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コミュニティ『しがと、じんじ。』を立ち上げます

はじめまして。“滋賀ではたらく魅力を再発見する『しがと、しごと。』プロジェクトチームです。

私たち『しがと、しごと。』では、これまで、滋賀で活躍する企業や事業にフォーカスを当て、ローカルで働くことの楽しさを伝えてきました。会社さんに出向いて現場を取材したり、実際に働かれている方々を呼んだトークイベントを開催したり、といった活動をしています。


(──プロジェクトの想いについてはこちらを。)


(──運営しているのは、株式会社いろあわせを中心とするこんなメンバーです。)


今回、私たちは新たに、ローカルで採用活動に取り組まれている人事担当(および経営者)の方々に向けて、『しがと、じんじ。』というコミュニティを立ち上げました。

参加いただく方それぞれの“採用力アップ”のために、『しがと、しごと。』チームからノウハウや情報を提供させていただきつつ、採用や人事に対する課題などをフラットに話し合いながら共有できるような場がつくれれば、と考えています。
(想定としては、このnoteでの発信とは別に、月1回は滋賀のどこかでオフラインの場が設けられている……たとえば大津〜草津、近江八幡〜東近江、彦根〜長浜の各エリアを巡回するなど、という形です。)

人事の悩みは、どうしても「社内で相談できる人がいない(しにくい)」という事情があります。だからこそ、社外に仲間や同志をつくり、みんなで楽しく学んでスキルを高めながら、それぞれの事業、そして地域全体の魅力を伝える力を備えていく……そんなコミュニティを目指したいと思っています。

まず今回は、立ち上げの背景と目的について、少し詳しくご説明していきます。

(──以下の内容は、2019年6月に開催された「第0回 しがと、じんじ。」冒頭、プロジェクト代表・北川雄士の発言部分からです。)

<プロジェクト代表>
北川雄士/Yuji Kitagawa

滋賀県彦根市生まれ。株式会社いろあわせ代表取締役。
広告代理店、ITベンチャー企業の人事部門責任者の経験を経て、2014年にフリーの人事として独立。これまでに数千人の面接を経て来た。2015年末にUターン。ひと・もの・まちを“掛け合わせ”、それぞれが持ついろや魅力を大切にしたいとの想いで、株式会社いろあわせを設立。現在『しがと、しごと。』をはじめ、行政や地元のカフェともイベントを創り、滋賀の魅力を積極的に発信。(TwitterFacebook


人事が変われば会社が変わる、会社が変われば地域が変わる

(北川:)『しがと、じんじ。』にご参加ありがとうございます。今日はまず最初に、みなさんにお伝えしたいことがあります。

僕はこれまで、ずっと人事の仕事をしてました。そのなかで改めて最近思うのが、やっぱり「人事が一番仕事を楽しんでる会社は、めっちゃ魅力的」だなってことです。

仕事を求める人が、最初に出会うのは人事担当者なんです。その人が仕事を楽しむことで、社員や求職者みんなが、その会社で夢を描けるようになっていくんですね。

(2018年に滋賀県・湖北地域で開催されたLocal Intern Proglamより)

だからこそ、「人事が変われば、会社は変わる」。そしてこの先に、僕は「会社が変われば、地域は変わる」とも思っています。

今回の取り組みをお伝えして、とあるご指摘を受けました。「みんなが同じノウハウを持ってたら、地域のなかで取り合いにならない…?」って。それは、実際その一人だけを考えると、確かになるんです。でも、そうじゃないんです。

人事のみなさんが学んだことを力に、どんどん自社の魅力を伝えていけば、それだけ、出会えなかった人のところまで輪が広がっていって、結果的に共栄になる

よく飲食店でもあるんですけど、1店だけ出るよりも、近くに5店、10店と出る方がお客さんが来やすいんですね。取り合うように見えて、「すごい盛り上がってるね」って結果的に人が増えるんです。

そういうことが、採用においても大いにあり得るんじゃないかと思っています。「若い人いっぱい採ってるよね」「いい感じで盛り上がってるよね」って。

なのですみませんが、目先の1人は、頑張って取り合ってください(笑)。でも、その先にある10人、100人、1000人という応募を、全体で採りにいけるのが必要なことじゃないかと思うんです。それをみなさんと一緒にできれば、結果として全員がハッピーになれると僕は考えています。

就活で急速にしぼむ、「ローカルキャリア」の選択

(北川:)先日、大阪府立大学の講義をしたときに、2回生を中心にアンケートを取りました。そこで、学生の6~7割は、地方で働くことに対してポジティブってことが分かったんです。都市部じゃなくても全然問題ないと。「どの会社か」というよりは、「自分がそこに居場所があれば、喜んで働きます」って答えてくれるんですよ。

ところが、これが就職活動になった瞬間、急にしぼむ。ほとんどの子は、都市部に行っちゃうんですね。

理由はいろいろあります。そもそも大手の就活サイトを見ると、都市部の会社の掲載がほとんどで、ローカルの企業をどうやって見つけていいか分からない、とか。

あるいは、いざ合同説明会に行ってみると、例えば担当者に覇気がないばかりに「ここで働いてしまったら、自分の人生負けるんじゃないか…」って感覚を覚えてしまう人もいます。成長を考えたときに、Webサイトがきれいで、キラキラした人が担当者の会社に行きたくなっちゃう、これもよくある話です。

敢えて「うわべ」と言いますけど、そんな部分で、やっぱり左右されちゃうんですよね。でも、これを逆手に取ることもできます。オモテ側はもちろん、ちゃんと綺麗に、負けないようにしておく。その上で、ローカルじゃないとできない仕事や働き方はいっぱいあるので、ここを強みに押し出せばいいんです。

そうすることで、むしろ差別化ができる。都市部の企業にも十分勝てるんじゃないかと、僕は根底のところで確信を持っています。

“孤独な”人事をつなぐコミュニティ

(北川:)人事って、デリケートな話も多いので、「社長以外に相談できない」だとか、「担当者が自分だけ」なんて場合もある。“ひとりぼっち”になりがちな人事だからこそ、他に相談する人がいるだけでも、価値があるんじゃないかと僕は思っています。

このオフラインの場は、「セミナー」と「対話」を融合させることで、主に3つの価値を生み出せると考えています。

1つ目は、みなさんの『内省支援』。もちろん僕からも使えるノウハウはお話させてもらいますが、一方通行じゃなく対話を通じて、「なるほどなぁ」「これ使えるなぁ」とみなさんの考えを深めるお手伝いができたらと思っています。

2つ目は、『つながり』ですね。今日は僕にとってつながりの強い方を10人ほどお呼びしていますが、みなさん同士の、横の関係を生む場所にしたいんです。その中で例えば、もちろんこの場だけの話として「違う会社の違う事例を学び合う」ってことも、あってもいいなと。

3つ目の『志の共有』というのは、冒頭に申し上げた「そもそも地域を盛り上げていこうぜ」という話です。「人がおらんくなっていくから、会社が伸びなくなる」なんて、言ってても仕方がない。僕もみなさんも、まだまだ何十年も頑張っていかなあかん中で、結局は全部自分に返ってきます。

自分たちが豊かに元気に暮らすためにも、「将来を一緒に担ってくれる若い人たちと、どう出会っていくか」ということは、向き合わないといけない課題なわけです。とはいえ、ひとりだと挫けてしまいそうになるので、そこをこれからご一緒できたらと思っています。

どうぞ、よろしくお願いします。


※ 第0回セミナー内容:「良い面接ってなに?」


※『しがと、じんじ。』コミュニティに興味を持たれた方は、こちらのフォームからお気軽に問い合わせください。活動情報などをお送りします。


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