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綺麗事は言わない。上海の現地採用のリアル。皆さんが気になる給与も言います。
初めてこういうブログ書きます。というか、10年以上上海で現地採用の身分で暮らしている私が思ったことやリアルを、興味のある皆様に共有できればなぁということで書きます。
現地採用として日本を離れて海外で生活したいと考えている若い人は多いと思います。目的は人それぞれあると思いますが、お金を稼ぎたいという人は、それなりの覚悟が必要です。コロナもあり、以前より中国で働きたいという人は年々減っていると感じています。そりゃ、日本の偏向報道では無理もない。
まず、海外で働きたいと思っている人へ最初からきつい言い方になりますが、そもそも駐在員で来れない時点で、まず負け組からのスタートになります。この負け組という表現をネガティヴに捉えるかそうでないかは、今この時点で目を通している人のこれまでの人生の深みによって違うと思っています。それを実感できる動画がネットには埋まっています。2012年頃の番組で(今もYouTubeで閲覧可)、その一部分に大連コールセンターで働く日本人の特集がありました。それを見てください。結論、あんな風にはなってはいけません。そもそも昔はビザ取得が簡単だったので誰でも来れた時代ってのもあるので、今はあんな人は少ないと思いますが、、、。
ともかく20代のうちは、経験を積む、人間関係を構築、など、どちらかといえば青春の延長感覚で来ても、本人次第では意味のある時間になると思っています。ただ、スキルも言語力もなければ日系企業で働くしかないと思うので、待遇も大したものは望めません。今は物価もかなり上がっており、日本と同水準の収入では、生活レベルは落とさざるを得ないでしょう(上海の場合)。今は、上海現地採用は月1~1.5万元(21~31万円くらい)が日系企業のスタートラインじゃないでしょうか?専門スキルを活かせるなら、うまくいけば2万元以上のスタートもあるかもしれません。(寿司職人や料理長なら3~5万元あり。※ただし金持ち中国人が趣味で経営しているお店とかが多く、正直不安定。)
ようは、上海へ来る目的が、お金稼ぎやキラキラした生活がしたい、じゃなければ、日本に戻った後のことも踏まえて業種を選び、社会人経験を積むと良いのではないでしょうか?私の体感ですが、中国大好きアピールをして来る若者で、稼げている人は見たことがありません。稼いでる人は、絶対に稼いでやるという野心がある人だけが、うまくいっています(異論は認めます)。
すみません、私の自己紹介が遅れましたね。必要なことだけ簡単に。
私は10年以上上海で現地採用で働いています。
直球で言いますが、皆さんが一番気になるのは、ネットサーフィンしてもなかなか出てこない、現地採用のその後の給料面でしょう。求人サイトなんかで待遇は見れますが、実際長く生活している人がどういう収入推移をしているかはあまり情報として得られないですもんね。(現地採用としての生活が長続きしないのか、長くいるけど大した給料じゃなくて切り詰めた生活を強いられているのか、そもそもSNSに関心がない層が多く情報発信がないからか、など色んな事情はあると思います。)
このブログタイトルでここまで読んだ人は、人の給料にすごく興味がある人でしょう。
SNS上にいる在中邦人にも色んな方が存在してます。なんかいつもキラキラしてる人、偉そうに御意見番してる人、愚痴ばかり駐妻の旦那さん、エロキャラ・バカキャラでしょうーもないことばかり言ってる人、自分で底辺○○限界○○とか言ってる人、富二代の中国人旦那様と暮らしてる邦人女性、Xでやたらと突っかかってやり合ってるオバさん、日中夫婦YouTuberの方々、皆さん一体いくらお給料(世帯収入)もらってるんでしょうね。生活スタイルはさまざまです。
その中で現地採用である私の給料を言いましょう。
上海に来た当初の給与は、基本給は月8000元でした。ここに残業代がついて1万元そこらでなんとか暮らしていました。20代ってのもありなんとかやってました。
そこから約10年経って、今は当初の基本給の5.63倍もらっています。職種などの詳細については伏せますが、30代後半に差し掛かったおっさんです。
現採で5万元(世帯収入でも可)くらいもらえれば、上海でも家庭(子どもあり)を持ってある程度暮らしていけるのではないでしょうか?もちろん、日本人学校やインターなんて考えれば足りません。スーパー駐在員とは違い、全てが自己負担の大多数の現地採用は、現実を見なければなりません。
ちなみに私は中国人の奥さんと2人で上海で暮らしていますが、共働きです。奥さんも私くらい稼いでおり、日本で言えばパワーカップルです。
それでも、1馬力で5万元(手取りで)くらいないと、子どもができた時に安心した暮らしはできないと考えています(※親の金銭サポートなど一切無しのハードモードで)。
SNSで見られるような日中夫婦や、旦那さんが中国人の家庭は、両親のサポートを手厚く受けてたりするパターンが大半なので、そんなに世帯収入がなくても暮らしていける人もいます(上海の郊外とかに比較的そのような方が多い。)
邦人男性で奥さんが中国人(上海人以外)で上海で生活していく場合がいちばん大変かもしれません。このハードモードいばらの道を進むしかない境遇の人は、どう頑張っても2万元くらいしか稼げない業種でしか働けないならば、潔く日本へ帰るということも必要です。30後半、40代にもなったら、前職のキャリアを活かせる業種でない限り、なかなか高収入を維持することは難しいでしょう。
最後に
私は現地採用で長く上海で暮らしていますが、本当に実力のある人は起業して10万元以上の月収を得ている人もいますし、サラリーマンでも中国系や外資系で月10万元以上の給料を稼げている人はいます。(※コロナを機にだいぶ皆様帰国されましたが)
また、Xやインスタだけが世界の全てではなく、あれは表面上で、上5%くらいの上位層の世界なんだと思ったほうが良いです。残りの90%近くの人は、真面目に駐在員を全うしている人と、泥水を吸いながら生きている現地採用です。リアルな声は、リアルで生きている私のような人が、現実を正直に話すしか伝えられないと思っています。
もちろん私自身もまだまだ見えている世界は狭いので、本当の世界は実は違うのかもしれません。とにかく、現実を知る方法はいろいろありますので、自分で探っていく力を身につけて、自分の望む場所で生きていける若者が増えて欲しいなと思っています。
また暇があれば、書きたいことを書いていこうと思います。
それではさようなら( ´ ▽ ` )ノ