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あぶくま洞 風景印と記念碑

 福島県田村市にある滝根たきね郵便局の風景印には「あぶくま洞」と書かれた石碑が描かれています。風景印には地域の誇りとなるものが描かれているものが多く、この風景印もあぶくま洞が地域の大事な観光地であることを示しています。

あぶくま洞

 阿武隈山地にある大滝根山腹カルスト台地の地下に広がる鍾乳洞で、見学コースは600メートル程度ですが、総延長は4000メートル以上あります。

 この地域では滝根層という石灰岩の地層が露出していることから、石灰岩が採掘されてきました。1969年(昭和44年)に採石場にて鍾乳洞が偶然発見され、調査の上、1973年(昭和48年)6月に観光施設としてオープンしました。あぶくま洞の北には入水鍾乳洞があり、こちらの方は1927年(昭和2年)に発見された国の天然記念物です。

 最寄駅はJR磐越東線の神俣駅で、車で10分程度です。入場料は大人1,200円で、見学には40分程度かかります。

 風景印には「あぶくま洞」の「月の世界」という場所が描かれています。


記念碑の地図

あぶくま洞順路の出口側にあります。


碑文

あぶくま洞
福島県知事木村守江


滝根郵便局

 風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。

 風景印は1975年(昭和50年)7月1日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。


右側にある石碑に「あぶくま洞」と書かれています

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