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滋賀の魅力を全部まとめて体感!みたいな地域ツアー①

しがレポは、滋賀県各地の“くらし”と“仕事” を取材する移住体験プランです。地元愛と人脈に深い、地域コーディネーターがご案内!普通の観光では体験できない密度で、地域の魅力に出会えます。地元の人たちと囲む食事会が地域になじむカギ。
写真を撮るのが好きな人、文章を書くのが好きな人田舎暮らしに興味がある人に来てもらった、おためしステイのレポートです。

しがレポの詳細はこちらより

滋賀の空気感をつかむために

滋賀で暮らす人々や土地の空気を実際に体感することが今回の目的です。退職をきっかけに、次の働き先や住む場所を探していました。祖母の家が京都にあり、夫の実家が石川県でアクセスしやすいため滋賀が気になっていたもののよく知らないため、観光しながら現地を見てみようくらいの軽いノリで参加しました。タイミングよく今回のツアーを見つけられてラッキーでした。


食べることが好きなので地元のおすすめのお店や食材、こだわりのつくり手にも興味があり、暮らす上で大事な要素だと考えていたので行きたいスポットとして希望しました。

忘れられない滋賀の味

山の中にある古民家を改装した高島市安曇川町にあるレストラン「sato kitchen」で農家のご夫婦がつくる、採れたての野菜を使ったランチをいただきました。とても人気のあるお店で、今回もなんとか予約が取れたそうです。じゃがいもと玉ねぎのキッシュ、バターナッツかぼちゃのスープ、鶏肉の菊芋ソースなど、お野菜たっぷり!野菜の新鮮さはもちろん、味が濃く旨味がぎゅっと詰まっていて、本当に美味しいとはこういうものだと実感。

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野菜嫌いの子供が増えていると聞きますが、こんな料理を子供の頃から食べていたら野菜好きになりそうです。普通は食材を作る人も調理する人もバラバラだと思いますが、このお店は野菜を育てる人と調理する人が一緒なので、エネルギーや想いが遮られることなくそのままダイレクトにお客さんに届くのかもしれません。何日か経った後でも料理を味わった時の余韻が残っていました。また必ず行きたいです。

「滋賀で働く」人のそばで感じた働く魅力

高島市新旭町「コワーキング・コミュニティスペース wacca」にお邪魔しました。建物の木材は全て国産、荒壁などエコにこだわった空間は居心地がよく、おしゃれなカフェのよう。コワーキングと聞くと、パソコンを持ち込んで静かに仕事をするイメージでしたが、ここでは様々な場に利用されています。好きなお店のテイクアウトを持ち込んで女子会をしたり、パソコンを教えて欲しい高齢者の方が来たり、ママ友のおしゃべりの場になったり。プロジェクターも設置してあるので映画を楽しむことも出来そうです。(音響も最高!)

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管理人の田中可奈子さんは、結婚を機に東京から旦那さんの実家である滋賀に移住。出産や子育てに追われながら、知人もいない慣れない土地で動きずらさを感じていたそうです。高島市のお店の情報を検索していた時、個々の情報はあるがまとまっているサイトがなく、だったら自分でつくろうと滋賀県高島市の情報サイト「たかしまじかん」を立ち上げます。その後納屋を改装して「wacca」が生まれました。

「家族でも価値観が違うし、関心ごとって人によって違いますよね。だから関心がある人同士のコミュニティの場になればと思って」という田中さんの言葉に深く納得。また、利益をとってお金を稼ぐことが目的ではなく、自分のやりたいことのために動いている田中さんの素直さと行動力が気持ちよく、会社員だった私にはない発想で新鮮でした。今後私も出産を考えているので、動けない時間を我慢するだけではなくこんな風に展開していけるという事例を見れたこともよかったです。

魅力あふれる取り組みをしている人と多く触れ合う中で

東近江市愛東地区で農家民泊に宿泊しました。「木春菊(まーがれっと)の宿」の奥村とよ子さんにお世話になりました。まずは畑で野菜の収穫体験へ。立派に育った白菜やキャベツの根元を包丁でざくっと切って持ってきたカゴの中へ。ねぎは商品として「あいとう直売館」に出荷する用に30本ほど収穫。畑に植わっているねぎの中から太いものを選び、付け根を少し揺すってまっすぐ引き抜くのだと教えてもらいました。その後、ねぎの外皮をむき、洗って袋詰め作業も。前職で野菜の流通現場にいた経験がある夫は、手際がいいと褒められて嬉しそうでした。

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晩御飯には、畑で収穫したばかりの野菜がずらりと食卓に並びました。野菜やお肉を焼いて塩胡椒やタレをかけて食べたり、キャベツがたっぷり入ったお好み焼きなど、美味しかったです。近江牛の牛スジを使った肉じゃが、姫瓜や里芋の煮物など郷土料理も用意してあり、満腹!野菜中心なのに全部食べきれなかったです。


市役所の仕事をリタイアしてから農家をはじめたという奥村さんは気さくな方でお話ししやすく、滋賀の話や民泊に来た子供たちの話などたくさんしてくれました。お孫さんと一緒に百人一首を使った坊主めくりをしたりと温かいひとときを過ごさせてもらいました。
いくつになっても元気に働くことが理想なので、歳を重ねても元気に働く奥村さんには憧れます。

「あいとう直売館」で商品を販売している人の中には、絵を描くためにベーグルを作って販売している作家さんや毎年旅行に行く農家さん、奥村さんのように民泊をしながら農家をして趣味も楽しんでいる方など様々な暮らし方がありました。都心から離れている地域は閉塞感があるイメージがありましたがそんなことはなく、寄り添う時は寄り添い個々の時間も持ち、自由に暮らしている感じがしました。

初めは全くなかった滋賀の暮らしのイメージが、少しずつ頭の中で描けるようになりました。昔ながらのシンプルな味付けで佃煮を作る佃煮屋さん、他県に頼らず滋賀で採れた新鮮な野菜や手作りのお惣菜を販売するお店、農家が営むレストラン、セルフビルドで家を建てた薪ストーブ屋さん、自分のつくりたいサイトやコワーキングスペースを運営する主婦、廃油で石鹸をつくり湖を守る活動をしている人たち…。また訪れたいスポットや面白い取り組みをされている人たちが各エリアにいて、自分もその輪の中に入って活動してみたいという気持ちになりました。

新たな繋がりの連鎖ができるかは自分次第

琵琶湖が県の真ん中にあり、自然の美しさや環境を守る意識など、県民が共通の認識を持って暮らしていること。地元の人も移住者も皆さん滋賀への愛があり、一度繋がりが出来ると自分次第で次々と繋がっていけそうな雰囲気が魅力だと感じました。滋賀県が米どころということも今回初めて知りました。佃煮や近江牛、日本酒など美味しいものが豊富なことも個人的には嬉しいです。レジャー好きな私としては県内で一年中楽しめることもメリットの一つだと思いました。春は桜、夏は海水浴やバーベキュー、秋は紅葉や登山、冬はスキーなど、特にお金をかけなくても行ける場所がたくさんあります。また、湖の周りをジョギングや散歩をしたり、サップやボート、釣りなど普段も気軽に楽しめそうです。

自分の目で見て肌で感じた滋賀の良さ

各エリアのおすすめスポットを巡りながら琵琶湖一周という内容の濃いツアーで、滋賀を全体的に見ることが出来て満足度が高かったです。今回は3泊4日でしたが、それ以上の情報と経験を得られた実感があり、満足しています。案内人のホリックスが移動中も車の中で滋賀の案内やご当地話をしてくれて、参加者の雰囲気を見ながらスケジュールを微調整して進行してくれたため、無駄な時間が見当たらないほど充実していました。希望を考慮してスケジュールに取り入れて貰えたことも嬉しかったです。


本やネットで調べても載っていないリアルな情報が得られると思います。自分の目で見て体感することで実際に移住した時のイメージが描きやすく、実際に滋賀で暮らしている方に質問する機会もたくさんあります。移住あるあるでよく聞く移住後のこんなはずじゃなかった、という大きなズレも防げるのではと思いました。参加者同士やツアーで出会った人たちとの交流を通して繋がりも出来て、心強いです。滋賀に行ったことがなく全く知らない状態で、こういうツアーに参加するのは初めてだったので最初は緊張しましたが、旅が終わる頃には参加者同士が家族のような仲になり、滋賀が好きになっていました。参加して本当に良かったです。ツアーを企画していただいたスタッフの皆様、大変だったと思いますが貴重な機会をいただきありがとうございました。
(30代・女性)

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