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【歯科CBTで9割をとる方法】

 私は国立の歯科大学に通う者です。今回は題意にある通り、CBTで9割を超える方法を書いていきたいと思います。私自身はCBTで9割を超えまして、誰かの勉強の参考になればいいなと思い、今回記事を書きました。少し長くなりますが、気軽に読んでもらえると幸いです。

さて、CBTはComputer Based Testの略で、歯科学生が臨床実習に進むにあたって必要最低限の知識を問う試験だと思ってもらえると大丈夫だと思います。このCBTは全国の歯科学生が受ける試験ではありますが、問題は個人個人で異なり、6000題以上のプール問題からランダムで出題されます。その具体的な出題内容などについては、決まりにより一切広めてはならないため、この記事においては具体的な内容は避けて主に勉強方法などについて、私の思ったことを述べていきたいと思います。
さて、CBTは領域で分かれています。例えば、A領域、B領域というように分かれており、E領域まであり、それぞれで科目が振り分けられており、E領域だと臨床科目から出題されるというように事前にわかっています。具体的な出題割合などについては省略しますが、事前に学校から説明があると思いますので、そちらを参照してください。

さて、私は国立大学に在籍しているので5年次にCBTを受けました。私立大学の場合は4年次に受けるようなシステムになっているかと思います。これはカリキュラムの問題でずれていると思われますが、低学年の方は各大学で何年次に受けるのか確認しておくといいと思います。
CBTは基本的に落とす試験ではありません。ある一定以上の知識を持っているか、その知識を実際に理解できているかをはかる試験です。各大学で合格基準は異なりますが、大体60~75%が多いと思います。低学年で、もしこの記事を読んでいる方で意識が高い方、9割を超えたいと考えている人は、この合格基準なんて無視してください。100%とる気持ちでなければなかなか9割は越えないと思います。そして、早め早めに対策を打つことは大事だと思います。私は1ヵ月前に初めて9割をとれるような、俗にいう天才タイプではないので、大体8か月前くらいに手を付け始め、5か月前くらいから本気で取りかかりました。どれくらい前から始めたらいいというのは人に寄りけりだと思いますが、普段の試験の成績で高得点をとれている方などはあまり急がなくてもいい気がします。モチベーションが保てなかったら元も子もないですからね。。
私が取り組んだ参考書はCBT PASSの基礎編、臨床編、ガイド編、CBTの辞典、TDSの精鋭問題集、CBT模試、普段の定期試験の資料などです。ここで注意してほしいのは、たくさんの参考書に手を出しすぎて、浅い理解のまま本番を迎えてはいけないということです。浅い理解では高得点は取れません。そうなるくらいなら、一冊の本を深くした方がいいです。浅い、深いって何?と思われるかもしれません。具体的にいうと、この問題は解けるけれど、別の角度から聞かれたら手も足も出ない。といった状態は浅いといえます。逆に深く理解していると、そのような問題にも対応できる上に、その周辺知識だったり、注意すべきこと、さらに踏み込んだ内容も頭に思い浮かぶようになります。例えば、局所麻酔を打ちますといわれたら、みなさんはどう考えますか?浸潤麻酔、伝達麻酔、表面麻酔法があるという分類の理解、さらに何を打つか、薬品の理解も必要ですし、薬の副作用、原則禁忌、救急時の対応など、その救急時に使う薬品など、知識は膨大になります。そういった知識を理解し、覚えることが重要です。最初から丸暗記ではすぐに忘れますから、正しい理屈をつけて覚える作業が大事です。この作業の連続、継続です。これが本番での思考力に繋がってきます。単純な暗記で解ける問題もあるかもしれませんが、歯科医師国家試験のような、思考力が問われる試験では太刀打ちできませんし、せっかく歯科CBTを受けるんですから、歯科医師国家試験につながるような勉強をした方がいいのは言うまでもありません。ただし例外はあります。丸暗記せざるを得ないケースもあるかと思います。例えば、バイオハザードマークなんかそうです。黄色のマークは鋭利なものを捨てる。ときまっているわけですから、それ以上の理屈はありませんね。覚えるしかないです。丸暗記すべきところはきっちり覚える。理屈があるものは理論立てて覚える。この区別は必要です。理論だけを理解するだけでは高得点は取れません。本番はその知識を思い起こさないといけないわけなので、理論、暗記を着実に系統立ててマスターしていきましょう。
私はCBTパスを利用しましたが、問題編は3周ほどしました。私が感じたことは、正当の選択肢を覚えてしまっていて、深く考えないのは勉強にならないということです。しっかり正当以外の問題の解説にも目を通し、理解し、理解できない部分はガイド編などで補う必要があります。あくまで問題編はあくまで問題集なので、そればかりに頼っていては高得点は取れない気がします。高得点を取るうえで大事なのは目の前にあるその問題に正解できるのではなく、その問題に正解でき、かつほかの知識まで理解できていることだと思います。CBTパスのガイド編をしっかり読み込みましょう。もう一度言います。読み込みましょう。浅く読むのではなく、しっかり読み込む。時にはメモをし、教科書などで調べた知識(深すぎる内容は必要ありません。)をメモしておきましょう。そして周回しましょう。自分のできる限界まで周回してもいいと思います。そのあとに問題に取り組んだら、たぶん1回目や2回目解いた時とは全く異なった視点、より深い視点で問題が確実に解けるようになっていると思います。
また、普段の定期試験が大事というのはいうまでもないと思います。定期試験を全力で取り組んでおきましょう。その時の知識はCBTのための勉強でも基盤になると思います。

たらたらと偉そうなことを書きましたが、結局はやるべきことをしっかりやる。覚えることは覚える。継続してやる。(実はこれが一番難しい)が大事です。一日3時間やると決めたなら、どんなに疲れようとも、どんなにバイトに入っていようともやりましょう。耐力、精神力が必要です。CBTの勉強は永遠ではありません。たかが数か月です。死にません。やりましょう。
この記事を読んだみなさんが高得点をとるための参考になればうれしいです。ありがとうございました。

歯学生77



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