
工場の中にはたくさんの機械、鉄の形を変えるものから、くっつけるものまで自分たちが当たり前に使っているものが作られる工程を見るのは初めてだったのですごく新鮮な体験でした。
全てを機械でするのではなく、機械でできないことは職人さんが手作業でやっているその中でできるだけ効率的に仕事を回すことも考えている。
15分ほどの見学でしたが企業さんの仕事を肌で感じることができてすごく楽しかったです。
そのあともう一度スライドを見て、会社のことを説明していただきました。
誰もがホームセンターで見たことがあるようなものを作っていたり、海外にも子会社があったり甲賀という地域から自分たちの外にしっかり発信することも大事にしているんだと思いました。
社員さんのことも大事にされていて、資格の勉強や有給休暇をとることへの抵抗のなさなどお話を聞いていると会社の皆さんで成長しようとしていることがすごく感じました。
2社目
2つめの見学先、せせらぎ苑さん
中に入ってみると利用者の方々が歌を歌いながら運動をしていました。
車イスなどで体を動かす機会がなければ筋肉などは弱ってしまい、ますます動きにくくなる。みんなで楽しく体を動かすことはとてもいい習慣だなと思いました。
施設の中には様々な利用者さんがいました。
日中だけ利用される方やショートステイと言った短期間だけそこで泊まる方やそこに住まわれてる方など。
利用者さんが生活しやすいようにたくさんの工夫もありました。
ショートステイの方は家の生活の方が多い、なのでご自宅でどんな寝方をしているのかスタッフさんで理解して部屋の配置を変えていました。
畳で寝ているのかベッドで寝ているのか、ベッドを降りる時には左からなのか右からなのか利用者さんどのように生活しているのか。
大事なのはできるだけ自分の家に近い状態にすること、環境の変化だけでもストレスがかかる状態なので、それをできるだけ無くす工夫をしているのだなぁと思いました。
見学させてもらったのは部屋だけではなく、お風呂もたくさんの入浴器具がありました。
寝たまま入れるお風呂もあり、なかなか見ることがないのですごく新鮮な体験でした。
施設全体で細やかな工夫をしているんだなと思いました。それは利用者さんだけではなく、スタッフの皆さまにも。
利用者さんに言われたポジティブなことを書き留めておく場所があり、スタッフさんのモチベーションやマネジメントも丁寧にされているんだと感じました。
一通り施設を見学させてもらったあとは、甲賀に移住してきた人の話を聞きました。
印象に残ったことは地域とのつながりがあることでした。
地域の婦人会に参加する中で、住んでる周りの人達との交流が深まり年に一回の旅行などイベントなどにも参加しているそうです。
家に帰った時に玄関の前にお花が置いてあってびっくりしたそうなのですが、それも近所の方が置いていってくれたと、都心部ではなかなかない経験にすごく興味を持って聞いていました。
秋には地域の高校などと交流して文化祭のようなものをやるそうで、そうやって地域に根付く活動をされていることがすごく面白いなぁと思いました。
スタッフの方々は終始、笑顔で施設を案内してくれました。
その振る舞いが利用者さんにも伝わるんだなとすごく感じた見学でした。
最後に
このしがワークステイ全体で感じたことを振り返るワークショップをしました。
その一つの質問で「地方で働く選択肢とは?」の答えに
僕は「殻を破る」と答えました。
移住してそこで住めるかどうかを今の場所で考えるんじゃなくて、まずその場に行ってみること。
その中で自分が考えている以上の体験ができる、その選択肢があるだけで移住に対するもやもやがなくなるのではないかとしがワークステイを通して感じました。