認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ『子育ての羅針盤』Summary⑤
(僕がほんの少しだけ裏方で関わらせてもらっている)認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷさんが提供している動画コンテンツ『子育ての羅針盤』の対談動画をサマリーでまとめました!
興味はあるけど、全部見る時間がないかも・・・
という方に、このサマリーをご参考にしてもらえると幸いです!
今回は、Mikatana代表・中西俊介さんとの対談動画です。
※動画は3部構成になっています。
第1部 フリースクールMikatanaとは
■Mikatanaとは
中西さんは岡山県瀬戸内市の牛窓で、フリースクールMikatanaを運営されています。不登校傾向や発達に特性のある子どもが通える居場所で、化学物質や照明に過敏な子どもへの配慮もされた空間づくりがなされています。
■教育機会確保法
2016年に成立した、民間の力を借りて教育の機会を十分に確保することを目的とした法律。学校を休むことも必要な選択であり、その間、フリースクールなど学校以外の場所に行くことの重要性も謳われています。
■フリーランスで生きる
発達に特性のある子どもに対して、フリーランスという選択肢を提案できるMikatanaさんでは、Adobe(イラストレーターなどのクリエイティブ活動が可能)をパソコンに標準装備。小学校低学年の子どもがいきなりAdobeを操作することは難しいですが、日常的に触る機会をつくり、感覚的に使えるようになる仕掛けをされています。
■クリエイティブとの親和性
デジタルネイティブの子ども、とりわけ発達に特性のある子どもたちは驚くようなものをつくると中西さんは言います。動画では、いくつかのエピソードが紹介されています。
■「やってみたい」から始める
好きなことを一生懸命・思う存分できると、そこを入り口に他のこともできるようになる、とお二人は言います。特性のある子どものやってみたいことに向かう集中力の高さと細やかさは凄まじいそうです。
第2部 中西さん自身の引きこもり体験談
■6年続いた引きこもり
勤めていたコンサルティング会社がリーマンショックで倒産し、運営していた塾も売却せざるを得ない状況に。会社に最後まで残る選択をした中西さんでしたが、それは精神的負担が大きいものでした。結果として、引きこもり生活が6年続くことになります。「結果的に、当事者の気持ちを理解する経験になった」と中西さんは振り返ります。
■元々の自分とは違う、という違和感
最後は「えいやー」で引きこもりを脱出したそうです。引きこもり生活の繰り返しでダウナーなサイクルだったわけですが、毎年インフルエンザにかかるなど免疫力が低下し、(元々運動部だったのに)「体が丈夫ではない自分」への違和感が引きこもり脱出のきっかけに。
・体を動かす
・複雑なことを考えないようにする
ことで思考が前向きになっていったそうです。
体が丈夫だった時期(良い状態)のイメージを自分の中で既に持たれていたことも、「えいやー」で脱出できた要因なのかもしれません。
第3部 動き出せないでいる子をどんな気持ちで待てばいいのか
■どんな気持ちで親は子を待てばよいか
本人も苦しい
それを分かった上で、普段通りでいること。分かってあげようとする気持ちだけでも持ってほしいと中西さんは話します。「一旦、受け止める」「返事はオウム返しでもよい」とのこと。
■分からない前提とともに
子どもは、対峙する相手を敵か味方かを分けようとし、不登校・引きこもり期間が長ければ長いほど、認知(パラダイム)がゆがんでしまうそうです。自閉症のお子さんをもつ安藤さんの、分からないなりに理解したいと願い、試行錯誤した経験も語られます。
■学校の選択肢は広がりつつある
岡山県は不登校の小中学生が全国平均よりも多く、こうした状況は
子どもたちが公教育に対してNOと言っている
と中西さんは捉えています。一方で、学校の選択肢は広がり、その選び方は変わりつつあると言います。生まれた場所で学ぶ場所が決まる世界ではないということですね。
■不登校だからフリースクールではない
公教育(学校)に合わない特性の子どもも当然いるわけで、自分の子どもに合っている教育の場所を考えることは大切です。
不登校ではなく、自由登校
多様な子どもの特性に最適化していく学びの環境。その1つの選択肢として、フリースクールは提案されています。
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サマリーは以上です!
お二方の対談の中にある”手触り感”が大切だなと思うので、ご関心に沿って、ぜひご覧くださいませ!
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