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忠盛塚 風景印と記念碑

 三重県津市にある津櫛形つくしがた郵便局の風景印には忠盛塚が描かれています。横には「平氏発祥伝説地」と書かれた柱も立っています。

平忠盛たいらのただもり(1096-1153)

 平忠盛は桓武平氏(桓武天皇に遡ることができる)高見王の血統で、939年の平将門の乱平定後、1006年に平維衡これひらが伊勢国に所領を得た伊勢平氏に連なります。平正盛まさもりの子。平清盛きよもりの父。

 忠盛は、検非違使や播磨・伊勢・備前の国守、追捕使などでの活躍が認められ、白河上皇、鳥羽上皇に重用され、武士の中で初めて昇殿を許されることとなります。

 忠盛塚のある場所は、「平氏発祥伝説地」として1939年3月25日に三重県指定史跡となっているのですが、この丘が平忠盛の誕生地であり、忠盛の胞衣塚や産湯を使ったという産湯池の伝承から「忠盛塚」と書かれた石碑が建てられたようです。平氏自体は忠盛以前にもあったので、発祥というのは適切ではないかもしれません。


記念碑の地図

 記念碑は、津市から伊賀方面に西に進んだところにあり「忠盛塚」バス停もあります。


碑文

忠盛塚


津櫛形郵便局

 風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。

 風景印は1991年(平成3年)5月1日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。

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