忠魂碑 風景印と記念碑
北海道苫小牧市にある苫小牧木場郵便局の風景印には忠魂碑が描かれています。忠魂碑というのは、戦争で亡くなった軍人を祀る目的で建てられた碑のことです。日露戦争後に盛んに造られ、忠霊碑など様々な名称で、全国にこのような碑が残されています。
忠魂碑
忠魂碑は、「忠」の文字が示すとおり天皇に忠誠を尽くした戦死者を祀るために建てられたもので、亡くなった人を悼む目的で建てられる慰霊碑とは趣旨が異なります。
箕面忠魂碑訴訟では、1993年最高裁により忠魂碑の移転並びに慰霊祭に市の職員が参列したことは政教分離には違反しないとの判断がなされており、国交省が監修する都市公園法の解説書の中で宗教上の建物として考えるべきではないとし、今日公式には慰霊碑・記念碑として扱っております。
苫小牧の忠魂碑は1906年(明治39年)に建てられたことから、日露戦争(1904-1905)の戦死者を祀る目的で建てられたものと考えられます。
日露戦争に関する風景印としては「我武維揚」と「山田の凱旋門」を取り上げています。ご覧ください。
記念碑の地図
緑ヶ丘公園の頂上部駐車場横にあります。
碑文
苫小牧木場郵便局
風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。
風景印は1992年(平成4年)12月14日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。
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