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【 緊急事態宣言で判ったBARの曖昧 】

水曜。ドラッグストアでアルコール除菌シートを探したがそれはなく、当面は店にあるモノで凌げるかと帰ろうとしたら、ヘアスタイリング剤コーナーで男がずっと髪を触っている。サンプルを試すにしては本格的で、ほどなく見事なモヒカンが出来上がっていた。彼は毎日こうしているのか、もしくはDR、ドラッグストアローテーション(こんな言葉は無い)を組んでいるのか。いずれにせよ、この騒動の緊急事態のどさくさになぜかホッとした。


” 安倍総理大臣は7日、政府の対策本部で東京など7都府県を対象に新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を行った。宣言の期間は来月6日までで、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡が対象となっている ”

ふぅーっ(ため息)である。マチを歩けば自粛の様相は増し、常識的な対応を踏まえて致し方なく休業を選ぶ店もある。僕はと言えば不要不急の外出は控え、自宅からは誰にも会わずに車で加納町へ。店の準備だけは毎日することにした。誰も来なくても生活の一部であり、家のような店は「家族」(ペットも同じか)だから放っておけない。実は店のフロア奥には店より広いアトリエ(昼の仕事の諸々)があって、そこで創作活動をしている。この創作活動と準備は、コロナ騒ぎがなければ思い付かなったことだ。

仕事場というよりはこれも「家の一部」でありシャワーがあればほぼ住めるほどで、つまり夜はいつもいる。もしたまにノックがあれば、それはそれで互いの無事を交わす時間があればいい。このイレギュラーも必要な時間。これを「ステイホーム」と言うのは、ムシのいい話だと解った上だ。

そうこうしていると、突然昔に付き合ってた子がやってきた。「疲れているでしょう…大変だよね」手作りの差し入れを持ってくる。全てをわざわざ言わずとも解ってくれている相手が目の前にいて、このイレギュラーも楽しめた…という妄想も、今は一人でいるアトリエの創作活動の一つである。


ココは酒場である。緊急事態宣言を受けての、基本的に休業を要請する施設ガイドラインには『キャバレーやナイトクラブ、ダンスホール、バー、個室ビデオ店、ネットカフェ…』という書き出しがある。ウチもバーなのだが、小池都知事の言う「バー」の認識とは違うと判った。

【休館・休業を要請】にはバーが入っているが、【社会を維持する上で必要な「生活インフラ」として営業】に入る飲食店にはバーは含まれていない。揚げ足を取ろうとしているわけではないが、バーは元々の日本における起源にも影響していて、おそらく小池さん(とラーメン小池のように気軽に呼んでみる)は「そのバー」を言っている。この辺は、以下リンクサイトで解りやすく書いてくれているが、確かに25年前の営業許可証には「バー、スナック」と同じカテゴリーになっていて、風営法にも関係していたことを思い出す。換気が悪い店も、ゆったり席を設けてる店も、一括りにバーにされている。バーのカテゴライズは難しいものだ。※添付リンク&画像参照

一部抜粋。” 関東大震災後「女給」が客について話をするといったサービスが人気を博し、女給はウェイトレスではなくホステスのような役割を担うようになってきた。さらに大阪からサービスが過激なカフェーの出店も相次ぎ、バー(カフェー)は現在で言うところのクラブやキャバクラのようなお店となり、特殊喫茶(風俗営業)として警察の管轄下に置かれることとなった。(ちなみに純粋に珈琲を売りにする「純喫茶」は、この女性のサービスがある「特殊喫茶」に対しての呼び方)” …ふむふむである。

その渦中、僕はある「やったことのない」チャレンジをしようとしている。いつ収束するかわからないこの状況に手をこまねいている場合じゃない。トンネルのその先に光が見えたとしても、動かないと辿り着くはずなどない。

近々、お知らせできると思う。

離れていても繋がることができる。
ここから始まる、新しい何かが生まれる。

そんな、告知桃子に期待して欲しい。

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