【コラム】 GWで必ず読みたい10冊
こんにちは!!
ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?
昨日はお天気が悪かったですがここからは晴天が続くみたいで、楽しい休日が過ごせそうですね。
さて、今日は残りのゴールデンウィークで読みたい本を10冊紹介していきたいと思います!!
学校や仕事があるとなかなか本を読む時間がない!という人もこの休日にゆっくり読書してみるのもいいのではないでしょうか?
今日は自分がこれまで読んできた本の中から、ぜひこの休日で読んでみてほしい本を10冊、紹介しようと思います。
すでに書評で紹介した本も含まれますが、まだ記事になっていない本もありますのでぜひ気になった本があったら買って読んでみてください!!
1. ヴィクトール・フランクル 『夜と霧』
まず紹介したいのは、ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』です。
まあこれに関しては私が紹介するまでもない名著中の名著ですね。
これを1冊目に持ってきた理由は、この本は時間があるときに一気に読み通して欲しいからです。
私は基本的に本をどのように読むのかはその人の好きにすればいいと思っています。がしかし、この本はぜひじっくりと腰を据えて一気に読み通して欲しいです。
ただし、一つ注意点として内容はかなり重いです。本書は第二次対戦中にナチスドイツによる強制収容所生活を体験した精神科医の先生が、後にそれを振り返りながら当時の状況について振り返っていく本なので、それ相応の重さがあります。
個人的にはその「重さ」を味わって欲しいですが、「それはちょっと」と思うのであればやめておいてください。私も書評を書いているのでぜひ。
2. エーリッヒ・フロム 『愛するということ』
二冊目はエーリッヒ・フロムの『愛するということ』です。
本書はぜひ今恋人がいたり、すでに結婚されている方々はぜひお相手の方と一緒に読んで欲しいです。(ここで、「いや自分は独り身だし…」と思った方ももちろん読んでください笑。大丈夫です。私も絶賛独り身なので笑)
「愛する」というのはなかなか複雑な概念です。日本語には「恋する」という概念もありますが、それとは似ているようで全く違う。でもじゃあ「愛する」って何なの?と言われればそれは説明できない。
ここでいう愛とは決して性愛的な意味合いだけではありません。むしろ、周りの人間のことを大切にするという意味での「愛」の方がよっぽど大切でしょう。
本書を読むと、普段なら表面的にしか考えることができない「愛するということ」をより深く考えることができると思います。
ぜひ大切な人と読んでみてください。一緒に私の書評もぜひ。
3. 國分功一郎 『暇と退屈の倫理学』
三冊目はこれもまた名著の一つ、國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』です。
初めにお伝えすると、むずいです。普通に一回読んで内容を理解するのは不可能でしょう。私自身もう3回は読み通していますが、なかなかその本質に迫れている気がしません。
この本はいわゆる哲学書の部類に入ります。著者である國文先生は哲学の先生ですし、内容も思いっきり哲学的な論考です。
しかしながら本書の中で繰り広げられる論考は、現代を生きる我々にとって絶対に欠かせないものであると私は思います。普段ならば全く気に留めないことを立ち止まって考えてみることの重要性は計り知れません。
正直、この一冊を残りの四日でじっくり読んでみるのもありです。それくらい深い本なので。
4. 岩尾俊平 『世界は経営でできている』
四冊目は岩尾俊平氏の『世界は経営でできている』です。
ジャンルとしてはビジネスエッセイ?というのかな。我々の日常に溢れている「経営という行為」について筆者が豊かな文章で紹介しています。
本書を読むと、我々の生活がいかに「経営」に溢れているかがわかります。仕事はもちろん、夫婦関係や人間関係など、日常に潜む経営に気づくことで我々が取る行動も大きく変えることができることに気付かされました。
何より文章がアイロニーたっぷりで面白いので、熱中してすぐに読み終わってしまうも本書の特徴の一つです。
私の書評で最多いいねを獲得しているのもこの書評なので、ぜひ読んでみてください。
5. 楠木建 『好きなようにしてください』
五冊目は楠木建氏の『好きなようにしてください』です。
本書は、経営学者の筆者が雑誌で連載していた、読者のキャリア相談をそのまま本にした一冊になっています。
そして何よりもの特徴が、相談の全てに筆者は『好きなようにしてください』としか答えないことです。
結局、キャリアというのは歩んでみないと何もわからないこと、また、我々が悩んでいるキャリアの問題のほとんどは考えるようなことではないこと、をこれまたびっくりするくらいサバサバと論じていきます。
新生活が始まり、自分の将来について悩んでいる方も多いかと思います。そんなとき、この一冊を読んでもらうと楽になると思いますよ。
6. 山口周 『仕事選びのアートとサイエンス』
六冊目は山口周氏の『仕事選びのアートとサイエンス』です。
この本は著者が、仕事を選ぶための本質的な考え方を紹介している一冊で、特にすでに新卒でどこかで働いている方におすすめです。
また何よりこの本のいいところは、テクニカルな部分ではなく終始もっと根本的な考え方の問題について考えているところです。さらにこの手の本は大概「ガンガン転職しよう!」みたいなガッツ溢れる?(笑)ものが多いですが、本書ではむしろ「転職には慎重になろう」というメッセージもあり、一般的な本とは一線を画していると言えます。
もちろんこれから就活したりする大学生にもおすすめできる一冊です!
7. 下西風澄 『生成と消滅の精神史』
七冊目は下西風澄氏の『生成と消滅の精神史』です。
この本は一言で言うなれば、『人間の心について、歴史と哲学の観点から観察していく』本であると言えます。
ただ内容はかなり難しいです。歴史的哲学者たちの論考を考察しながら、我々人間にとって『心』という存在が一体どんな変容を遂げてきたのかを書いているので、ある程度の哲学的思想の背景や関係性を知っていないと難しい部分もあると思います。
ただ私はそれでもいいと思っています。何より大切なのは、『心』というのが、我々が認識している以上に複雑かつ難しいことであること。この一冊はその片鱗を見ることができると思います。
8. 大澤真幸 『社会学史』
八冊目は大澤真幸氏の『社会学史』です。
皆さんは社会学という学問について知っているでしょうか?社会学とは簡単に言えば、人間について社会的な観点から観察する学問と言えます。
心理学が人間を個人一人の目線から扱う学問だとすれば、社会学は社会という集団から人間を扱っていると言えるでしょう。
そして、社会学が一体どんな歴史の流れの中で発展してきたのかを知るにはこの一冊がおすすめ。新書とは思えない分厚さで読み応え抜群なのもいいところ。
我々の社会は現代になればなるほど複雑化しています。その社会とうまく付き合っていくにあたって、この社会学の知識は確実に意味を持つと私は思います。
9. 苅谷剛彦 『知的複眼思考法』
九冊目は苅谷剛彦氏の『知的複眼思考法』です。
この本は、大学生に向けて書かれている本で、何か問題を考えるとき『いかに複数の視点から考えることができるか?』ということを論じている本です。
問題を考えるにはどうやって問いを立てて、論理を積み上げていけばいいか?そんな基礎的なことが意外にできていないことを身に染みて感じさせられます。
大学生はできることなら早めに読んだほうがいい一冊です。私としても過去にいくつかこのような『思考法』系の本は読んできましたが、1番シンプルかつわかりやすい一冊でした。
ぜひ一読してみてください。
10. クレイトン・クリステンセン 『イノベーションオブライフ』
さあ、いよいよ最後の一冊になりました。最後に紹介するのはクレイトンクリステンセン氏の『イノベーションオブライフ』です。
この本は、商学や経営学を学んでいる人なら絶対に一度は聞いたことがあるであろう『イノベーションのジレンマ』の著者であるクリステンセン先生が自らが教鞭を取っているハーバード大学において行った授業をもとに書かれています。
この本はいわば『人生の経営書』と言っても言い過ぎではないと私は思います。自分の人生を営んでいくにあたって真に大切なことを本書は教えてくれますし、何よりそれは筆者の経験談ではなくこれまでの研究からの考察も多分に含まれています。
4冊目に紹介した『世界は経営でできている』と一緒に読むとまたさらに面白いのではないかと思います。
最後に
ここまで10冊の本を紹介してきました。あと残り四日間でぜひどれか一冊だけでも読んでみてくれたら嬉しいです。(もちろん、10冊全部読んでくれたらさらに嬉しいですが笑)
ただ、ここまで紹介しておいてそんなこと言うか!と思われるかもしれませんが、個人的には自分で書店に行って気になった本を買ってみて欲しいです。
誰かのおすすめではなく、自分で直感的に選んだ本を読むことが読書の醍醐味の一つです。そして、その一冊がもしかするとあなたの人生を大きく変える一冊になるのかもしれないのですから。
では、楽しいGWを過ごしてください!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?