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【コラム】資格よりも暗黙知?!

こんばんは!

今週も折り返しで、そろそろ新生活が当たり前の生活になってきた頃でしょうか?

私は去年の秋から休学中なのでまあ全然変わらない生活を送っています笑。

さて、今日はどんなコラムを書こうかな?と思っていたのですがふと読んでいたちくま新書の「知識経営のすすめ」から話題を引っ張ってきました。

それが、「暗黙知」についての議論です。

まず暗黙知というのは主観的かつ形態化が難しい知識のことを言います。いわゆる「勘」とか「経験」という形で表されるもので、日本の職人を想像していただければ分かりやすかと思います。

昔、(今もかな?)お寿司職人の世界では、「飯炊き3年、握り8年」などと言われていることからもわかるように、日本ではこの暗黙知という概念が言葉になる前からその存在は感じられていたのでしょう。

そこでどうして題名が「資格よりも暗黙知」という題名なのかを説明します。

昨今大学生の間では資格が一つのブームになっています。これはひとえに就活やキャリアのためというのが主な理由だと考えられますがこの傾向に違う視点を持ち込もうというのが今回のコラムの目的です。

その新しい視点というのが先程あげた暗黙知なのです。

そして先に結論を述べてしまえば、「もちろん資格も大切だけど、大学生の間に形式化出来ない暗黙知もつけていこうよ」という提案をしていこうというのが目的です。

資格だけでは戦えない

まずはじめに言っておきたいのですが、私は資格が無駄であるということを言いたいわけではありません。

ただ、一般的に思われている「大学生の間に資格を取る」という考え方から少し違うものを引き出そうとおもったにすぎません。

なので現在資格勉強を頑張っている方が読んでいたなら、ぜひそのまま頑張って勉強を続けてください。陰ながら応援しています!!

さて、まずそもそもとして大学生はなぜ資格を取ろうとするのでしょうか?

ネットで調べてみると、その理由のほとんどは「就活対策」や「キャリア」になっています。

つまるところ、資格を取ることで周りと差をつけよう!というのが正直なところでしょう。

しかし、ここに資格の大きな罠があるように思います。というのは、医者や弁護士、その他特殊な資格を除いて一般的に大学生が取るような資格はそのほとんどが別に資格がなくてもできてしまうものばかりです。

つまり、仮に資格を取得したところでそれが競争力にならない場合が起こりうるということです。また、特に英語やIT系の資格に顕著ですが資格よりも実際の実力(英語ならTOEICの得点よりも英会話ができるとか、基本情報技術者の資格よりも実際のコーディングスキルとか)の方を企業側から評価されることがある場合、あまり意味がなくなってしまいます。

また、何より大学生が取るような資格というのは自分以外にも持っている人がたくさんいます。

これらの理由から資格だけを取ることに実はあまり意味がないのかもしれないということがわかると思います。(何度も言いますが、決して資格が無駄ということを言いたいわけではありません。そこだけはしっかりと理解してください。)

あなたを真に競争的にするもの

ではどうすればいいのでしょうか?

そこで出てくるのが、先ほど登場した「暗黙知」です。

暗黙知というのはある意味で主観的なものです。周りの人には簡単に理解できないあなたオリジナルの知恵であり、それはあなたの個性を形作るものでもあります。

資格というのは、この暗黙知の対極にあるもの所謂形式知です。資格というのはその効果が見えやすい反面、ある意味では誰でも共有できるものです。

つまり、何が言いたいかと言えば資格をとった!よしOK!ではなくて、それを本当の意味で武器にしていくには、自らの暗黙知でカスタマイズしていく必要があるということです。

同じ資格を持っている人が5人目の前にいた時に、その中から選ばれる「何か」はまさにこの暗黙知によって生まれます。というより、暗黙知こそがこの「何か」そのものであると言えます。

そして、大学生というのはまさにこの暗黙知を得るにはもってこいの期間だと私は思うのです。自由な時間が多いからこそ、自分がやってみたかったことや、まとまった時間がなければできないことをやってみることでそこに少しずつ自分オリジナルの暗黙知が生まれてきます。

それはただ仕事に役立つという範囲を超えてあなたの個性の一つと言えるのではないでしょうか?また、よりあなたを魅力的にする要素になるのではないかと私は思います。

身近なところから

またここが大学生らしいところですが、こういうことを言うとやれ「留学しなきゃ」とか「インターンして」とかこう言う議論になりがちです。(自分も大学生であるのに上から目線な感じがしてすいません笑。事実私自身が感じていることでもあります。)

しかし、暗黙知を形成するのに方法は関係ありません。と言うより日常の一分一秒が自らの暗黙知の形成に役立っていると私は思います。なんとなく自分が考えていることや、ふとした時に見えることから考えを膨らませていくことができればそれはもう立派なあなたの暗黙知になるはずです。

こうなってくると大切なのは意識の問題です。日常に疑問を持ってみたり、いつもと少しだけ違うことをしてみるだけでも大きく変わります。いつもと違う駅で降りて歩いてみたり、気になるお店に入ってみたり。そんな些細なことから始めてみてもいいのではないのでしょうか?



今回は、「資格と暗黙知」について話してみました。

また次の記事で会いましょう!!

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