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しがレポ2022@奥伊吹レポート②

今回の目的(知りたいこと、体験したいこと)を教えてください。
将来的に一軒家での暮らしを考えていること、自然豊かな田舎の地域での暮らしが気になるという点から、空き家バンクを活用した空き家利用の実態について知りたいと思いました。移住については検討を始めた段階なので、実際に地域の農林業を体感してみたり、空き家のカフェや宿泊施設としての利用について、地域住民や先輩移住者の方々にお話を聞いてみたりして、今後の活動の参考にしたいと考えました。

最も印象的な体験とその感想を教えて下さい。

一日目・二日目ともに行っていただいた、甲津原地区と曲谷地区の空き家と地域内の見学が印象に残っています。空き家情報についても未だ調べ始めた段階ではありますが、インターネット上の情報だけだと、実際の暮らしについて想像するに当たっては、表面的な部分が多いのではないかと感じていました。今回は各住宅内までの見学はできませんでしたが、周囲の環境や建物の構造、それぞれの家庭での暮らしを、文化・歴史を踏まえつつ丁寧に教えて頂けました。なので、もし仮に自分が一人で、或いは家庭をもって移り住めばこういった暮らしをしたい、営みをするならこんな戦略が良いのではないか、という想像が膨らんだので、かなり有意義な時間を過ごすことができました。また、ネットが普及した中での生活や、都心部での一人暮らしの現状において、近所の方との交友関係は薄れつつあり、寂しく感じていました。ですが、農山村地域ではそれが当たり前のように存在し、困ったときでもそうでなくても、お互いに助け合えるような環境があると再認識できました。

仕事見学・体験を通して感じた滋賀の「働く」魅力はどんなことだと思いましたか?見学の内容や感じたことを教えてください。

今回のプランで実際に体験ができたのは農業、住民の方々とのお話を通じてお聞きできたのがそれぞれの生業にされているお仕事、という形でした。もちろん現在に至るまでは、それぞれの方が経験されてきたことやその場所はバラバラですが、滋賀県は米原・奥伊吹地域に住んで働くにあたり、皆さんが何か芯になるモノをお持ちであるという印象を受けました。逆に言えば、求める要素さえマッチングすればやりたいことを実現させやすいという感じだと思います。また、それが必然的に地域に根差したものになり、協力関係をもとに活性化に繋がる予感がしました。同じ米原市内でも、地域によって住民の方々がお持ちの考えには多少の差があるかもしれませんが、移住される方の受け入れに関して協力的であり、ご近所付き合いや行事への参加、事業を始めるにあたって抵抗や敷居の高さを感じる必要は無いという良さを感じました。

交流を通して感じた滋賀で「暮らす」魅力はどんなことだと思いましたか?

前述にもありますが、なにより地元住民の方の温かさを感じることができるところだと思います。人と人とのコミュニケーションに積極的で、お会いするたびに皆さんの笑顔が感じられるのが印象的でした。日常会話を通しても、変化に対する気付きや暮らしのアドバイスのし合いによる情報交換が見て取れたので、地域内における一体感の強さを感じました。また、地域の方の趣味趣向には、悪い意味での競合が無く、むしろワークショップのような体験を通して様々なことを知りたいという意欲すら感じられたので、自分のやりたい事ができるだけでなく、新たな発見が得られるような暮らしが実現できるように感じます。コミュニティバスの停留所や駅も比較的近めの場所にあるほか、道路の整備も行き届いているため、交通手段に困ることは無さそうなので、東西南北どの方面へ行く用事があっても、いざとなればすぐに行動できるのも魅力に感じました。

(参加目的に対して)得られた気付きや学びを教えてください。
今回の体験を通して第一に知りたかったのが空き家利用の現状についてですが、物件によっては修繕や整備、家財道具の撤去等に初期投資がかかるものの、空き家バンク制度や補助金を活用することで、想像よりも敷居が低いものであるように感じました。また、買取だけでなく賃貸で住まわれるケースも少なくないようで、自身のような単身者でも踏み出しやすいという印象を受けました。次に生業についてですが、地域自体に自然資源が豊富にあり、自伐型林業や水はけの良い土地を利用した農作物栽培など、一次産業を生活に取り入れる余地がかなり多くあるほか、米原や長浜といった街も比較的近いところにあり、通いながら仕事をする選択も可能であるのが魅力に感じました。特に農業については、地域によっては集落営農の形がとられており、住宅の敷地内といった小規模栽培のみならず、共同所有の大型機械等を用いた農業が行えるので、計画次第で幅広く活用方法が見出せると思います。

プランを通して気付いた滋賀の魅力を教えてください
自身が感じた滋賀県の魅力は、住民の温かさに加え、田舎の地域に住むにも都心部へのアクセスが良好な点、それぞれの場所における地域資源が豊富で、活用の幅を拡げる余地が多くあることだと思います。住民の方々が協力関係をもって地域に貢献する活動ができ、それらを発信することで観光分野においてもより活性化を狙えるのではないかと感じました。移住を考えるに当たり、その土地での人と人とのコミュニケーション、仕事、住まいの三つが必要ですが、それらを整える制度や環境が揃っているのも魅力の一つだと思います。

全体を通した感想を教えて下さい。
今回移住を考えるにあたって、初めて利用させて頂いたのがしがレポ!のプランでした。
移住体験には初めての参加で、どのようなことを見聞きしたら良いのかさえ分からず、少し不安を感じていました。しかし、事前の面談や二日間の体験を通して、地域での暮らしや生業について様々な説明をしていただき、もっといろんなことを知りたいと思えるきっかけになりました。今回は滋賀県内でも北部ということで、冬季の暮らしが気になるところで、十分なお話も伺えたのですが、実際にその時期に来て暮らしを体験してみたいとも思いました。
当初は自身の理想や行動プランが的外れだったらどうしようとか、住民の方と打ち解けられなかったら…とか、不安に感じる自分が居ました。しかし事前のミーティングに始まり、同じような境遇の参加者の方や先輩移住者の方、地域住民の方々と様々な会話ができ、徐々にこれからどう行動すべきか、もし同様のイベントがあればどのような点に留意すべきか等、暮らしや仕事について調べるにあたっての視野が広がった感じがしました。また、事前に地域の方にお聞きしたいことや気になることがあれば、重点的に体験ができるようにプランを練ってくださるので、これからの行動の方向性や希望が定まっている人にとっても、より知識を深められる機会になると思います。現場では実際にメモをとったり、見聞きしたことの100%を頭の中にインプットしたりするのができないこともありましたが、こうしてレポートを書くことによって思い出す機会にもなり、写真だけでは思い出せない情景も浮かんできて、全体を通して楽しめるプランであると思います。今後も滋賀の魅力について知りたいと思えるきっかけになりました。(20代・男性)

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