童話碑 風景印と記念碑
大分県玖珠郡玖珠町にある玖珠郵便局の風景印には童話碑が描かれています。
童話碑
日本のアンデルセンといわれた久留島武彦(1874-1960)の功績をたたえ、1950年(昭和25年)5月5日に建立された高さ8m、幅3mの自然石で造られた大きな石碑です。この碑の除幕式の後に行われた祭りは、現在も5月5月に開催される「日本童話祭」のもととなりました。
久留島武彦(1874-1960)
廃藩置県(1871年)まであった豊後森藩の当主であった久留島家の末裔で、大分中学校では児童教育を志し、関西学院に進学しました。
1894年に日清戦争が始まると陸軍に入隊、その経験を投稿したのが文学者としてのスタートです。その後巖谷小波と知り合い児童文学者としての道を歩みました。
日本のアンデルセンと呼ばれるようになった経緯は一風変わったものです。彼は児童文学者としての顔だけでなく、ボーイスカウトを日本に紹介する功績もありました。この関係で1924年デンマークのジャンボリーに参加、その際にアンデルセンの生家が手入れされずにいたことに憤慨し保存を訴え、デンマークの人々が「日本のアンデルセン」というようになった、というものです。
記念碑の地図
三島公園の中にあります。公園内には彼を顕彰した「久留島武彦記念館」もあります。
碑文
玖珠郵便局
風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。
風景印は1988年(昭和63年)2月1日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。